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足利義明御内書~鞆からの将軍の手紙~

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年11月1日更新

足利義明御内書 ~鞆からの将軍の手紙~

 京都の本法寺に伝わる古文書貼交屏風には、織田信長、豊臣秀吉などの手紙が数多く貼られ、圧巻です。

 この中の一つに、室町時代最後の将軍・足利義昭の御内書(将軍の手紙)も貼られています。この御内書は、天正10年(1582)6月13日付で、毛利輝元の家臣で、水軍として活躍した乃美宗勝にあてたものです。

 鞆の浦にいた義昭が「本能寺の変」の11日後に書いたもので、驚くべき内容が記されています。冒頭には、義昭信長を討ち果たしたので、上洛(京都へ)のことについては必ず奔走すうように、毛利輝元、小早川隆景へさらなる忠節を求めています。毛利水軍を頼りにして、瀬戸内からの上洛も目指しているようです。日付の下側には、義昭の花押(署名)が記されています。

 残念なことに、明智光秀が落命した日と同じ日付の御内書であり、毛利氏が動いた形跡は見当たりません。【本史料は同館特別展「鞆幕府 将軍足利義昭~瀬戸内・海城・水軍~」で11月23日(月、祝)まで展示します。】

福山市鞆の浦歴史民俗資料館
Tel:084-982-1121

手話通訳/要約筆記の有無: