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小松安弘コレクション

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年10月13日更新

国宝 江雪左文字の作品画像
左 国宝《太刀 銘筑州住左》(江雪左文字)
南北朝時代(14世紀)
刃長78.1 茎長22.2 cm

左は、筑前の実阿の子で、鎌倉時代末期から南北朝時代に活動した刀工である。「筑州住左」と銘を刻むことから「左文字」と呼ばれている。はじめは、九州鍛冶に特徴的な匂口の沈んだ直刃を焼いたが、後に正宗のもとで学んだといい、暦応2年(1339)以降の作では、相州伝風に、沸匂が深く、明るく冴えたのたれをみせる。

短刀が多い左文字の在銘刀の中で、本作は現存唯一の太刀であり、鎬造り、丸棟で身幅の広い姿が、豪壮な印象を与える。鍛えは小板目に小杢目が交じり、刃文は深く沸のついたのたれに互の目が交じる。「江雪左文字」の号は、北条氏の家臣、板部岡江雪斎が所持したことに由来し、江雪斎から本作を献上された家康が、十男で紀州徳川家初代の頼宣に与え、以後、紀州徳川家の家宝として代々伝えられてきた。付属する黒漆塗鮫革研出の打刀拵も、桃山時代の拵の作例として貴重である。

 


国宝 太閤左文字の作品画像
左 国宝《短刀 銘左 筑州住》(太閤左文字)
南北朝時代(14世紀)
刃長23.6 茎長8.8 cm

本作は、豊臣秀吉が所持したことから、「太閤左文字」の号で知られる短刀である。平造り、三つ棟で、わずかに反る。鍛えは小板目よく詰み、地沸細かにつき、刃文は小のたれに小互の目が交じる。茎は生ぶで、表に「左」、裏に「筑州住」の銘を切る。匂口深く、明るく冴えており、左の最高傑作というべき抜群の出来栄えを示していよう。のちに徳川秀忠が所持し、昭和初期まで浜松藩井上家に伝わっていた。

 


国宝 国宗の作品画像
国宗 国宝《太刀 銘国宗》
鎌倉時代(13世紀)
刃長72.7 茎長20.0 cm

国宗は、鎌倉中期から末期に活動した備前直宗派の刀工である。在銘刀が多く伝存するが、一文字派や長船派に通じる華やかな丁子刃を焼くものと、直刃に小丁子を交えた地味な刃文を焼くものとに分けられることから、同名の刀工が少なくとも二代にわたり存在したと考えられている。

本作は、身幅が広く、腰反りの高い姿が堂々とした太刀である。板目に杢目が交じって、やや肌立ち、乱れ映りが立った鍛えと、大丁子に小丁子、小互の目を交じえ、足・葉がよく入った刃文が、初代国宗の特徴を顕著に示している。初代の作と思われる国宝の太刀のなかでも、特に華やかな刃文を焼いており、国宗の代表作に位置づけられる一口といえよう。

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