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研修医日記(バックナンバー9【2019年度】)

No.74「スイス退屈日記 - Guten Sinn für Humor –」

 秋も深まる頃、スイスのバーゼル(Basel)に1週間滞在しました。バーゼルはスイス、フランス、ドイツの3カ国の国境に接する国際都市であり、巨大見本市(Messe Baselといいます)や芸術、建築、学問などが有名な観光都市でもあります。滞在の目的は、PRRT;Peptide Receptor Radionuclide Therapy(ペプチド受容体核医学内用療法)という耳慣れない治療を私の母親が受けるためでした。母一人での渡欧は心許ないため、いてもいなくても変わらないものの、いないよりかは幾らかマシな私が通訳として付き添うことになった次第です。

スイスの病院の写真

 スイスでの体験ですが、臨床を学ぶ身として、患者家族として付き添えたことは貴重な経験でした。担当の若手ドクターはユーモアのセンス抜群で、日本から遠く離れ、見るからに不安げなわれわれ(というよりは母)の心をすぐに掴みました。
 当院の研修では、例外はありますが同じ科を同期の研修医とローテすることはありません。患者さんの元へ一人で回診へ行き、お話を聞き、問題点を考え、上級医とディスカッションをし、薬の処方や検査、入院中の食事のことなどを検討していきます。問診は患者さんの状態を知るために重要ですが、色々な背景を持った方がおられるため、一筋縄ではいきません。徐々に信頼関係を築いていく必要がある方、話のペースを合わせる必要がある方などさまざまです。私は普段、上級医の先生の回診に同行させてもらい、分かりやすい説明や問診時の話術を参考にしていますが、スイスでユーモア抜群の医師と出会い、普段とはまた違った視点を持てたことは大きな収穫でした。
 Humor(ユーモア)という単語はラテン語で体液を意味するhumor(フモール)という言葉が由来だそうです。人間の身体には4つの体液が流れており、そのバランスが崩れると人間の気質が変化すると考えられていたそうです。体液に変化を加えるためには、心を和ませたり、場の空気を柔らかくしたりする必要があるため、いつしかユーモアはおかしみといった意味合いで使われるようになったそうです。
 大学4、5年生の皆さんは見学先を探したり、どの病院が良いか比較したりする時期だと思います。見学先を選ぶ際に重要となってくることは多々あるかと思いますが、職場の環境、人間関係、雰囲気なども重要な要素かと思います。お互いが影響しあい、今後の人生が変わるかもしれませんし、自分が初期臨床研修を続けていける環境かどうかを見極めることも大切なことかと思います。私自身のマッチングを振り返ってみると、見学で体感したことは研修先決定に大きく影響しましたし、そこでの印象は研修開始から約1年が経った今でも、大きく変わってはいないです。
 ぜひ一度、当院の雰囲気(フモール?)を体感しに見学へお越しください。いつでも大歓迎です。

初期臨床研修医 目瀬 藤四郎

No.73「研修医日記」

 初期臨床研修医1年目の三好と申します。
 気付けばもう2月ということで、まだまだ1年生の気分ですが1年目のローテーションをほぼ終えた状況であります。救急外来ではまだ力不足なことも多いですが、上級医の先生方のご指導のおかげで去年の4月より、いくらか成長できているのではないかと思っております。働き始めた頃にすごいと感じた1学年上の先輩方のような研修医になれている実感はまだありませんが、今回は1年目の終わりという視点からお話をさせていただこうと思います。
 1年目は、麻酔科2か月と外科2か月以外は1か月ずつさまざまな診療科で研修をさせていただき、多くの科を経験できる病院・研修プログラムで良かったと感じております。1か月毎に科が変わるということは、毎月環境が変わって大変であったり、一つの科についてより深く学ぶことができないなどのデメリットもあります。しかし、それ以上に1か月だけでも研修させていただくことで、その分野の疾患の考え方や他科との関連性など、経験してみないと知り得ないことが数多くあると感じました。研修医はいずれ専門の科を選択しますが、それ以外の科での研修経験があると無いとでは理解度が全く異なると思います。そして多くの科を経験していれば、自分の選択した科以外のことは何も分からないという状態になりにくいのではないかと思います。また、私は志望科を確定できていない状態で研修医生活が始まったので、自分がこの科に進むかもしれないと思いながら働くことで、志望科選択においても非常に助けになりました。当院はメジャーな科からマイナーな科まで、ほとんどの診療科がそろっており、またその多くを2年間の研修で回ることができます。そのため、私はこの病院で研修医として働くことができて良かったと思っております。
 2か月後には研修医2年目になり、3年目以降には医師としての独り立ち、研修医1年目のお手本となることなど、さらに必要とされることが増えていきます。今の自分に満足することなく、日々自分を見つめ直しながら成長していけるようこれからも努力していこうと思います。

初期臨床研修医 三好 章太

No.72「研修医日記」

 あけましておめでとうございます。初期臨床研修医の藤本です。今年もよろしくお願いいたします。
 今日は当院の運動事情と研修医当番について紹介したいと思います。研修医は新しく学ぶことが多く、忙しく感じることも多いため、運動する気持ちがなくなりやすいです。そのため運動する人は自宅近隣を走ったり、近くのスポーツジムに入会したり、福山市に多数あるテニスサークルなどのサークルに参加するなどして頑張っています。院内にも職種を超えて有志が集まりバスケットボールをしている人たちもいます。また、夏には医師会主催のソフトボール大会があり、その練習などは他院の研修医と交流する良い機会になると思います。私自身は当院から1km程度の距離にあるバッティングセンターに行ったり、近隣をジョギングしたりしています。研修で疲れが溜まっていると、運動してさらに疲れたらどうしようと考える人もおられるでしょうが、長い目で見た場合、運動した方が疲れは少ないと感じています。そのため、これから研修医になる皆さんには早い段階からぜひ運動の習慣をつけることをお勧めします。
 次に研修医当番について紹介します。当院では研修医1年目の内科ローテ中の研修医が、平日の午前午後に分かれて一次や二次の救急対応を上級医と共に行う研修医当番があります。例えば腹痛の患者さんが来院されたら、研修医と上級医に連絡があり初期対応を主に研修医が行います。もちろん上級医と相談した上でのことになりますが、どのような病態なのか、どのような検査を何の目的で行うのかを自分で考えることになります。加えて、この時必要とされるのは、適切に病態を把握し処置を行うことだけではなく、何と言ってもプレゼン力です。自分がどのように考えているかを簡潔に上級医に伝える必要があります。きちんと伝えられるということは自分がその患者さんのことをきちんと理解できているということです。逆に上級医に状況をうまく伝えられない場合は、その患者さんのことが分かっていないということです。分かっていないのに処置ができるわけありません。そのため当院での初期研修を考えている方々は、自分の頭でしっかりまとめて適切にアウトプットする力も研修中に身につけていただければと思います。
 当院はもともと外科系が強い病院ですが、近年内科もかなり充実してきており研修医にとっては内科・外科・マイナー科のほとんどをバランスよく学べる絶好の病院だと感じます。指導医の先生方も研修医の指導に慣れておられる方が多く、根気強く指導してくださいます。病院見学に来ていただければそういった雰囲気は伝わると思います。ぜひ一度見学に来てください。

初期臨床研修医 藤本 周作

No.71「研修医日記」

 初期臨床研修医1年目の藤井と申します。月日が経つのは早いもので、研修医として働き始めてから半年以上の月日が流れました。まだまだ未熟な面ばかりで、先生方をはじめスタッフの皆さまにご指導いただきながら日々の業務にあたっています。
 今回は研修医の日常業務のご紹介として、研修医当直について書かせていただきます。
 当直の主な内容は夜間や休日の急患の初期対応で、平日の場合は通常業務を行った後にそのまま当直に入ります。忙しくあまり寝られない日もありますが、翌日の業務は午前中で終了しますので、無理のない範囲で継続できています。回数は月に3~4回程度で、当直に入る日は各個人の希望に合わせてフレキシブルにスケジュールを組んでいます。
 研修医一人の判断で患者さんの転帰を決めることは無く、必ず上級医の指導の下、診療を行っています。患者さんの病態把握、注意すべき危険な疾患の除外、検査の必要性の判断、検査項目の選択、入院の必要性の検討、それらに合わせて看護師さんへの指示出し、点滴の確保や培養検査等の手技的なこと、輸血や内視鏡検査などの必要書類の準備といった事務的なこと、薬の名前・種類・出し方…などなど学ぶことがたくさんあり、精神的・肉体的に疲弊する面もありますが、非常に実りの多い機会となっております。

~この記事を読んでくださっている学生さんへ向けて~
 先日、来年度の初期臨床研修医のマッチング結果が発表され、当院は昨年に引き続きフルマッチであったとのうれしい報告をいただきました。しかし学生の皆さんはマッチング結果に安堵するのも束の間、受験日が目前に迫っていることを感じて焦りを覚える時期だと思います。この時期は私自身も成績が思うように伸びず、また何に手を付ければ良いのか分からず思い悩んでいたことを思い出します。私は気の合う友人と月に2~3回ほど勉強会を行い、受験に関する情報を交換し合うことでそういった不安を解消していました。ときにはこうして研修医の書く記事に目を通すなどして、実際に働く自分をイメージしながらモチベーションを保つのも良いのではないでしょうか。
 受験まで残りわずかですが、裏を返せば長かった受験勉強から解放されるのももう間近です。体には気を付けて、悔いのないよう残りの期間を過ごしてください。来年の春から皆さんとともに働けることを楽しみにしています。


初期臨床研修医 藤井 龍之介

No.70研修医日記「10月の研修生活」

 初期臨床研修医1年目の高見です。4月から医師として働き始め、あっという間に半年が経過し、気付けば10月になりました。
 10月はラグビーW杯が開催され、日本も大盛り上がりとなっています。私は大学時代、ラグビー部のマネージャーをしており、日本の試合がある日は朝から楽しみにしていました。結果として、日本は世界ランク6位と大健闘!ハラハラする場面もありましたが、パスを繋げ走り抜けながらトライする姿はとても格好良く、大興奮しながら応援しました。ラグビー経験者は少ないのが現状ですが、この機会に少しでもラグビーに興味を持ち、競技人口が増えれば嬉しいなと思います。
 さて、研修医業務の話に戻りますが、10月は消化器内科を勉強させていただきました。学生のときからの志望科であり、この半年間楽しみにしていた科でもありました。学生時代、消化器内科は好きな分野だったので勉強は頑張っていた方だと思っていたのですが、実際には頭の中の知識だけでなく、手技や患者さんとの会話、スタッフの方々との連携など多くの学ぶべきことがあることを認識しました。分からないことだらけで先生・スタッフの方々にご迷惑をお掛けしながらも、丁寧に教えていただき充実した楽しい毎日を過ごすことができました。
 先月末には岡山消化器病フォーラムで発表させていただきました。難しい症例であり勉強するのもなかなか一苦労でしたが、分からないところは先生方が丁寧に教えてくださり、遅くまで何度も発表の練習に付き合ってくださったおかげで初めての発表を無事終えることができました。発表当日は、緊張し自分が何を喋ったのかもあまり覚えていませんが、他病院の先生方の発表を聞き、私も次の機会に向けて頑張ろうという良い刺激にもなり、参加する機会を設けていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
 先日、マッチングの結果が発表されました。今年も昨年と同様見事フルマッチ!!という結果で、私としてもたくさんの後輩ができるのでうれしい限りです。2年目の先輩方に業務や、日々の生活のことで相談しアドバイスをいただいていたので、来年度の後輩たちにも同じような存在になれたらと思っています。
 この研修医日記で当院の魅力を十分にお伝えできたかは分かりませんが、当院に興味を持たれた学生さんはぜひ一度見学にいらして下さい。お会いできるのを研修医一同楽しみにしております!!

初期臨床研修医 高見 理恵

No.69「研修医日記」

 初期臨床研修医1年目の近藤です。10月に入り風も涼しさを伴って、暑がりの自分にはうれしい季節となりました。夏も緑の濃さなど好きなところは沢山あるのですが、ソフトテニスをプレイする身としては日中の強烈な日差しはやはりつらいものがありました。さて、そのソフトテニスですが、JFEのクラブと、新星クラブに参加させていただいております。学生の頃は社会人になってもクラブに入りスポーツをするとは思ってもみなかったのですが、久しぶりにするソフトテニスは非常に楽しくこの周囲の環境に日々ただ感謝しております。
 また、もう一つの私の趣味は生き物の飼育です。幼いころから生き物がとにかく好きで、カブト、クワガタ、熱帯魚のグッピー、ベタの飼育などをしておりました。繁殖もしていたのですが、次の世代にたくましく生命を繋げていく彼らの姿には毎回大きな感動をもらっていました。現在はヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の飼育をしています。あのガッキーも飼っていることで有名なヤモリで、人工飼料を食べてくれるということで自分にも飼えるかなと1年ほど前から飼い始めました。しかし、おやつであげたコオロギの味を覚えてしまってからは人工飼料をいやいや食べるようになり、コオロギを買いにペットショップアミーゴに足繁く通う日々を過ごすこととなっております。
 趣味の話はさすがにこの辺りにして、私はこの4月から福山市民病院で働かせていただいております。先日、来年度の初期臨床研修医のマッチング結果が発表され、8人が第一希望で提出してくれていました。10人でフルマッチですのであともう一押しほしかったところではあるのですが、昨年度は倍率が高めで非常にハラハラしていたのを思い出しました。マッチングは心理戦のようなところもあり、なかなかストレスフルですがぜひ多くの後輩が当院に来てくれることを祈っております。また、この研修医日記は学生さんも多く見てくださっていると聞いています。当院での研修に興味のある学生さんがおられましたらぜひ一度見学にお越しください。研修医一同で心から歓迎させていただきます!

クワガタの写真ヤモリの写真

 

初期臨床研修医 近藤 隆太郎

No.68 研修医日記「研修生活」

 初期臨床研修医1年目の越智と申します。働き始めて早半年近くが経とうとしております。今でも先生方にご迷惑をかけることが多々あり大変恐縮ではございますが、先生方の熱心なご指導ご鞭撻のおかげもあり、日々充実した研修を送っております。研修が始まったばかりの頃は備品の場所や病棟の場所、電子カルテの使い方、学生の頃とは全く異なる生活リズム等々医学の勉強よりも仕事をする上での最低限の事柄を覚えたり生活に慣れるのに精一杯でしたが、最近になりようやく生活に余裕が持てるようになってきました。
 さて、私は今、救急科を回らせていただいています。当院は救急救命センターを併設し3次救急まで対応しています。3次救急の現場は緊迫感があり、普段の臨床現場の雰囲気とは大きく異なります。そのような現場ではより早く、より正確な手技が求められ、自分の技術・知識が追い付いていないのを痛感させられます。そのような環境で学ぶことができるのも当院の魅力の1つではないかと思います。
 7月から8月にかけては研修医採用病院試験の時期であり、去年自分自身も緊張しながら研修医採用病院試験を受けたことを思い出します。来年は、どんな1年目の研修医の皆さんが来てくれるか今から非常に楽しみです。また最近、再来年研修医になる大学5年生の方もよく見学に来てくれているように感じます。まだ医学的なことはなかなか説明してあげられず申し訳ないですが、病院の雰囲気などは伝えられるようにしますので、是非見学にお越しください。研修医一同楽しみにお待ちしております。

初期臨床研修医 越智 清暁

No.67 研修医日記「学生時代からの成長」

 初期臨床研修医1年目の小川彩と申します。初期臨床研修医としての生活が始まり、4か月が経ちました。先生方にご迷惑をおかけすることが多々あり、大変恐縮ではございますが、先生方の熱心なご指導のおかげで、日々充実した研修生活を送っております。
 私は大学5年生の頃、学外実習のため、福山市民病院で5週間実習をさせていただきました。当時、学生ではありましたが、麻酔科では挿管や薬の投与、泌尿器科では手術への参加など多くのことを経験させていただき、非常に有意義な実習となりました。それから1年ほどが経ち、初期臨床研修医として同じ現場に立つこととなりました。学生時代の「言われたことをする」とは違い、「やるべきことを考える」へ変化したことに最初は頭が追い付きませんでした。初めの1か月は手術室での立ち振る舞いも分からず、全く動けない自分に焦る事も多くありました。しかし、先生方のご指導のおかげもあり、少しずつではありますが、やるべき事が見えてきたように思います。今でも戸惑うことは多々ありますが、先生方・コメディカルの方々から一つ一つ学び、医師として成長していきたいと思っております。
 話は変わりますが、私は陸上競技観戦を趣味としています。昨年は桐生祥秀選手が日本人初の100m9秒台を出したこともあり、陸上競技が大変話題になったことと思います。5月に大阪で開催されたセイコーゴールデングランプリのプレミアムチケットが当選し、トラックの中から選手たちの走る姿を見てきました。100m競技は10秒足らずで終わってしまいますが、その10秒のために日々努力を惜しまない選手の姿を見て、私も頑張ろうという気持ちになりました。東京オリンピックのチケットは残念ながら全て落選となってしまいましたが、日本人選手が100m決勝に残れること、4×100mリレーでは金メダルが取れることを願っています。
 さて、マッチングの時期も近づき、多くの学生さんが福山市民病院に見学・実習に来てくれています。私自身、病院試験の日はとても緊張したことを思い出しました。昨年度は初期臨床研修医制度が始まって以来のフルマッチであり、結果発表の日はとてもうれしく思いました。同期10人は各々志望科が異なりますが、困ったことがあれば相談し、少し仕事に疲れたときは一緒にご飯に行ったりして、支え合いながら研修生活を送っております。今年度もフルマッチとなり、多くの後輩を迎えることが出来るよう祈っております。

初期臨床研修医 小川 彩

No.66 研修医日記「参考書と臨床現場の違い」

 初期臨床研修医1年目の岡本智史と申します。研修医の生活がはじまり気付けば3か月が経ちました。毎日が新しいことの連続で1つ1つを消化していくのが精一杯な時もありますが、指導して下さる各科の先生方、コメディカルの方々、他臨床研修医の先生方に支えていただき成長していると実感しています。
 当院の初期臨床研修医のローテーションは決められた診療科を回っていきますが、基本的に1診療科に1人の研修医となります。なので、多くのことを学べるチャンスでもありつつ、自身が責任をもってやらなければならないというプレッシャーもあります。ちなみに、6月は循環器内科を回らせていただきました。
 今回の研修医日記は、循環器内科を回らせていただいたことを書きたいと思います。
 私が学生時代から最も苦手で、苦労してきた科目………それこそが「循環器」です。恥ずかしい話ですが、参考書を読んでもいまいちピンとこない。挙句の果てには試験対策のためだけにAならB!CならD!というように丸暗記をしていました。いざ循環器内科の研修が始まり、再度参考書を読み直して臨んだものの、目の前の患者さんが今どういう状態なのか、どういう処置が必要なのかといったことが理解できず指導医の先生にうまく説明できませんでした。患者さんは一人一人違い、すべて参考書に書いてある通りにはいかないことは十分承知のうえなのに、いざ現場でそのことを実感すると不安が先だってしまいました。手技をするにも緊張で手が震え、どうしていいのか分からずしどろもどろになるときもありました。そのような中で、良かった点・悪かった点・改善すべき点を明確にフィードバックしてもらいつつ、先生方に時間を割いて丁寧に説明していただいたので、自分の中で循環器分野での病気に対する考え方、治療方法、患者さんへの対応方法の理解を深めていくことができました。また、内科当直をしている際に診ていた患者さんをどのタイミングで循環器内科の先生にコンサルテーション(紹介相談)すればよいのか判断に困る事が多くありましたが、少しずつ判断ができるようになってきました。なによりも、つらい思いをして入院された患者さんが、治療によって元気になり退院していく姿を見ることがうれしく、学ぶことの喜びも感じられるようになりました。
 あれほど苦手意識の強かった循環器に対して、臨床現場から学んでいくことの大切さを教えて下さり、基本的な対応のノウハウを習得させて下さった指導医の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。また、学生時代の参考書ありきの学びから臨床現場ありきの学びに変えていかないといけないと考えさせられた1か月でした。
 こんな環境があるのも、当院だからこそだと思います。この日記をご覧になっている学生の皆さんにはぜひ、福山市民病院での臨床研修をお勧めします!
 2019年度の1年目研修医は10人です。残りの8人も素敵な研修医ですので、毎月の日記を楽しみにしていただきたいと思います。

初期臨床研修医 岡本 智史

No.65 研修医日記「あっという間の2か月」

 初期臨床研修1年目の井上智敬と申します。四月から研修が始まり気付けばあっという間に2か月が経ちました。至らない点だらけで日々反省の毎日ですが、先生方をはじめ多くの方々に暖かく指導していただき少しずつ前進していると感じています。
 私の思う当院の大きな特徴は、共同医局で各科の垣根が低いことだと思います。複数の科に関係する疾患に出会った時にコンサルしやすい環境は患者さんにとっても私達医師にとっても非常に大きなメリットとなります。特に研修医は各科をローテートするのでより相談しやすいのではないでしょうか。まだまだ目の前のことで精一杯で恵まれた環境を活かすことが出来ていませんが、今後意識しながら診療していきたいと思います。
 ここからは趣味の話をしようと思います。私はカープとサンフレッチェの結果に一喜一憂しながら日々を過ごしています。初めてカープ観戦した時はベース投げで有名なブラウン元監督が4番を打っていました。サンフレッチェに関してはJリーグ開幕翌年から今に至るまでファンクラブに入っています(再受験生で年齢が高めなのがバレますね)。昔からどちらかが強い時はもう片方は弱いことを繰り返していましたが、近年はどちらも強く、長いファン歴の中でもストレスの少ない時期を過ごしています(笑)。何とか幼い頃からの夢である同時優勝を果たして欲しいと願いながら、今年度の研修医日記初期臨床研修1年目のトップバッターを終わらせていただきたいと思います。
 日増しに暑くなってまいりましたが、皆さま体調を崩されませんようどうぞお体にお気をつけください。 

初期臨床研修医 井上 智敬

No.64 研修医日記「滝巡り」

 研修医2年目の山田です。今回は研修医日記ということで何について書こうか迷ったのですが、仕事や勉強に関しては同期の滝先生が詳しく書かれているので、私は趣味の一つである滝巡りについて書いていこうと思います。
 そもそも私が滝に出会ったのは大学3年生のころテレビで放送されていた滑川(なめがわ)大滝の存在を知ってからでした。この滝がまあ、なんというのでしょうか、その、あれです、大きい。語彙力が足りず魅力をうまく引き出せないのが悔しいのですが、遠くから見上げたときと、滝つぼまで近づき見上げたときとでは見えてくる表情が違い、雄大さと優しさを持ち合わせた素敵な滝なんです。この滝に出会えたことで長い休みのたびに遠出をしては近くの滝を巡るようになりましたし、時にはただただ滝を見たくて遠出するようにもなりました。
 行く前に軽く下調べをして行くのですが、やっぱり生での臨場感に勝るものはありません。すごくきれいに撮られた写真を見た後でも、実際に目の当たりにすると感動は大きいものです。滝ごとにそれぞれ見せてくれる表情が違い、それぞれがいい味を出しています。例えば、日本一有名だと勝手に思っている華厳の滝は、直爆で豊富な水量を誇り見る者を圧倒する迫力があります。また、同じ直爆でも那智の滝のように厳かで、自分の心が少しきれいになったような錯覚を覚えさせてもらえるような滝もあります。他にも、私が一番好きな滝で何度か足を運んだ安(やす)の滝は、まず行くまでが大変で未舗装の山道を車で40分ぐらい走り、その後、熊出没注意の看板に恐れを抱きつつ30分ぐらい山登りをしなければなりません。もともと体を動かすことなど嫌いな私なので途中何度も引き返そうと思いましたが、突如眼前に広がるきれいな、本当にきれいな滝がそれまでの苦労を全部忘れさせてくれました。ただぼんやりと滝を眺めている時間は私にとって至福の時間です。
 このまま今まで行った滝について書き続けたらきりがないので最後に福山からでも行けなくはない滝を紹介して終わりにしたいと思います。
 何か所か候補はあるのですが、個人的に好きだった龍頭(りゅうず)が滝をお勧めしたいと思います。福山からは車で2時間弱の島根県雲南市の滝です。駐車場からそんなに遠くもなく体力にあまり自信のない方でもそんなに苦労はしないと思います。滝自体は落差40mとそこまで大きいわけではありませんが、繊細ではかないきれいな滝です。特徴として、滝の裏側に潜り込めるスペースがあり、なかなか楽しい体験ができると思います。写真を見て興味を持った方はぜひ行ってみてください。 

滝の写真 横 滝の写真 縦

初期臨床研修医 山田 実典 

 

 


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