福山市鞆町伝統的建造物群保存地区

■重要伝統的建造物群保存地区の選定
重要伝統的建造物群保存地区とは,全国の伝統的建造物群保存地区のうち，特に価値が高いものとして国が選定した地区のことです。
鞆町伝統的建造物群保存地区は，２０１７年（平成２９年）に，伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているものとして，約８．６ｈａが重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

鞆町は全体として近世港町の構造と景観をよく引き継いでおり，中世から江戸期までに整えられた地割に，江戸時代から昭和３０年代までに建てられた伝統的な建築物や工作物・港湾施設などが一体となって良好に残り，瀬戸内の港町としての歴史的景観をよく伝えています。

■地区の所在地
鞆町鞆字西町の全域並びに鞆町字石井町，字関町，字江之浦町，字道越町，字古城跡，後地字古城跡及び字草谷の各一部

歴史的な風致を形成する伝統的な建造物とその環境の保存を目的に，地区全体を文化財とし，福山市鞆町伝統的建造物群保存地区保存計画に基づき町並み保存に取組んでいます。

伝統的建造物群保存地区内の町並みを保存するため，福山市伝統的建造物群保存地区保存条例に基づく許可制度を設け，地区内での不適切な建設行為を抑制すると同時に，伝統的建造物の修理や防災に対する補助制度による保存に向けての誘導を行うことで，歴史的風致の維持の推進を図っています。

地区内において，建物の新築や除却をはじめとした，外観の変更を行う場合は申請が必要な場合があります。

現状変更行為前

現状変更行為後

歴史的町並みを保存していくため，地区内の伝統的建造物の修理等に要する経費の一部を補助します。

人命尊重を第一としつつ，保存地区一帯の町並みを将来にわたり保存・継承・活用できるよう防災計画を策定し，防災に取り組んでいます。

鞆町町並み保存拠点施設（鞆てらす）２階では，伝統的建造物の修理,現状変更許可申請,空き家の再生活用の相談ができます。

町並み相談の様子

■空き家に関するご相談
鞆まちなみ再生活用相談所ＨＰからもお問い合わせできます。

貴重な鞆の町並み，歴史・文化を保存し次世代に受け継いでいく為には，地域住民の生活環境と観光の両立が不可欠です。
何度も観光に訪れたくなる町になるよう，ご協力をお願いいたします。


(1)ゴミのポイ捨てをしない。
食べ歩きはなるべく避けてゴミは買ったお店で捨てる。ゴミのポイ捨てや別の店舗で買った商品のごみを別の店舗のごみ箱に捨てることはやめてください。相互で良好な関係を保つためにもご協力をお願いします。


(2)横並びに並んで歩かない。
鞆町は道が狭く，車の交通が多いです。事故や渋滞の原因となります。


(3)動物に餌をやらない
野良猫への餌付けは糞害等の原因となります。そっと見守ってもらえたら嬉しいです。