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福山衝上断層(ふくやましょうじょうだんそう) 奈良津露頭・蔵王城山露頭
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
県指定天然記念物 昭和44年(1969年)4月28日指定
福山衝上断層は,福山市木之庄町からはじまり東へ奈良津町・蔵王町城山を経て岡山県笠岡市篠坂に至る全長14kmにおよぶ。
この断層は古生層や花崗岩類などの基盤の岩体がその上に堆積した新第三紀層の砂礫層などの新しい地層の上へのり上げたいわゆる逆断層で,特に奈良津と蔵王城山露頭においてその状況がよく観察できる。
この断層を形成した地殻変動の時期は第四紀更新世以降と考えられ,国指定の船佐・山内逆断層(高田郡・三次市)や美作衝上断層(岡山県津山市)と共に中国山地の隆起・瀬戸内海や西南日本の地殻構造及び変動を総合的に把えるのにきわめて貴重な資料である。
所 在 地 | 奈良津町三丁目,蔵王町 |
左:蔵王城山露頭,右:奈良津露頭