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金銅製独鈷杵(こんどうせいどっこしょ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

県指定重要文化財 昭和54年(1979年)3月26日指定

 密教法具の一種である独鈷杵は,把の両端にそれぞれ一本の鈷をつけるもので,金剛杵の基本形態をなしている。
 元々は武器であったが,象徴化されて,煩悩をくだき,仏性をあらわすための法具となった。この独鈷杵は把部中央に張り出しの強い横細長の鬼目を四方に配し,その上下に間弁を備えた単弁八葉の蓮弁帯を二線の紐帯で締める。蓮弁帯上下の子持ち帯の鋳出が形式化するなど,把部の表現は全体的にわずかな脆弱化が認められる。鈷部は断面を方形とするものの,各面中央には鎬を入れている。把部の長さに対して鈷部は短めになるが,全体の仕上げはよくまとまり,鋭さを表している。   

所 在 地内海町 西音寺
員    数1口
構造・年代金銅製 室町時代初期
規模・法量全長17.5cm

西音寺 金銅製独鈷杵