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≪地域おこし協力隊インタビュー企画≫人と人とがつながる場がある暮らし

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年11月30日更新

 今回は、什器などのハード面と、人のつながりなどのソフト面の両面から、魅力的な場づくりを支援している菊地永史さんに、人と人とがつながる場がある暮らしについて伺いました。

人が集う場に関わる

 ─今取り組んでいることは何ですか?

 いろんなことをしているので説明するのにいつも悩むのですが、まず「バンヨリ」というモバイル屋台を共同運営しています。「バンヨリ」は、瀬戸内の港町で漁師の家族がリヤカーに魚を乗せて販売する文化「晩寄り」に由来しています。店舗を持たない方に、最初のステップとして使ってもらいたいということでこのサービスが始まりました。

菊池さん
▲プランニングオフィスキクチ 菊地永史さん。バンヨリは1台から購入もレンタルも可能。

─福山でも店舗を持たない活動をしている方は多いのですか?

 イベントに行くと結構いらっしゃる印象です。そういった方が活躍する場が増えたらいいなと思っています。福山はいろんな素材や商品がたくさんあります。かえってありすぎるがゆえに、何を扱うか悩むこともあるくらい。いいものを作っている生産者の方もたくさんいらっしゃるので、こだわりを持って作ったものを発信するお手伝いができればと考えています。たとえば、屋台1台に1地域ずつの産品を集めてみるなんてこともしてみたいですね。

 ─福山駅前の活性化事業にも関わりが?

 「Open Street Fukuyama(オープン・ストリート・フクヤマ)」には実行委員として関わっていて、福山駅前に人が集い楽しむ場を、10月下旬の4日間、実験的に作りました。週末はあいにくの天気でしたが、来場くださった方も,出店してくださった方も「今後も定期的にやりたい」とおっしゃってくれたのが,実行委員一同、手応えを感じているところです。駅前のことが自分事になる方を増やして、一人でも多くの人に関心を持ってもらえるようにしていきたいです。

オープンストリートフクヤマ
▲Open Street Fukuyamaの昼間の様子。様々な雑貨や飲食店が並んだ。

オープンストリートフクヤマ
▲Open Street Fukuyamaの夜の様子。地元飲食店が出店し、その場で飲食や会話を楽しむ姿が見られた。

それぞれにとって居場所があって、ワクワクする福山駅前に

 ─福山駅前にはどんな思いがありますか?

 子どもの頃は、実家の駅家町から自転車で来て、何をするでもないけどワクワク過ごしていましたね。当時のにぎやかだった様子が原体験になっていて。ずっとやってきた什器レンタルの仕事も、高校時代に福山そごうでアルバイトをしていたのがきっかけでした。その頃と同じ経験を今の子どもたちにしてほしいとまでは思いませんし、同じ形に戻れないこともわかっていますが、それぞれの人にとっての居場所があってワクワクする場所に、駅前がなったら嬉しいです。

─そもそも、駅前での活動に関わるようになったきっかけは何だったんでしょうか?

 私が什器レンタルの業界に入った頃は、主な取引先である百貨店も元気な時代でした。10年ほど岡山で働いていましたが、地元の駅家町にも大きな病院ができたり、大きなモールが郊外にできてきて、だんだんにぎやかになっていきました。便利になっていいなと思う反面、それと同時に、中心部から人がいなくなっていったように感じます。ちょうどその頃、福山配属になり、駅前にある大きな商業施設を担当したのですが、三原にあった百貨店が閉店して、一気に売り上げが落ち込んだんです。それまでは仕事が多すぎてこなすだけで精一杯したが、それがきっかけで今の仕事は今後なくなるかもしれないという危機感を感じるようになりました。福山でもどんどん大きな商業施設が閉店していきました。自分が関わったところがなくなっていくのはとても悲しいものがありましたね。「このままだとまずい、何とかしたい」と思って、まちに出て活動するようになったのが5~6年前からです。それからまちに知り合いも増えてきました。

菊池さん

人とつながると、人生が豊かになる

 ─菊地さんはつながった相手の方に、何かお返ししようとされている感じがします。

 確かにそれはあると思いますね。特に一緒に仕事をしてくださっている方は、まだ独立して間もない私に投資をしてくれている方だと思っていて、いつかきちんとした仕事を持ってくることで恩返ししたいと思っています。ギブアンドテイクのさっぱりした関係ではなくて、その後も続いていく関係を築きたいなと。

─福山にいたいと思うのは何か理由が?

 前の仕事で米子に1年半転勤していたのですが、知り合いもおらず、仕事もやりづらくしんどい思いをしました。場所が変わると、人ってこんなに変わるのかと感じるほど、福山にいる時とは違う自分になっていたんです。その時の経験も、今の福山での活動に影響していると思います。一番は自分が生まれ育ったところを何とかしたいという思いなんじゃないでしょうか。その気持ちは強いと思います。あとは、両親が元気なうちに近くにいたいという気持ち。地元に帰ってくるかどうかって、その気持ちがあるかないかが大きいように感じます。

─人と人がつながる楽しみは何でしょうか?

 その人を通じて自分が知らない世界を知ることで、人生が豊かになる感じがしておもしろいんじゃないでしょうか。たとえば最近、府中市にある老人ホームの方とつながったのですが、自分の両親の将来のことやどう生きてほしいかについて、少し考えるようになりました。そうやって自分の中に引き出しが増えていくことで、さらに他の方とつながっていける感じがします。それを知ったのは駅前での活動でした。

自分でできる人は勝手にどんどんやると思いますが、やりたいけどできないという方の支えになれたらと思うんです。私自身、「ついてこい!」というタイプではなくて(笑)。みんながみんな、そういうタイプになる必要もないと思うので、自分は裏方で頑張っていきたいなと。これから駅前で出会う方にも、やりたいことをやるきっかけや、人とつながる楽しみをお裾分けしていきたいです。

オープンストリートフクヤマ
▲Open Street Fukuyamaでの一コマ。自然にくつろいで語らう姿が見られたのが嬉しかったそう。

─「人と人とがつながる場がある暮らし」。菊地さんのお話から,また一つ福山らしい暮らしのヒントが見えました。自分が暮らす地域での緩やかなつながりが、より楽しい暮らしにつながりそうです。

 

お知らせ

イベント「第9回 ぐるぐるカフェ」
ワンコインで手軽にできるものづくりのワークショップができます。
今回は「イグサのブローチをつくろう」です。
施設見学可能、介護や認知症に関するご相談にも応じます。
キッズスペースもございますので、ぜひお気軽にいらしてください。

日時

12月9日(土曜日)10時00分~15時00分

 場所

府中ふれあいホームうかい(府中市鵜飼町681−1)

主催・問い合わせ先

府中ふれあいホームうかい 担当:奥野・中井(0847-54-2166) 

いぐさのブローチ