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木造阿弥陀如来及び両脇侍立像 附 像内納入品(もくぞうあみだにょらいおよびりょうわきじりゅうぞう)
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
国指定重要文化財 昭和17年(1942年)12月22日指定
像内納入品 昭和43年(1968年)4月25日追加指定
鎌倉時代に盛んに作られた善光寺如来で,中央に阿弥陀如来,向って右に観音,左に勢至菩薩が大きな舟形光背(高さ313センチ)を負ういわゆる一光三尊型。
善光寺如来の多くは,銅製の小像の場合が多いが,この像は本尊像高170センチ,脇侍像高130センチの等身大の木彫巨像で,これほど大きいのは異例のことである。
本尊,脇侍ともに寄木造,漆箔仕上げ,玉眼入り。本尊の胎内墨書により,文永11年(1274年)空蔵房寛覚ら三人が勧進,平頼影を大檀那にあおぎ,大仏師覚尊によって金宝寺(安国寺の前身の寺)の仏像として造られたことがわかる。
像内納入品は,昭和24年(1949年)に像を修理した際,中尊及び脇侍の胎内より発見されたもので,これらにより造立のいきさつや当時の熱心な信仰の様子がうががえる貴重な資料である。
所 在 地 | 鞆町 安国寺 | |
員 数 | 3躯 | |
構造・年代 | 寄木造 | |
文永11年(1274年) | ||
規模・法量 | 本尊:像高170センチ,脇侍:像高130センチ |