ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 診療科のご案内 > 外科治療のご紹介(胃)

外科治療のご紹介(胃)

胃がん

がんの死亡率を部位別に見ると、10年前は男女ともに胃がんが1番多かったのですが、最近では減少傾向にあり、30年前とくらべると、胃がんの死亡率は半分に低下しています。
これは早期診断、早期治療とともに医療技術の進歩によるところも大きいと思われます。

胃がん治療、特に外科治療はわが国が世界をリードしている数少ない領域の一つです。
胃がん治療については、日本胃がん学会より「胃がん治療ガイドライン」が公表されており、一般の方もインターネットや冊子による閲覧が可能です。
ガイドラインは多数の施設のアンケート調査に基づき最も広く行われている治療を示したものです。

最近はピロリ菌という細菌が胃がんの原因の一つであるということがわかってきました。
ピロリ菌により慢性炎症が起き、これが胃がんを発生させる第一段階となります。
50歳以上の日本人の8割程度が保菌しているといわれています。
このことからも除菌治療は大切なことと言えます。

また、胃がんの場合、日本では地域や職場での集団検診の効果がとても高いといわれており、1年に1回は必ず定期検診をお勧めします。

当院では年間100例を超える胃がんの手術を行っておりますが、その病状、病期によって様々な治療を行います。

少し前までは胃がんといえば、開腹手術が第一選択でしたが、現在は早期のもので、リンパ節転移の可能性がないものは、内視鏡を使って切除し、それだけで治ってしまいます。
しかし、それよりも進行したものは、従来通り厳密なリンパ節郭清を伴う標準的手術を行います。
最近は腹腔鏡補助下に胃を切除する方法も行われており、当院でも内視鏡的切除の対象とならない早期胃がんに対して以前から積極的に行っており、傷が小さく、痛みも少なく、早期に退院されていく患者さんを目の当たりにしており、生存率などの成績も開腹手術と遜色ないと予想され、今後益々腹腔鏡手術件数の増加が予想されます。

一方、高度進行がんに対しては、既に手術だけではこれ以上の成績向上は望めないと考え、積極的に化学療法(抗がん剤の使用)と手術を組み合わせて治療を行っています(抗がん剤を手術前に行いがんを小さくして手術を行う術前化学療法など)。
近年、CDDP,TS-1,CPT-11,Taxol,Taxotereなどの新規抗がん剤といわれる胃がんに有効な化学療法剤が登場してきて胃がんは抗がん剤が効きにくいがんから中等度に効くがんという位置づけに変わりました。
術前化学療法の意義は現在全国規模で検証中ですが、有望な治療ではないかと考えております。

腹腔鏡手術における手技あるいは器械の進歩、さらなる新規抗がん剤の登場などで胃がん治療は今後も進歩、変化していくと予想されます。

これまでの豊富な経験を基に当院では胃がん治療ガイドラインを参考に、できる限り客観的に情報を提供し、その上で私たちが考える治療の選択肢を充分に説明し、患者さんのインフォームドコンセントを得て診断と治療を行ってまいります。


ページトップへ戻る