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フィールドワーク《飛び出す委員会》

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年4月13日更新

委員の中から「現場を見てみることでさらに細かい情報が得られ、議論が深まるのではないか」という声が出ました。
第4回までの議論の中で出てきた「30年後の福山」を考えるうえでのキーポイントとなる場所や活動を、『観光』『コミュニティ』『駅前』の3つのコースに分かれてめぐりました。

観光を考えるコース/8月27日開催(委員16名参加)

《バス移動》   ★ボランティアガイドによる案内
     福山市役所西口   ⇒  神辺本陣・廉塾   ⇒     富谷公園周辺   ⇒
              10時00分発       10時40分  11時20分      11時45 11時55分

 

                  ★宮司による案内     ★明王院を愛する会による案内 ★ボランティアガイドによる案内
   ⇒   吉備津神社  ⇒       明王院   ⇒     鞆の浦   ⇒  福山市役所
        12時15分 12時55分   13時30分  14時00分   14時30分 15時30分     16時00分


神辺本陣(県史跡・県重要文化財)

神辺本陣

江戸時代の神辺は西国街道(近世山陽道)の宿駅として栄えており,参勤交代の大名が休泊した施設です。延享5年(1748年)に建てられた本屋などの建物は黒塗りの土塀に囲まれ,今も当時の姿をそのままに伝えており,県の重要文化財となっています。

廉塾(国特別史跡)

廉塾

江戸時代の儒学者・菅茶山が学問で社会を良くしていこうと,学びを若者に広める私塾「黄葉夕陽村舎」(後の廉塾)を開きました。全国から数百人が学んだといわれる講堂・寮舎や「方円の手水鉢」(水が器の形に従うように人も環境や教育・交友により善くも悪しくもあるという茶山の教えを表す)が現存している江戸時代の貴重な教育施設です。

富谷公園(愛称:富谷ドームランド)

富谷公園

アジアゾウやペンギンなど70種・377点(本年7月末現在)の動物を展示する福山市立動物園に隣接する都市公園。大型複合遊具が設置され,休日は多くの家族連れでにぎわいます。地域の皆さんがお世話をされている 美しいばら花壇は,憩いの場となっており,自然を満喫できるスポットです。

吉備津神社(国重要文化財)

吉備津神社

備後の国の「一の宮」と称され,806年(大同元年)に備中の一の宮から勧請したと言われています。本殿は国重要文化財。2001年(平成13年)には国の重要文化財である狛犬二体が大英博物館に出展されました。鎌倉時代,立春を祝うために夜こもりをしてお国自慢をし合ったのが始まりとされる節分の例祭「ほら吹き神事」も有名です。

明王院(国宝)

明王院

807年(大同2年),弘法大師の開基と伝えられ,本堂は全体に和様,細部には唐様を用いた折衷様式の建物としては,現存する最古の建物です。五重塔は,全国の国宝塔の中でも5番目の古さを持つ美しい塔で,本堂と共に国宝に指定されており,年に1回,内部の一般公開が行われます。(2017年(平成29年)は11月18日(土曜日))

鞆の浦(国名勝)

鞆の浦

潮待ちの港として栄えた鞆の浦は,多くの武人,文人,芸術家が交わり,先進的な瀬戸内の歴史と文化を形成しました。室町時代,足利尊氏が鞆に陣を張ったことから,鞆幕府とも呼ばれました。江戸時代に朝鮮通信使により「日東第一形勝」と称されるなど,眺めの美しさは今も変わることなく,多くの観光客を魅了しています。

鞆の浦

《委員の意見・感想》

・各地のガイドの方々をはじめ,史跡を維持されている地域の方々の活動が素晴らしいと思いました。
・ガイドの話を伺い,ローマに負けない価値ある場所であると思った。
・吉備津神社,明王院,鞆の浦など,どの場所も素晴らしかった。それぞれに唯一無二の歴史や趣があり,それは他の都市とも見劣りしない魅力だと感じた。
・鞆でガイドさんの説明を聞き,古い建物を見ていると自分がその時にいたような不思議な気持ちになった。
・定期観光バスの発展を望む。東京の「はとバス」のようにコース別があっても。
・福山にはまだまだ名所,旧跡がたくさん埋もれていると思います。それらを発掘し,肉付けし,地域の(福山の)宝として全国に発信できたらよいと思います。
・福山の魅力を人に伝えるには,まず自分が福山を知ることだと思います。

コミュニティーコース/9月9日開催(委員16名参加)

  《バス移動》      ★コミュニティスーパー見学           ★耕作放棄地の再生
   福山市役所西口   ⇒  熊野ふれあい広場クローバー  ⇒  くまの元気会   ⇒
      10時00分発      10時30分  11時00分        11時10分 11時40分

     

         ★熊野町のまちづくり《昼食》  ★住み開きの「喫茶店風サロン」体験
     ⇒  熊野公民館    ⇒    ローズガーデン(鞆町)  ⇒   福山市役所
       11時50分 13時00分    13時30分  14時30分       15時00分着


コミュニティスーパー クローバー(熊野町)

クローバー

沼隈半島の中央部に位置する熊野町は,高齢化率39.8%で,人口2,435人,967世帯が暮らしています。町内のスーパーやコンビニが次々と撤退し,買い物に行く場所がなくなる中,2012年(平成24年)に熊野学区まちづくり推進委員会が中心となり,また協働のまちづくりの提案型事業にも採択され,住民有志で,町内の中心地にあった旧店舗をコミュニティスーパーとして復活させました。仕入れからレジ打ち,商品の配達など,運営は住民ボランティアが行っています。併せて店舗内の一角に「ふれあい広場」を設置し,子どもからお年寄りまで幅広い世代の町民が集う情報の共有と絆づくりの場となっています。

くまの元気会

くまの元気会

アジア・福山地方創生プロジェクト「くまの元気会」を2017年(平成29年)1月に立ち上げた森田さんは100人委員会の委員。NPO法人グローバルハートスペースの協働交流事業として活動しています。過疎化が進む熊野町が元気になるために,お年寄りも子供たちも笑顔になれるまちをめざして,自然を生かした多彩な活動が展開されています。耕作放棄地の問題に取り組んだり,お年寄りの作った野菜をクローバーや道の駅などに出荷サポートしたり,自宅の台所を改装し営業許可を取り,惣菜に加工し付加価値をつけて販売の企画をしたり,アイデアをどんどん形にしながら,幅広い地域住民との活動の輪が広がっています。

熊野公民館

くまの元気会

公民館事業で運営されているふれあい広場やまちづくり推進委員会を中心に運営されているコミュニティスーパーの経営・協力体制の説明を受けました。市のお出かけ支援事業を活用しスーパーまでの送迎を地域住民が行っているだけでなく,買物支援事業を活用し,注文を受けた商品を個人宅まで届ける仕組みや,今後は移動販売を行う予定であることなどをお聞きし,活発な質疑応答が行われました。
豊かな自然の中,遊休地を活用した子どもの農業体験や空家を活用した農家民宿の構想,市街化調整区域とのかかわりなどについても意見が交わされました。

喫茶店風サロン「ローズガーデン」(鞆町)

ローズガーデン

自宅を地域住民の居場所に!
”地域住民が身近に集う場所がないため,自宅の居間を開放しよう”と民生委員の橋本さん夫妻が近所の仲間と始めた喫茶店風サロン。2015年(平成27年)から毎週火曜日の9時から11時半にオープンしています。(参加費100円)
坂の上にあるお宅の庭には,たくさんのばらの花が植栽され,参加者の心を和ませています。毎回約20人が参加するオープン日には,パンや魚の移動販売車も立ち寄るなど,地域住民に喜ばれる支えあいの場となっています。社会福祉協議会との連携で,自宅を地域に開く「住み開き」の活動が広がっています。

集合写真

《委員の意見・感想》

・ボランティアだけど,プラスになるように利益を出している。
・継続することの厳しさ,難しさ,でもそれを乗り越えれば本当の地域の居場所になるんだと思った。
・高齢者だけの集まりには限界がありそうです。中学生の職業体験,元気な高校生,不登校児の働く場所体験などの実習場所にどうでしょう。
・民家の一室が喫茶として展開されている不思議。
・福山人の「人のつながり」にとても魅力を感じた。今,各地に点在している1つ1つの点をつないで線にし,面にしていくと福山中にコミュニティが広がる。
・どこも高齢者が頑張っているが,30年後,みんなが80代90代になった時,どうするか?生涯現役は難しい。公助の助けが必要だろう。

駅前コース/9月10日開催(委員17名参加)

《徒歩移動》   ★城の模型で全体像を把握   ★城跡の外堀をブラタモリ風に歩く     
   福山市役所西口  ⇒  リムふくやま   ⇒  西外堀から史跡福山城跡  ⇒
     10時00分発        10時10分          10時50分

 

     《昼食》      ★城跡の本丸から築切までをブラタモリ風に歩く
  ⇒  ふくやま美術館会議室   ⇒  本丸・東外堀から築切まで   ⇒  福山市役所
     12時00分  13時00分                       15時00分着


リムふくやま

リムふくやま

水野勝成公が築城した福山城の模型を見ながら,当時の福山城の壮大さを確認しました。

西外堀から史跡福山城跡

西外堀から史跡福山城跡

三之丸駐車場外堀石垣跡、三之丸西御門櫓台跡、三之丸西屋敷跡、小丸山、旧内藤家長屋門などを巡りました。

福山城内

福山城内

1622年(元和8年)に完成した福山城天守閣は2022年(平成34年)に築城400年を迎えます。複合天守で均整の取れた構造から,江戸時代に新築された天守閣の中で最も優れていたと言われ,1945年(昭和20年)の戦災で焼失するまでは国宝に指定されていました。現在の天守閣は市制施行50年の1966年(昭和41年)に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されたものです。
また,伏見櫓は福山城築城にあたり将軍徳川秀忠から京都伏見城の一部を拝領して築いたと伝わり,慶長年間の優れた建築様式を残しており,現存する櫓のうちでは最も古いといわれ,国の重要文化財に指定されています。

東外堀から築切まで

東外堀から築切まで

外堀から瀬戸内海につながる入川には,船の出入りを遮断する目的と,潮の満干潮にかかわらず外堀の水量を一定に保つ目的で,入川を遮断するように築切と呼ばれる堰(土橋)が造られていました。高さ約2m,幅約10mの築切の両岸には石垣が築かれ,その上は道路となっていました。また,石垣壁面の中央には外堀の水を調節するための暗渠水路が設けられていました。築切は,海とつながる福山城の特徴を示すとともに,福山城の範囲を示す貴重な遺構です。

集合写真

《委員の意見・感想》

・歴史博物館前に隠居屋敷の庭園水路復元や土塁の表示があるが気づきにくいので勿体ない。
・丸の内プールあたりの道路の高低差,三之丸駐車場あたりの道路の高低差,土地は今でも昔の記憶を残していますね。    タモリさんが番組で高低差に執着する理由が分かった気がした。
・福山城とその周辺を17世紀の築城当時の姿に復元するのではなく,21世紀型の復元再現のあり方をよく考えて,福山市の活性化に資するよう整備していくべきかと思う。
・現存すべきことや物について考えねばならない。残せる文化にどう町として対応できるのか。
・城近くの井戸が,場内一おいしい水だったと聞きました。その水で水分補給しながら野外パフォーマンス等イベント事がある姿も浮かびました。点々とある跡ではなく,城下の全景がうかがえる史跡をつないだ城下町が目で見えるまちになればと思います。