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乳腺甲状腺外科について

診療理念

 今や日本人の二人に一人がどこかのがんを患い、三人に一人ががんで亡くなるという時代です。中でも女性が患うがんの中で最も多いのが乳がんであります。統計による と日本人の約20人に一人が乳がんになるとされています。乳がんは患者さまの数がとても多い疾患ですが、治療法が極めて進歩していて多岐にわたり、比較的治せる可能性の高い疾患といえます。ただ、逆にいえば治療法が極めて複雑であるとも言えますので、治療する医師には高い専門性が必要になってきています。現 在、医療の分野では乳腺疾患は乳腺専門の医師が診察することが世界的な常識となっていますが、“乳腺専門の医者”や“乳腺専門の科”が世の中に存在するこ と自体が日本国民にはあまり知られていません。“甲状腺専門の医者”となるといよいよその認知度は低いのがわが国の現状です。このような社会情勢のなか、平成21年4月1日より、福山市民病院に乳腺甲状腺外科が新設されました。3人体制での開設で、乳腺疾患、甲状腺疾患、副甲状腺(上皮小体)疾患であれば いかなる疾患であっても高い専門性をもって診療することが可能になりました。

 特に乳がんに対する手術的治療、薬物治療、放射線学的治療(放射線科、脳神経外科と協力)はガイドラインに従った標準的治療を遵守しています。また、進行・再発乳がん治療に重点を置いていて、しぶとくがん治療を遂行することをモットーとしています。さらに新規治療薬の臨床試験にも積極的に参加し、がん薬物治療の可能性を追求しています。乳がん治療は初期治療も再発治療も薬物療法が主体ですが、当科では薬剤師や化学療法認定看護師と協力して、最新で最も有効性の高い薬物療法を最小限の副作用で安全に提供することに最も重点を置いて日々の診療にあたっています。

 甲状腺がんの診断治療においては手術療法が主体となりますが、根治性を追及し、かつ術後の生活の質に配慮した手術を心がけています。また、甲状腺は手術が不必要なしこりが多く発生する臓器です。本当に手術が必要かどうかを適切に判断いたします。バセドウ病に関しても手術を含めた適切な治療方針を判 断いたします。

 最近“がん難民”という言葉をよく見聞きしますが、当科では患者さまの希望の光をともし続け、一人の“がん難民”も出さないように誠心誠意治療に当たりたいと考えています。

外来診療担当表

 
午前 池田 雅彦 久保 慎一郎(紹介) 池田 雅彦 久保 慎一郎 久保 慎一郎
池田 雅彦 山本 真理(紹介) 池田 雅彦
山本 真理 山下 哲正(初診) 山本 真理
山下 哲正
午後 久保 慎一郎 池田 雅彦(紹介) 久保 慎一郎(紹介) 池田 雅彦(紹介)
池田 雅彦 山本 真理
山本 真理(紹介) 山下 哲正
山下 哲正

診療内容

取り扱う疾患

全ての乳腺疾患、甲状腺疾患、副甲状腺(上皮小体)疾患
例: 乳がん、乳腺線維腺腫、乳腺症、乳腺炎、乳輪下膿瘍、乳腺葉状腫瘍、女性化乳房症、甲状腺乳頭がん、甲状腺濾胞がん、甲状腺髄様がん、甲状腺未分化がん、甲状腺悪性リンパ腫、腺腫葉甲状腺がん(甲状腺嚢胞を含む)、濾胞腺腫、バセドウ病、プランマー病、亜急性甲状腺炎、急性化膿性甲状腺炎(下咽頭梨状窩瘻)、原発性副甲状腺機能亢進症、二次性副甲状腺機能亢進症、その他

当科で行っている検査

 マンモグラフィ、超音波、CT、MRI、各種シンチグラム、乳管造影、細胞診(超音波ガイドを含む)、針生検(超音波ガイドを含む)、ステレオガイドマンモトーム生検、PET/CT(川崎医科大学へ紹介)

当科で行っている手術

  1.  乳腺手術:乳房切除、乳房温存手術、一期的または二期的乳房再建(形成外科と協力)、センチネルリンパ節生検(色素法、RI法)、など
  2.  甲状腺手術:葉切除、亜全摘、全摘(他臓器合併切除を含む)、頚部リンパ節郭清、縦隔リンパ節郭清、副甲状腺(上皮小体)自家移植、など
  3.  副甲状腺(上皮小体)手術:片側上皮小体摘出、上皮小体全摘、など
  4.  その他の手術:静脈ポート留置、リンパ節生検、など

当科で行っている薬物療法

全ての乳がん内分泌療法、全ての乳がん化学療法、全ての乳がん分子標的療法、甲状腺分化がんTSH抑制療法、甲状腺分化がんヨード内照射療法(岡山医療センターへ紹介)、バセドウ病ヨード内照射療法(川崎医科大学へ紹介)

治療中の精神的ケア

当院の精神腫瘍医、臨床心理士が積極的に介入してケアしています。

緩和ケアについて

当院緩和ケア専門医と綿密に連携をとりながら診療しています。

当科外来初診を希望される方へ

 診療情報提供書(紹介状)をお持ちの方は紹介先の医療機関から当院地域医療連携室を通じて初診の予約を取得してください(金曜日の午後が紹介初診専用の外来診察です)。診療情報提供書がない場合、予約を取得されていない場合でも診察はいたします。ただし、この場合、診察の待ち時間が多少長くなることをあらかじめご了承ください。当院を過去に受診したことがある方は電話での予約も可能です。

おわりに

 当科は当院では23番目に発足したばかりの新しい診療科で、スタッフは情熱にあふれています。
 2009年4月1日から2010年3月31日の開設1年で、近隣の紹介医の先生方のご協力のおかげで、初回治療乳がん症例 125例を診療し、乳がん手術120例、甲状腺がん手術 35例、バセドウ病手術 3例、プランマー病手術 1例、上皮小体機能亢進症手術 3例を施行いたしました(初期治療に一区切りついたあとは、紹介医の先生に連携診療をお願いしています)。そのほか、乳がん、甲状腺がん治療のために他院から当院へ転院をご希望される方々を多数受け入れてきました。セカンドオピニオン件数も次第に増えてきています。
 当科は今後も地域に根差し、地域の皆さまのご健康に寄与できるように尽力したいと考えています。


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