診療部

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 “ホップ”の10年から“ステップ”の10年へ 

コンピューター問題でひとさわぎあった「ミレニアム」2000年から、はや10年が過ぎ、新たな十年の始まりを迎えました。振り返ってみますと、この10年は福山市民病院にとって転換期でした。中長期計画に従い増床に伴う新館建設、臨床研修病院の指定、第二種感染症指定医療機関の指定、救命救急センターの開設、日本医療機能評価機構の認定、地域がん診療連携拠点病院の指定、地域医療支援病院の指定、肝疾患診療連携拠点病院の選定等々、大きな変貌が成末院長、浮田院長のもとにありました。挙げてみると、大きな飛躍の十年であったかのように思われます。しかし、ひとつひとつ中身を見てみますとまだまだ十分なものとは言えません。まずは、及第点には達しなければなりませんが、医療全て、これで十分、百点などは存在せず、現状に留まらず日々改善・進歩が必要です。

診療部はこの10年で、皮膚科、緩和ケア科、形成外科、腫瘍内科,乳腺甲状腺外科が増設され、21診療科となりました。また、近年の医療崩壊の波に飲まれ、集約化の名の下に産婦人科が撤収される一方、耳鼻いんこう科、眼科が当院へ集約されました。診療部常勤医師数は、2000年4月は常勤医師56名でしたが、2009年12月末現在は初期臨床研修医9人を含め100人となりました。10年前は想定していなかった人数で、今後さらなる増員を考えますと、増築された新館には当直室が増設されたのみで、医局含め医師の居るスペースがなくなってまいりました。診療部のみならず、看護部、医療技術部の増員もあり、パンク寸前の圧力鍋の状態で、新しい鍋を買わなければパンクし火まで消えてしまいそうです。早急な器の整備への病院の対応が望まれます。また、昨今勤務医の過重労働が騒がれておりますが、当院での勤務状況は(図1)のような状況で、週平均勤務時間が六十時間以上の割合が4.7%増加しております。勤務状況の評価と人員の確保が望まれます。そのなかで、2008年8月よりドクターアシスタント(医師事務作業補助者)が8名採用され、2009年6月に
医師の1週間あたり勤務時間別割合は16名に増員されました。過重労働の要因は多々ありますので一概には言えませんが、2008年、2009年の平均勤務時間の内訳に明らかな改善の変化は見られていないので、ドクターアシスタント採用が医師勤務時間の減少にまで結びついておりません。しかし、医師のアンケート調査によりますと、不要との回答はなく、「非常に有用」が29.2%、「有用」が58.3%、「どちらでもない」が12.5%でした。まだまだ業務の改善は必要ですが、これまでできなか
ったデータの収集が可能になったり、診断書作成が楽になったりと、医師にとっても病院にとっても大きな存在となりつつあります。
一方、安全で質の高い医療の提供が望まれ、周囲からの視線も厳しくなってきております。

患者さまの重症度が年々、高齢化とともに進む中で、安全で質の高い医療の提供は最重要課題で、外部からの力によって進歩していくのではなく、内部から自らが変貌・進化し外部に訴えていかねばならない時代が到来しております。



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  患者さんに対して、“今、自らが行っていることが患者さんにとって最善なのか”
  常に自問自答し、診療業務を遂行する。


  

1.患者さんの権利を尊重し、医療倫理を遵守して、患者さん中心のチームワーク医療を実践する。

@    患者さんの思いを理解し患者さんにわかりやすく丁寧に説明し、十分な納得と同意のうえ,心のこ    もった診療を行う。

A    診療録記載を充実し、入院においては適切な診療計画を作成し、患者さんおよびすべての医療     従事者と診療情報を共有する。

B    ひとりだけで問題解決を図らず、医師のみならず他職種との相互の連携(報告・連絡・相談)を常    に密に保つ。

2.医療安全管理を徹底し、質の高い医療を提供する。

@    最新のエビデンスに基づいた各種診療業務の標準化と、安全管理の徹底に努める。

A    医療事故を未然に防ぐ努力を怠らず、しかし不幸にして医療事故が発生した場合には、礼を持っ    て対応し、決して逃げず、隠さず、ごまかさない。事故の教訓を共有し、再発防止に努める。

B    学会発表、論文発表を積極的に行い、自己研鑽に励むとともに、職員の教育・研修を推進する。

C    診療各科の診療実績を把握し、年次報告を行う。

3.地域医療機関と連携し、地域の中核的な急性期病院としての責務を果たす。

@    重症の救急患者さんを可能な限り受け入れ、診療各科と一致協力し、迅速で的確な救急医療を     実践する。

A    迅速かつ詳細な診療情報を提供し、地域連携パスなどを活用し、地域医療支援病院として、病診    ・病病連携の促進を図る。

B    院外を対象にしたオープンカンファレンスを積極的に開催し参加する。

4.効率的で無駄のない診療を行う。

@    臨床経過と病態を的確に把握し、不必要な検査・治療は可能な限り行わない。

A    患者さんの経済的負担を常に考慮し、特段の必要性がなければ、できるだけ安価な同効薬や
 同機能の診療材料を使用する。

B    DPCデータ分析などを行い、医療の総合的な評価に基づき、より効率的な診療を目指す。

 

   2010年度目標:ホップからステップの時代への変換。

 地域医療拠点・がん診療拠点・救急医療拠点など中核病院としての充実を目指す。

・        (医療安全) 信頼の医療:医療を受ける側・提供する側、お互いの心の安心を大切に!

・        (地域医療) 地域に開かれた中核病院:地域医療連携パスと開放病床の運用向上!

・        (がん拠点) みんなで支えるがん診療:チーム医療と地域医療連携パスの実践!

・        (救急医療) 現場から始まる救急医療:救命救急士とのさらなる連携を目指して!

 

  (特別プロジェクト)増改築プロジェクト、病院機能評価再認定プロジェクト、

医療情報機器更新プロジェクト

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