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柞磨の継獅子舞(たるまのつぎじしまい)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

市指定無形民俗文化財 昭和51年(1976年)6月21日指定 

  大獅子あるいは百足獅子といわれる系統の獅子舞で,福山地方には芦田町柞磨地区と府中市栗柄町のみに伝承され,秋祭りに奉納される行事である。
 起源については定かでないが,伝えによると正保元年(1644年)柞磨八幡神社を町内の神田から現在の江原山に遷宮した時,氏子がこの舞を奉納したのが始まりとされ,現在,天保8年(1837年)の年紀が入った「天保八年酉之七月改・惣若連中」銘の獅子頭が3代目として伝えられている。
 この継獅子舞は,胴布とよばれる獅子幕の内側に数十人の氏子が入り,外側にも胴布の裾を持ち,氏子は獅子の動作に合わせ胴布を上下にあおる。
 獅子は2度目に本殿に向う時(上り獅子という),猿田彦が獅子に刀をくわえさせ,胴布内の頭持ちが人垣の上に乗って高い櫓を組み,継獅子を舞い,神主に刀を渡す。獅子の両側に花笠をつけた稚児が太鼓と掛声に合わせて,チャンギリ(銅拍子)をならす。一般に獅子は,歯打ちをさせるが,この継獅子は歯打ちをしない,大陸系の獅子舞の特色を意識的に除いており,かえってこれが特色となっている。勇壮な獅子舞で,多数の氏子が悪魔払いのお蔭を受けようとする行事である。

所 在 地 芦田町 
柞磨八幡神社継獅子舞保存会

杵磨の継獅子舞