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所蔵品展


ふくやま美術館 春季所蔵品展 「写真セレクション−焼きつけられた時間:マイブリッジから杉本博司まで−


エティエンヌ=ジュール・マレ 《一輪車に乗る男》1890年頃
エティエンヌ=ジュール・マレ 《一輪車に乗る男》1890年頃

19世紀の写真の登場は、わたしたちの視覚世界を大きく変えました。写真は、絵のような画家の主観や手間の介入なしに、光景をきわめて鮮明に、瞬間的に切り取り、定着することを可能にしました。わたしたちは時間や空間を飛び越えて、はるか昔の、あるいは行ったこともない未知の土地の光景を、まざまざと身近に見ることが出来るのです。

この春の所蔵品展では、ふくやま美術館の写真コレクションを初めてまとめてご紹介します。人間の目では見ることの出来なかった疾走する馬や人間の「動き」を、写真という手段でとらえ解析した19世紀のマイブリッジやマレ。「被写体をして語らしめよ」と、大正時代の新劇や戦前の沖縄の貴重な記録写真を残した坂本万七。近代産業の遺産である炭鉱施設を撮り続け配置することで、ある時代の姿を浮かび上がらせるドイツのベッヒャー夫妻。あるいは芸術作品や芸術家に寄り添い、その活動を記録した安斎重男やイタリアのムラス。自然のなかで作品を制作、それを撮影することで現実の風景とも架空の絵画ともつかぬトリッキーな風景を出現させる現代アーティスト、イギリスのゴールズワジーや小本章。普遍的な風景や堆積していくシーンなど、瞬間ではなくの悠久の時間を写しこむことに挑み、国際的な評価を得ている杉本博司など、ひとくちに写真といっても、その写す対象へのアプローチは、驚くほど多様です。

その他第2室、3室では日本・ヨーロッパの近現代美術の名品を中心に紹介し、新収蔵作品である松本陽子の絵画作品、中野恵祥、皿谷緋佐子、大森邦の工芸作品を特別展示いたします。


エドワード・マイブリッジ
エドワード・マイブリッジ
《動物の運動 #610》(部分)1887年頃
坂本万七
坂本万七《築地小劇場「人造人間」》1924年


杉本博司
杉本博司《FOX,MICHIGAN》1980年
坂本万七《沖縄,機織り》1940年
坂本万七《沖縄,機織り》1940年




会期 2012年4月4日(水)〜6月24日(日)
開館時間 9時30分〜午後5時 ただし6月8日(金)、9日(土)、15日(金)、16日(土)は午後7時まで
休館日 月曜日 ただし4月30日(月)は開館
観覧料 一般300円(240円)高校生以下無料 (  )内は20名以上の団体料金

展示目録・展示リスト(1.4MB)


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撮影者不明
撮影者不明《福山城》1889年頃
松本陽子
松本陽子《荒野での試み》2010年 
中野恵祥
中野恵祥