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前立腺癌に対するCTガイド下放射線治療
早期の前立腺癌の治療法としては、手術による前立腺全摘出術、放射線の外部照射、小線源による組織内照射があります。当院ではCTライナックシステム(放射線治療装置にCTが装備されているシステム)の特徴を利用し、早期前立腺癌の外部照射においてCTガイド下放射線治療を施行しています。
前立腺は膀胱と尿道の移行部にあり、位置移動の少ない臓器と思われがちですが、膀胱の充満度や直腸内の便やガスの貯留の状態にて、前立腺の位置が移動してしまいます。

従来の放射線治療では前立腺が日々移動しても、放射線治療を照射する部位は計画時と同じになります。
極端な図ではありますが、下図のように赤い丸で囲んだ範囲に照射するように計画しても、前立腺が移動してしまうと直腸にも照射されてしまうことになります。
このため一定の頻度で直腸に障害が出現し、副作用のみならず前立腺に正確に照射されないと期待した治療効果もでなくなってしまいます。

このような問題を解決する手段として当院ではCTガイド下放射線治療を行っております。
毎日、治療直前にCTを撮影して、計画時との誤差を計算してその分を補正して照射します(下図)。
前立腺と精嚢全体を撮影しますので変形していてもきちんと照射範囲に移動することができます。これにより、前立腺がどこに移動しても前立腺のみに正確にピンポイントで放射線治療をすることができ、直腸の副作用を減らせ、さらに、前立腺癌の治療効果も高めることができます。

治療は1日1回、週5回、計36回行い、仰向けになって1日30分程度で施行できます。治療中、合併症が出ることはほとんどないので外来通院にての治療が可能です。
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