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外科治療のご紹介(内視鏡手術)

内視鏡手術

内視鏡手術について

当院では先進の内視鏡手術を全国に先駆けて多くの疾患に対して導入し良好な成績を得ています。
傷が小さく、術後の回復も早いことから非常に有効な手術です。

食道

食道アカラシア、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア

症例数、成績ともに全国でも有数の施設であり備後地区はもとより広島、岡山市内あるいは四国からの紹介もあります。
24時間pHモニター、ビリルビンモニター、食道内圧検査に加えて、インピーダンス検査も導入し、生理学的検査も万全です。
また、逆流性食道炎の術後再発例に対する腹腔鏡下での再噴門形成術も国内で初めて施行しており、成績も良好です。

食道がん ~腹臥位完全胸腔鏡下食道切除再建~

食道がんに対しては腹腔鏡補助下での胃管作成に加えて、2007年度までは左側臥位による小開胸併用での胸部食道切除再建を行ってきましたが、昨年からは腹臥位による完全胸腔鏡下による食道切除再建を行っています。腹臥位での操作の利点は(図.1)重力により、側臥位に比べてwideで、dryなworking spaceが確保される点にあります。肺は気胸(6mmHg)を併用することにより特別な操作を用いずに視野を妨げられる事が無くなり、術中の無用の肺損傷も避けられ、食道の剥離操作もより簡便となります。また剥離操作に伴う血液の貯留も重力に伴い術野内には少なくなり、吸引などの操作も最低限となり気胸を併用する事による止血効果もあります。

【図1】

腹臥位の利点について説明図

手術手技など

4ポートで行います。手術手技自体に特別新しい事はありませんが、その体位(図.2)に特徴があり、我々は水泳のクロールの際に右上肢を顔面に挙上する事よりクロール体位と呼んでおります。これまでの症例の平均胸腔操作時間は4時間で、出血量は100ml程度です。

【図2】

図2クロール体位の写真

胃がん

早期胃がんはもとよりリンパ節転移の可能性の少ない一部の進行がんに対しても腹腔鏡補助下の胃切除を行っており術後7から10日での退院が可能です。D2までのリンパ節郭清を行っています。現在まで100例以上の症例経験があります。

イレウス

腸管拡張の軽度のものあるいはイレウス管によって十分に腸管の減圧が効いている症例に対しては腹腔鏡下での癒着剥離や小開腹による腸切除を行っています。

大腸がん

粘膜がんで内視鏡切除の困難な症例から進行がんに至るまで、部位は盲腸から下部直腸まで大腸ほぼ全域に対して腹腔鏡(補助)下大腸切除を行っています。症例数は500例を越えており、中四国でも有数の施設です。下部直腸がんに対しても反転法などを用いて可能な限り腹腔鏡下での肛門温存術式を行っています。腹腔鏡下大腸切除術研究会のメンバーであり、全国規模の臨床試験にも参加しています。

ヘルニア

そけいヘルニア、腹壁ヘルニアに対してメッシュを用いた腹腔鏡下修復術を行っています。そけいヘルニアは再発例を中心に行っており、現在まで再発はありません。
腹壁ヘルニアは腹腔鏡下での腸管の癒着剥離を行った後に腹腔内に特殊なメッシュを挿入固定する方法であり、体外からでは診断できなかったヘルニアも確認できる場合があり有効な手段です。

胆嚢

年間120例程度の腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行しています。最近ではより傷跡の残りにくいへそだけからのアプローチによるSILS(Single incision laparoscopic surgery)を用いた胆嚢摘出術を全国に先駆けて導入しています。

急性腹症

当院では24時間いつでも腹腔鏡手術が可能な体制を確立しています。
胃十二指腸潰瘍穿孔や急性虫垂炎に対してはほぼ全例に腹腔鏡手術を行っています。

SILSによる腹腔鏡下胆嚢摘出術について

SILSとはSingle incision laparoscopic surgeryの略で、数cmの一か所の皮膚切開から手術を行う手技で、SPA(Single port access) あるいはLaparoendoscopic single site surgery (LESS)などとも呼ばれ近年欧米を中心に行われており本邦においても導入が検討されている新しい内視鏡手術手技です。
当院では、SILSによる胆嚢摘出術を2008年12月から導入しています。従来の腹腔鏡下胆嚢摘出術はおへそを含めた4か所の傷で手術をしていましたが(図1)SILSはへそに約2cmの切開をおき(図2)、同一の切開から5mmのトロッカーという筒状の器具を3個おなかの中に挿入してカメラ(腹腔鏡)と2個の鉗子を用いて胆嚢を切除しへその切開から体外に取り出すもので、おへその傷は術後ほとんど見えなくなります(図3)。図4は腹腔鏡下での胃切除後にSILS胆嚢摘出術を行ったもので2回の手術でも傷はわずかです。従来の腹腔鏡手術に比較して難易度が高く高度な技術を要するため、現時点で本術式を行っている施設は当院を含めて国内でも数えるほどです。

SILSによる腹腔鏡下胆嚢摘出術についてのイラスト・写真

図3図4SILS胆のう摘出手術後の腹部の写真

今のところ適応は炎症の軽い胆嚢結石に限定していますが、手術をご希望の方はかかりつけ医の先生を通して当院外科にご相談下さい。


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