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広報ふくやま2019年7月特集「共に守ろう 安心・安全な暮らし」

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年7月1日更新

共に守ろう
安心・安全な暮らし

広報ふくやま7月号特集表紙

地域の力で万一の災害に立ち向かう

 いつ発生するか分からない火事やさまざまな災害。その被害を最小限に抑えるために、仕事をもつ地域の人々で構成された消防団はいち早く現場に駆け付け、消防士とともに消火活動などを行います。また週末は訓練や点検で火災や災害に備えたり、イベントなどでの防災啓発活動でも活躍したりしています。今回は地域の安心・安全を守る福山市消防団と、団長や団員たちの思いを紹介します。

問い合わせ
消防局警防課084-928-1193

私たちのまちの頼りになる存在 福山市消防団

入団資格

地域に居住する18歳以上

報酬・出動報酬

階級に応じた年額報酬、災害活動や訓練などへの出動報酬を支給

その他の待遇

公務災害補償、被服の貸与、退職報償金、表彰制度

福山市消防団の写真1

地域の人々で構成する防災の第一線を担う消防団

 本市を管轄する福山地区消防組合には8つの消防署と1つの分署、6つの出張所があり、現在558人の職員が常勤していますが、防災業務は消防職員(消防士)だけが行っているわけではありません。各地域の防災の第一線を担うのが、それぞれの地域で組織している消防団の団員です。消防団員のほとんどが普段はそれぞれ仕事をもちながらも、火災や災害などにはいち早く現場に駆け付け、消防士とともに消防活動などに従事しています。

福山市消防団の写真2

男女2,848人の団員が消防活動や防災活動に従事

 本市の消防団の団員数は現在2,848人。第1~8方面隊に59の分団と50人の女性分団で構成されています。火災や災害時の消防活動や捜索活動を行う他、定期的に地域の防災(広報)活動やポンプ操法などの訓練、消防自動車や機械器具の点検整備などにも従事。また、女性団員は幼稚園・保育所で寸劇を行うなど防火・防災の普及啓発も行っています。

構成図

平成30年7月豪雨でも最前線の水防活動などで活躍

 各所で甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨。この時も消防団はいち早く現場に駆け付け、危険な箇所にくいを打ち土のうを積むといった水防活動や住民の避難活動、捜索活動などに従事しました。また、二度とこのような被害が出ないよう強い使命感の下、現在は水防訓練にも力を入れて取り組んでいます。

平成30年7月豪雨の写真

深まる地域や仲間との絆 さまざまな活動で達成感も

 消防団は地域の人々で構成されています。入団をきっかけに世代を超えた交流が生まれ「地域との絆が深まった」と話す団員も。火災や災害時の迅速な状況把握や避難にもつながるといいます。また、ポンプ操法の競技大会や音楽隊、パレードへの参加など、仲間と共に目標に向けて訓練などに励むことが団員のやりがいや達成感にもなっています。

これからは「守る」立場へ 地域への思いと使命感が原動力

 団員の多くが普段は仕事に従事しているため、消防団の活動は週末や平日夕方からがほとんど。家族や職場の消防団への理解が団員の活動を支えており、仕事やプライベートに折り合いをつけながら、団員は自分たちの得意な分野で地域防災に貢献しています。「地域のために自分ができることを」という思いが、団員の大きなモチベーションとなっています。

消防団の活動の写真1

愛する地域を守り続けるために

消防団員インタビュー

 消防団員の活動内容や参加への思い、やりがい、達成感など、団長をはじめ最前線で活躍する団員や女性団員に話を聞きました。

消防団の活動の写真2 消防団の活動の写真3

消防団の強みを活かし 地域の期待に応えたい

 消防団の強みは、地域とつながりの深い団員が活動することで、地域の特性にあった細やかな活動ができること。そして、いざというときの動員力です。全国的な消防団離れが進む中、本市の消防団は定員充足率も高く、「市民の生命と財産を守る」という使命感をもち活動しています。近年は少子高齢化が進み過疎地域の団員減少も危惧されますが、分団や方面隊が支え合うことで本市全域をカバーしたいと考えています。また、団員の活動は家族や事業所の支えがあってこそ。感謝とともに消防団への市民の期待にも応えたいと思います。

福山市消防団 団長延近 敬弘さんの写真

福山市消防団 団長
延近 敬弘さん

入団後の貴重な経験の数々 視野の広がりを実感しています

 救急救命士をめざして勉強し、さまざまなボランティアにも参加していた私は知人の団員に誘われ入団。福山ばら祭のパレードや防災寸劇、規律訓練への参加など、初めてのことばかりでしたが、何でも話せる先輩方に囲まれ楽しく活動に取り組めています。これまで話す機会がなかった幅広い世代の先輩方とコミュニケーションが図れるのも魅力ですね。入団後は防災意識が高まるとともに、自分の視野がとても広くなったように思います。

カラーガード隊(女性分団)岡田 紗季さんの写真

カラーガード隊(女性分団)
岡田 紗季さん

保険会社の営業として働きながら2019年4月に入団。福山市消防団初参加となる全国女性消防操法大会の参加メンバーの一員として特訓中。

大切な人と地域を守るため活動には真剣に、全力で

 入団して変わったのは、守られる側から守る側になり防災の意識が高まったこと。さまざまな訓練や消防自動車などの点検整備はいざというときの備えですので、真剣に全力で取り組んでいます。活動は週末の朝2時間や平日夜が主ですが、仕事をしながらの活動は大変なときもあります。でも、それ以上の出会いや達成感があり、地域を守る誇りも感じられます。何かあったときに家族を守れるようになりたい。それが私のモチベーションです。

服部分団大元 雅文さんの写真

服部分団
大元 雅文さん

入団16年目。建設会社の社員。服部分団のポンプ操法訓練では指揮者として活躍。福山市消防団を代表し、県大会9連覇をめざす。

私のような女性団員でも得意な分野で貢献できます

 知人に誘われたとき「女性の私にできることがあるなら」と思い入団を決めました。私は学生時代に吹奏楽部でフルートを担当していたのですが、消防団は自分の得意な分野で貢献できます。今は音楽隊の一員として、パレードなどの演奏で皆さんに楽しんでもらうことが大きなやりがいになっています。また、今年は全国女性消防操法大会に参加します。訓練は大変ですが、日々の努力が成果となるようメンバーと一緒に頑張りたいですね。

福山地区消防組合消防音楽隊(女性分団)北村 恵さんの写真

福山地区消防組合
消防音楽隊(女性分団)
北村 恵さん

入団10年目。消防団員でもある夫とともに活動。入団2年目から音楽隊の一員として練習に参加し、演奏などを行っている。

消防団はこんな活動もしています

水防訓練

 平成30年7月豪雨を受け、現在最も力を入れている水防訓練。積み土のう工法やシート張り工法など、災害対応力の向上と消防活動に必要な基礎技術の習得に団員が取り組んでいます。

水防訓練の写真

木遣り

 「備後琥珀隊」は福山市消防団の有志で集まる木遣り同好会。出初式や福山ばら祭などで演舞を披露しています。

備後琥珀隊の写真

音楽隊

 音楽を通じて消防広報を行う音楽隊。福山地区消防組合消防音楽隊は隊員35人で演奏活動を行っています。隊員も募集中です。

音楽隊の写真

福山市消防団は県大会8連覇中︕

ポンプ操法競技大会

 消防操法は消防団の訓練の一つで、消防活動の基本的な操作の習得をめざすもの。全国規模で速さや正確さ、規律を評価する大会が行われています。本市でも大会を開催しており、優勝した服部分団が福山市消防団を代表して9月7日土曜日の県大会へ出場します。優勝すると全国大会へ。福山市消防団は県大会8連覇中で、全国大会でも優勝などの輝かしい成績を収めています。

ポンプ操法競技大会の写真

消防団協力事業所に市長から感謝状を贈呈

 5月15日、市役所で福山市消防団協力事業所感謝状贈呈式が行われました。
 今回の表彰は、事業所に一定数の消防団員がいて勤務時間中の出動を奨励するなどの消防団協力事業所の認定を受けており、かつ、認定から10年以上、地域防災力の向上に功績があった市内の26事業所に感謝状を贈呈しました。

消防団協力事業所感謝状贈呈式の写真

活動をサポートする制度も

あなたも福山市消防団に入団しませんか?

 地域の人々の安心・安全を守る福山市消防団では、その担い手を募集しています。入団を希望する場合は、消防局警防課に問い合わせてください。

問い合わせ
消防局警防課084-928-1193

福山市消防団員サポート店

 団員が消防団活動を行う上での達成感や地域からの信頼感を得ることを目的に、サービス業などの店舗が団員に対して料金の割引や料理・ドリンクの提供などのサービスを提供し、団員を応援しています。

福山市消防団員サポート店バナー

福山市消防団協力事業所

 従業員が消防団活動に従事することを積極的に認めるなど、地域貢献に協力する事業所を市民に広めるための制度です。認定を受けた事業所は協力事業所の表示証を掲出しています。

福山市消防団協力事業所の画像