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ふくやま書道美術館 夏の所蔵品展「漢字ーかたちの美」

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月1日更新

 けい線で区画された空間に、大きさのそろった文字が等間隔で整列しています。最初の文字「隹(ふるとり)」は、鳥が翼を広げた様子に見えます。これは「1羽の鳥」を表しています。次の「介」のような文字は「六」、3つ目は「月」を表します。3つで「隹(こ)れ(接頭語)六月」と読みます。一つ一つの文字は丸みを帯び、その線は均質でゆっくりと動いているようです。
 本作は、古代中国の西周恭王期(紀元前7世紀頃)の青銅器に鋳込まれた金文と呼ばれる古代の漢字を、中華民国の金石学者・羅振玉(1866~1940年)が臨書したものです。その内容は、王が臣下を内官に叙任するときに与えた礼服や礼馬車などについて記したものです。
 同展は、漢字の書体が見せる形の美を展観するものです。エフピコRiMでの展覧会は同展で最後となります。皆さん来館してください。(同展は8月30日(日曜日)まで開催しています)

羅振玉《臨金文六屛》の一部画像
羅振玉「臨金文六屛」1921年(一部)

ふくやま書道美術館 Tel:084-925-9222

手話通訳/要約筆記の有無: