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鳥文磬(ちょうもんけい)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

市指定重要文化財 平成5年(1993年)12月24日指定

 磬は,仏教法会の座に於いて,導師の右脇の磬架に懸け打ちならして使用する法具である。
 形式は,通例本磬に見るような山形で上縁・下縁を花稜形の連孤とし,中心に蓮華文の撞座【つきざ】と左右に孔雀文を陽鋳している。この形式は中世に多く,下記の銘文が陰刻され,その製作の時期が判明することは貴重である。本磬は,多くの遺例の中でも鋳崩れがなく,使用による摩滅も少なく,撞座の蓮子や左右相対の孔雀文の羽毛の細部まで表出され,しかも表裏両面に陽鋳されていることは貴重である。
 銘文は,磬の左右の縁ぎわに「新山寺常住也」「願主金資宥金」更に一面に「永享四壬子霜月日」の刻り銘がある。  

所 在 地駅家町 福盛寺
員    数1口
構造・年代永享4年(1432年)
規模・法量絃長19.9センチ,側縁長8.5センチ
股入長4.0センチ,博8.2センチ,肩間16.5センチ

 鳥文磬