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宮の前廃寺跡(みやのまえはいじあと)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

国指定史跡 昭和44年(1969年)5月27日指定

 宮の前廃寺跡は,南に派生する低丘陵の中腹に位置し,現在は八幡神社境内に所在する古代寺院跡である。「海蔵寺」の名を伝えて,文献に伝える「深津市」「深津荘」付近に建立されていたと考えられている。
 東に塔,西に金堂を配したいわゆる法起寺式の伽藍配置である。塔・金堂ともにせん積の基壇で,その規模は塔跡が一辺12.6m,高さ1.2mを,金堂跡が東西25m,南北15mをそれぞれ測る。塔跡には心礎を中心に4個の礎石が遺存している。
 出土遺物には,奈良,平安時代の数種類の軒瓦,「紀臣和古女」「栗栖君」などの文字を陰刻した丸瓦・平瓦などがある。
 昭和50年度,旧態を再現すべく発掘調査と環境整備が行われた。

所 在 地蔵王町 八幡神社境内
構造・年代奈良・平安時代

宮の前廃寺