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第3回「ふくやまピース・ラボ」が開催されました!~「市内戦争遺跡巡り」~
第3回「ふくやまピース・ラボ」が開催されました
日 時 : 2018年(平成30年)6月17日(日曜日) 9時00分から12時00分
内 容 : 福山市内戦争遺跡巡り
行 程 : 福山市人権平和資料館→備後遺族会館→慰霊碑(捨生取義の碑,東部ニューギニアの碑,第65旅団の碑,メレヨン島の碑)
→備後護国神社→防空壕跡(福山城裏)→天守台の礎石(福山城内のテニスコート付近)→福寿会館→福山城石垣
→福山城→先人の森→城下町の特徴を残す西町の道路
◆人権平和資料館での開会行事
第3回目の今日は,「ふくやまピース・ナビ」のガイドグループと合同で,市内戦争遺跡巡りを行いました。
晴天の中,福山城公園内の文化ゾーン周辺をみんなで歩いて巡ります!
◆「備後遺族会館」
戦場へ向かう際の寄せ書きや千人針,軍服など,当時の兵士の様子や親の気持ちについて話を聞きました。
◆「慰霊碑(捨生取義の碑,東部ニューギニアの碑,第65旅団の碑,メレヨン島の碑)」
「捨生取義(生を捨てて義を取る)」という碑には,「自分の命さえ捨てることを惜しまない」という当時の兵士たちの思いが刻まれていました。
また,ニューギニアやメレヨン島では,飢えとマラリアに苦しみ,多くの兵士が餓死したという悲惨な状況について話を聞きました。
◆「備後護国神社」
戦争で大切な人を失った遺族のために,設置されていることを知りました。
◆「防空壕跡(福山城裏)」
民家の庭に掘られた防空壕では,多くの市民が蒸し焼きで亡くなったということを聞き,空襲の激しさと悲惨さを感じました。
◆天守台の礎石(福山城内のテニスコート付近)
焼けた福山城を再建する際,コンクリートの天守閣では元の礎石がいらないため,この場に降ろして保存したとのことです。
◆福寿会館(安部和助別邸)
現在,福山市の重要文化財となっている福寿会館“安部和助別邸”は,福山空襲によって,玄関,台所,洋風居間,和風居間が焼失しました。
◆福山城石垣
焼けた部分の石垣が,丸く,赤く変色しているのがわかります。高いところまで炎が上っていたことや空襲の激しさが伝わりました。
◆福山城
伏見櫓と筋鉄御門と鐘櫓が焼け残ったことの説明や,城周辺にあった戦前の建物の位置など,天守閣から確認をしました。
天守閣から眺めた福山の街並みは,73年前とは大きく変わっています。
しかし,今もなお残っている戦争遺跡に触れ,実際にこの街で悲惨な空襲が起こったということを強く感じることができました。
参加したラボのメンバーは,
「私たちの住む街について,何も知らなかったということを実感した。」
「残っている遺跡を見て,やはり戦争は恐ろしいと感じた。」
という感想を教えてくれました。
次回のふくやまピース・ラボは,福山空襲体験者から直接話をお聞きします。
大変貴重な機会ですので,是非参加し学びを深めましょう!
≪次回のふくやまピース・ラボ≫
日 時:2018年(平成30年)7月15日(日曜日)10時00分~
場 所:福山市人権平和資料館
内 容:講義 「福山空襲~母と子の八月八日~」 講師:田邊準一郎さん