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太田古墳出土品(おおたこふんしゅつどひん)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

市指定重要文化財 昭和35年(1960年)3月31日指定

 太田古墳は,福山市赤坂町早戸に所在し,南西から北東にのびる丘陵の尾根先端部に位置する。かつて,ここに藺草の共同干場を造成する際に偶然発見された。5世紀前半の前期古墳で(径10m程の円墳)内部主体は,箱式石棺であったらしい。主体部からは,人骨をはじめ鏡,玉,刀剣等の遺物が出土しており,指定出土品は次の4件11点である。
 ぼう製内行花文鏡 1面 青銅製で径9.5cm,厚さ0.1~0.2cm。6孤の内行花文をもち中央に径1.7cmの円座紐を有する。花文内には,紐にそって二重の小さな珠文帯がめぐり,花弁端の内側に同様な珠文が5~7個つく。縁は素文で,内区との間に鋸歯文帯を鋳出する。
 管玉 7個 碧玉製で,径0.6~0.8cm,長さ2.1~3.3cmの太目のものである。この外に指定外だが,径0.4cm前後,長さ1.5~2.7cmの細目が14個あり,共に淡緑色を呈する。
 勾玉 1個 碧玉製で,長さ2.9cm。頭部の片側に,幅0.1cmの1条の刻線が彫られている。
 棗玉 2個 2個とも碧玉製で深緑色を呈する。長さ0.9cmと1.1cm。正面が切子玉によく似ているが,表面はよく研摩され,カット面の稜線はみられない。

所 在 地赤坂町 個人蔵
員    数一括 
構造・年代5世紀前半

太田古墳出土品