ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 担当部署で探す > 文化振興課 > 草戸千軒町遺跡出土遺物(くさどせんげんちょういせきしゅつどいぶつ)

本文

草戸千軒町遺跡出土遺物(くさどせんげんちょういせきしゅつどいぶつ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

市指定重要文化財 昭和35年(1960年)3月31日指定

 大正末期から昭和初期にかけての芦田川改修工事の際出土したもので,指定遺物は次の7件である。
  1.陰刻渦文影青白磁壷  1口
  2.古瀬戸灰釉瓶子  1口
  3.古瀬戸三耳壷  1口
  4.古瀬戸おろし様皿  1口
  5.菊花双雀鏡  1面
  6.風子硯  1面
  7.中国陶磁器破片  1箱

1は,中国景徳鎮窯の青白磁の壷で,完形品である。高さ25.6cm,胴径18cm,口径4.5cmで,体部に二重渦文と櫛目の平行沈線を施している。
2は,高さ29.5cm,胴径18cm,口径4cmで,肩から胴にかけて二条の沈線が3箇所に施され全面に灰釉が付着する。
3は,高さ28.7cm,胴径23cm,高台径9cmで肩部に耳が三箇所に着き,頸部と肩部の境付近に小穴が穿たれており,口縁の一部を欠損する。
4は,古瀬戸椿窯にみられる大根おろしに似た皿の破片であり,推定径16cm,深さ3cm程の平皿である。
5は,青銅製の和鏡で,径8.4cmで内区に菊花を散りばめ,上部に双鳥を配している。鈕は菊座で小型である。
6は,赤紫色の輝緑凝灰岩を使用し,平面台形を呈し,断面は縦,横ともに逆台形に加工されている。陸・海部とも角ばり,底面は平坦であるが,相当使用されたらしく,陸部中央が大きく窪んでいる。
7は,すべて破片で,景徳鎮窯系や龍泉窯系の白磁や青磁の壷・皿が多い。

所 在 地西町 広島県立歴史博物館 寄託
構造・年代鎌倉時代~室町時代