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循環器内科

診療方針 スタッフ紹介 診療実績 診療内容 主な医療設備

診療方針

  1. 病む人の心を癒す、温かい心の通った医療の実践
  2. 十分な説明と同意に基づき、情報の開かれた倫理的かつ的確な医療の実践
  3. 患者様の生活の質の向上を大切にした医療の実践
  4. 和を大切にした、迅速で緊密かつ効率的なチーム医療の実践
  5. 他の医療機関との連携を深めながら、医学ならびに医療レベルの向上に基づいた先進的医療の実践

私たち循環器内科のスタッフは、以上の診療方針に基づき、絶えず医療の質を高め、患者サービスの向上に努め、自分自身で治していくこと(診断と治療方針の自己選択と自己決定)に全面的な支援をいたします。

スタッフ紹介

 

診療実績 

 

2014年度

2015年度

2016年度

2017年度

2018年度

心臓カテーテル

1,766

1,650

1,597

1,700

1,700

PCI

568

459

433

456

450

EVT

125

107

115

93

120

ABL

163

167

205

230

240

デバイス

163

142

126

124

120

(PCI:経皮的冠動脈形成術)
(EVT:末梢動脈血管内治療)
(ABL:カテーテルアブレーション)

診療内容

1. 心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患
 心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしており、ポンプのエネルギー源を供給する血管が冠動脈です。高齢化、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙などが原因で血管の動脈硬化が起こります。動脈硬化により冠動脈が狭くなると血流が不足して狭心症を、冠動脈が突然詰まると心筋梗塞を発症します。典型的な症状は前胸部や胸部全体の痛み、締め付け感、圧迫感です。心筋梗塞は本邦で少なくとも年間25万人の方が発症され、その14%は病院搬送前に心肺停止となり、急性期死亡率は6~7%と非常に高くなっています。心筋梗塞は可能な限り早期に治療を行うことが重要であるため、当院では循環器医が24時間365日常駐し、迅速に診断と治療を行うことができる体制を整えております。狭心症の診断には心臓CT検査が有用であり、当院では最先端の320列CTを導入しております。外来で行うことができ、カテーテル検査に比べて低侵襲の検査です。
心筋梗塞
心筋梗塞狭心症などの虚血性心疾患の図2

 治療は患者様と病気の状態に応じて、お薬による治療、カテーテル治療、バイパス手術を選択します。冠動脈カテーテル検査(CAG)とは、カテーテルと呼ばれる細長い管を冠動脈の入り口まで進め、造影剤を流して冠動脈の状態を正確に把握する検査です。治療の必要な部位が判明すれば、冠動脈カテーテル治療(PCI)を行うことが可能です。
 冠動脈の狭窄もしくは閉塞している部分を内側から風船でふくらませて、ステントという金網で裏打ちします。動脈硬化による石灰化が強い場合、当院ではロータブレーター(Rotablator)という石灰化を砕く器械を積極的に使用しております。極端に心臓のポンプの働きが悪い場合には、機械的な補助装置(大動脈内バルンパンピングや経皮的人工心肺補助装置)を一時的に併用します。
 当院では24時間365日、迅速に心臓カテーテル検査および治療ができる体制を整えております。
心筋梗塞狭心症などの虚血性心疾患の図3
心筋梗塞狭心症などの虚血性心疾患の図4

2. 不整脈
 不整脈とは、連続する心拍が不規則であったり、速すぎたり(頻脈)、遅すぎたり(徐脈)、心臓を伝わる電気刺激が通常の伝導経路をとらないことで生じる、心拍リズムの異常です。
 放置しておいても問題ないものから、日常生活を著しく制限するもの、失神や突然死に至るもの、脳塞栓などの塞栓症をおこしやすくなる不整脈まであります。また同じ不整脈でも患者さんによって、自覚症状が大きく異なることも珍しくありません。患者さんそれぞれの症状や心臓の状態に応じて、お薬による治療や、カテーテルアブレーションによる根治療法、ペースメーカ治療等を提示し、患者さんと一緒になって治療を進めています。

A. 経皮的カテーテル心筋焼灼術 (カテーテルアブレーション)
 カテーテルアブレーションとは、不整脈を引き起こす異常な心臓内の局所にカテーテルを使用して焼灼を行い正常なリズムを取り戻す方法です。
 発作性上室性頻拍、心房頻拍、発作性心房細動、持続性心房細動、心室頻拍に対してカテーテルアブレーションを行っております。
 治療にかかる時間は、治療する不整脈や患者さんの状況によって異なり、1時間程度から数時間以上かかるも場合まで様々です。患者さんは、静脈麻酔薬で深く眠ったり、鎮静薬でうとうとした状態でカテーテルアブレーションを行っています。
 アブレーション終了後は、カテーテルを抜去し、挿入部位をしばらく手で圧迫して止血が行われます。患者さんは病室に戻った後、挿入部位から出血しないように4~8時間ベッド上で安静にします。
 アブレーションには3Dマッピングシステム(CARTO、Ensite)を併用して治療を行っており、より高い手術成功率、安全性の向上、手術時間の短縮、放射線被曝の低減が得られています。
 2016年4月からはクライオ(冷凍凝固)アブレーションを導入し、発作性心房細動に対して積極的に使用しております。
経皮的カテーテル心筋の図

B. デバイス治療 : 心臓に植え込む器機(デバイス)を用いた治療です。
 ・ペースメーカ : 洞不全症候群、完全房室ブロック
 ・植込み型除細動器(ICD)、皮下植込み型除細動器(S-ICD): 心室細動、心室頻拍
 ・両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRTD) : 心臓のポンプ機能が損なわれた重症心不全
デバイス治療の図

3. 末梢動脈疾患:下肢動脈、腎動脈、鎖骨下動脈
 近年、高齢化・生活習慣病の増加に伴い冠動脈硬化性疾患以外にも四肢の動脈硬化性疾患(末梢動脈疾患)が増加しております。末梢動脈疾患の中でも代表的な疾患は下肢閉塞性動脈硬化症であり “普段は無症状であっても歩行すると足がだるくなり休憩しなければ歩行ができず、一時的に休憩すればまた歩行することができる” といった症状が典型的です(間欠性跛行)。 また、病状が進行した場合には血流が長期間にわたり滞ったことが原因で “足の傷が治らない” “じっとしていてもつらい痛みがある” “指先が黒色に変化する” というような症状をきたす場合があります(重症下肢虚血)。いずれにおいても生活の質を改善するため、足を健常な状態に保つためには治療が必要となってきます。当院ではこれらの疾患に対して積極的にカテーテル治療を行っており、通常であれば3泊4日での入院治療が可能です。また重症下肢虚血の場合には、総合病院の特性を活かし他診療科とも連携し集学的な治療を行っています。下肢動脈以外に鎖骨下動脈・腎動脈に対してもカテーテル治療を行っており患者様個々の状態に応じた最適な医療を提供するよう心がけております。
末梢動脈疾患の図

4. 肺塞栓症、深部静脈血栓症
 肺塞栓症は静脈に発生した血栓が遊離し、肺へ血液を送る血管(肺動脈)を詰まらせることで生じます。呼吸困難や胸痛などの症状が出現し、病状が重い場合はショック状態となったり、突然死したりすることもある極めて重大な疾患です。
 静脈血栓塞栓症の治療は、基本的に抗凝固薬の投与を行います。患者さんの背景に応じて、お薬を使い分けています。
 重篤な病状であれば血栓溶解療法を行ったり、心肺停止に至るようなさらに重篤な病状であれば、経皮的心肺補助装置を用いて救命を図っています。
 下大静脈フィルターは、深部静脈血栓症が見つかっても何らかの理由で抗凝固療法を行うことができない患者さんに使用しています。当科では回収可能な下大静脈フィルターを使用しており、なるべく短期間でフィルターを抜去するよう努めています。
肺塞栓症と深部静脈血栓症の図

5. 弁膜症
 心臓弁膜症の治療は、中等症までであれば経過をみたり薬物治療を行うこともありますが、重症になれば手術治療が基本となります。当院では心臓超音波検査や心臓カテーテル検査などを用いて心臓弁膜症の重症度を評価し、当院の心臓血管外科と手術適応など治方針を決めています。
弁膜症の図 

6. 心膜・心筋疾患

7. 心臓リハビリテーション
 2025年には、慢性心不全患者は120万人を超えるとも予想されています。一方で心不全患者の再入院率は退院後の1年間で20~40%と報告されており、現状の医療体制では対応が困難となる可能性が示唆されています。患者さんにとっても心不全の再増悪を繰り返す事は生活の質を損なうだけでなく、生命予後をも確実に悪化させます。我が国で今必要とされているのは、心不全を入院で一時的に改善させる方法だけでなく、心不全を退院後も継続的に再増悪させない方法なのです。
 そこで有効な方法として重要視されているのが、包括的心臓リハビリテーションです。運動療法とともに教育・指導による増悪予防介入を加えた概念で、その効果は多くの臨床研究で十分に証明されています。運動療法は正確な運動能力評価に基づいた有酸素運動・レジスタンストレーニングを指します。一方、増悪予防介入では日常運動・生活動作指導だけでなく、日常の服薬指導や栄養指導、増悪の早期発見・介入などが含まれます。運動療法に加えた多職種による介入が、入院中だけでなく退院後も増悪を防止し、再入院を減少させます。その一例として心筋梗塞後であれば、長期包括的心臓リハビリテーションを行うことで心筋梗塞の再発が28%減少し、3年間の総死亡は56%減少したと報告されています。
 当院では心筋梗塞後や慢性心不全、心臓血管外科術後の方を対象として、平成16年から心臓リハビリテーションを行っています。平成26年には福山・府中圏域の「広島県心臓いきいきセンター」に指定され、現在3名の心臓リハビリテーション学会指導士のもと、年間約300人の方々に対して心臓リハビリテーションを行っています。医師、看護師のみならず理学療法士、臨床検査技師、薬剤師、管理栄養士などの多職種医療スタッフで、更なる包括的心臓リハビリテーションの実現に取り組んでいます。
 また心臓病の患者さんやそのご家族へ向けて、「心臓いきいき教室」を定期的に開催しています。心臓病に関する情報や日常生活での注意点について、医師や多職種医療スタッフで協力し、心臓病を抱える方々に有益な医療情報をお伝えしています。どなたでもご参加できますので、お気軽にお問い合わせください。

主な医療設備

  1. 救命救急センター併設
  2. 心血管撮影装置(Bi-plane 2台)
  3. 不整脈診断 ・ 治療装置(Carto、Ensite system)
  4. 冠動脈CT(東芝AquilionONE 320列、ZIOSTATION2)
  5. 心臓核医学装置 ・ PET
  6. 心臓MRI
  7. 生理検査:心電図、運動負荷心電図(エルゴメーター、トレッドミル)、ホルター心電図、心臓超音波/頚動脈エコー/腎動脈エコー(Philips 2台、GE 1台)、経食道心臓超音波、抹消動脈・静脈超音波(東芝3台)、睡眠時無呼吸検査、血圧脈波検査、皮膚組織灌流圧(SPP)、加算平均心電図(LP)、心肺運動負荷試験(CPX)
  8. 補助循環装置(大動脈内バルーンパンピング、経皮的人工心肺)
  9. 心臓リハビリテーション

「レセプト及び DPC データを用いた心疾患における医療の質に関する研究」について

 「レセプト及び DPC データを用いた心疾患における医療の質に関する研究」について [PDFファイル/77KB]

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心臓血管センター

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