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葛原勾当日記(くずはらこうとうにっき)印刷用具及び琴・三味線稽古・墨筆記録

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

  県指定重要文化財 昭和29年(1954年)9月29日指定

 葛原勾当は,名を重美といい,文化9年(1812年)神辺町八尋の庄屋矢田家に生まれた。3歳のときほうそうにかかって失明したが,9歳で京に上って松野検校の門に入り,生田流の筝曲と地歌を学んだ。15歳で帰郷して備後・備中両国を中心に広く教授に当たり,関西における名手として聞こえた。
 勾当日記は,彼が26歳の時から,明治15年(1882年)71歳で病没するまで,一生を通じて自ら案出した木活字を使って記したものである。活字はひらがな・数字・句点からなり,線を刻み触感で判別できるよう,また行は定木で正すように考案されており,今日のタイプライターの原理に通じるものがある。その記載は簡潔素朴,音の世界のことを詠んだ歌が260首も収められており,勾当の感受性の鋭さがうかがわれる。童謡作家葛原しげる(福山市名誉市民)は勾当の孫。筝曲の大家宮城道雄は,勾当の話を聞いて影響を受けたという。  

所 在 地神辺町 菅茶山記念館
員    数3帖11冊,一具10冊
構造・年代江戸時代末~明治時代 
関連施設名称菅茶山記念館 
開館時間9時00分から17時00分 
休館日月曜日(祝日の場会は翌日),年末年始
入館料無料 
所在地神辺町新湯野30-2 
電話番号084-963-2361 

葛原勾当日記