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空穂(うつぼ)(熊毛皮)(くまけがわ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

市指定重要文化財 昭和45年(1970年)10月1日指定

 竹網代の表面に熊の毛皮を張った『逆頬空穂』と呼ばれるものである。空穂とは矢を入れる容器で,箙にさした矢を湿気や乾燥から守るために,矢に穂と呼ぶ竹網代の筒をかぶせたものである。網代の表面に猪や鹿の皮張りや漆塗りのものなどもある。はじめは,狩猟用であったが,のちには,軍用にも用いられた。この空穂は,江戸時代の地誌『福山志料』にも挿絵をまじえて紹介されているが,形はほとんど変わらずに,今日まで伝えられている。   

所 在 地沼隈町 個人蔵
員    数1腰
構造・年代室町時代
規模・法量残存長50.0cm 竃最大幅16.0cm 
竃高8.0cm 筒間長22.0cm(途中で欠失) 
筒間径8.5cm

空穂(熊毛皮)