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皇妃エリザベートも愛した名陶 ヘレンド展

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月18日更新

皇妃エリザベートも愛した名陶 ヘレンド展

 
 

①《色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセットより菓子皿》1850年頃 ヘレンド磁器美術館蔵
《色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセットより菓子皿》 1850年頃 ヘレンド磁器美術館蔵

今からおよそ190年前、ハンガリーの小さな村、ヘレンドでドイツのマイセンやフランスのセーヴルと並ぶヨーロッパの高級陶磁器が誕生しようとしていました。ヘレンドの工房は、19世紀半ばに経営を引き継いだモール・フィシェルにより飛躍的な発展をとげます。彼は、ヨーロッパ名窯のあらゆる様式を研究し、完璧な職人技による質の高い陶磁器生産をめざしました。ヘレンドはバロックやロココの荘厳さと華やかさを踏襲しながらも、東洋的な様式を巧みに取り入れた陶磁器として知られるようになります。

このヘレンドが一躍有名になったのは、イギリスのヴィクトリア女王からディナーセットの注文を受けた1851年のロンドン万国博覧会の時でした。牡丹と蝶が中国風に施されたデザインは「ヴィクトリア」シリーズとよばれ、現在も受け継がれています。以後、世界的なブランドとしての地位を築きはじめたヘレンドは、宮廷で使われる食器類を手がけ、オーストリア=ハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフ皇帝一族のための「フランツ・ヨーゼフ」シリーズ、イギリスのウェールズ公の贈り物となった「ウェールズ」シリーズを誕生させました。また皇帝が皇妃エリザベートのために注文した中国風の食器類「ゲデレー」シリーズは、皇妃の愛用品の一つとなりました。こうしてヘレンドはその芸術性の高さからヨーロッパの多くの貴族に愛用され、名実共にハンガリー芸術を代表する存在となったのです。

本展は、ブダペスト国立工芸美術館やハンガリー国立博物館などからの陶磁器約200点で構成、開窯から今日に至るまでのヘレンド芸術を概観します。


会    期:2016年4月16日(土曜日)~6月19日(日曜日)

休 館 日:月曜日 ※ただし5月2日(月曜日)は開館

開館時間:午前9時30分から午後5時
※ただし6月10日(金曜日)、11日(土曜日)、17日(金曜日)、18日(土曜日)は午後7時まで開館

観 覧 料:一般 1,000円(800円) 高校生以下無料  ※(  ) 内は前売りまたは20名以上の団体料金             

  

前売り券販売所

天満屋カードサービス(株)福山営業所(天満屋福山店内)、ガレリア・レイノ福山店、福山リビング新聞社、啓文社、フジグラン神辺、さんすて福山、神辺文化会館、福山ニューキャッスルホテル、JR福山駅観光案内所、尾道市立美術館、華鴒大塚美術館、笠岡市立竹喬美術館

前売り券の販売は4月15日(金曜日)まで

前売り券販売所一覧 [PDFファイル]

※次の方は無料です。(証明となるものを各受付にご提示ください。)
 ・社会福祉施設に入所されている方。
 ・福山市,府中市,神石高原町に住所を有する65歳以上の方。(運転免許証や健康手帳など,住所・年齢が確認できるものが必要)
・身体障害者手帳,療育手帳,精神障害者保健福祉手帳を持参する方及びその介護者の方。


②《色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセット》1850年頃 ヘレンド磁器美術館蔵
《色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセット》1850年頃 ヘレンド磁器美術館蔵

《金彩ブダ王宮用ディナーセット》 1870-1899年 ブダペスト国立工芸美術館蔵
《金彩ブダ王宮用ディナーセット》 1870-1899年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

《色絵金彩「ウェールズ」文透細工二重器壁蜥蜴飾り付ティーセット》1874年 ブダペスト国立工芸美術館蔵
《色絵金彩「ウェールズ」文透彫蜥蜴飾り付ティーセット》1874年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

⑤《色絵「ゲデレー」文ティーセット》1875年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵
《色絵「ゲデレー」文ティーセット》1875年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

⑥《色絵金彩ビーダーマイヤー様式花綵文ティーセット》1850年代 ハンガリー国立博物館蔵
《色絵金彩ビーダーマイヤー様式花綵文ティーセット》1850年頃 ハンガリー国立博物館蔵

《色絵花瓶図瓶》 1861年頃 ヘレンド磁器美術館蔵
《色絵花瓶図瓶》 1861年 ヘレンド磁器美術館蔵

《色絵花卉文人物飾り付盆》1880年頃 ヘレンド磁器美術館蔵
《色絵花卉文人物飾り付盆》1880年頃 ヘレンド磁器美術館蔵

《魚売りの女性》1920年頃 ヘレンド磁器美術館蔵
《魚売りの女性》1920年代 ヘレンド磁器美術館蔵

《「トロンプ・ルイユ」花卉果実飾り皿》1880年頃 個人コレクション
《「トロンプ・ルイユ」花卉果実飾り皿》1887年か 個人コレクション

《花弁形鉢》1990年 ブダペスト国立工芸美術館蔵
《花弁形鉢》アーコシュ・タマーシュ作 1990年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

主  催:(公財)ふくやま芸術文化振興財団 ふくやま美術館/福山市/読売新聞社/美術館連絡協議会

後  援:駐日ハンガリー大使館

協  賛:ライオン/大日本印刷/損保ジャパン日本興亜

協  力:ルフトハンザカーゴAG

企画協力:アートインプレッション

監  修:ガブリエル・バッラ(ブダペスト国立工芸美術館学芸員)

出川哲朗(大阪市立東洋陶磁美術館館長)

皇妃エリザベートも愛した名陶 ヘレンド展 チラシ[PDFファイル] 

関連イベント 

1:記念講演会「ヘレンド芸術とシノワズリー」

講師:出川哲朗(大阪市立東洋陶磁美術館館長/本展監修者)
日時:4月16日(土曜日)午後2時~3時30分(開場:午後1時)
会場:1階ホール
定員:150名 先着順・聴講無料

2:記念講演会「東西の器の出会い~ヘレンド陶磁を中心に~

講師:木村ふみ(食環境プロデューサー/本展会場内テーブルコーディネーター)
日時:5月21日(土曜日)午後2時~3時30分(開場:午後1時)
会場:1階ホール
定員:150名 先着順・聴講無料

3:ギャラリートーク

講師:当館学芸員
日時:5月14日(土曜日)、22日(日曜日)、6月11日(土曜日) 午後2時~3時
会場:1階企画展示室 *当日の特別展観覧券要

4:紅茶教室 ~紅茶を楽しむための陶磁器~

講師:高亀真由美(日本紅茶協会認定ティーインストラクター)
協賛:紅茶専門店パディントン
内容 ・紅茶を楽しむためのヘレンドの器について
     ・紅茶の基礎知識とおいしい淹れ方
    ・実習とティーマナー、ティータイム

日時: (1)5月28日(土曜日)午後2時~午後3時30分(インドの紅茶:ダージリン使用)
    (2)6月5日(日曜日) 午後2時~午後3時30分(スリランカの紅茶:ウバ使用)

会場:2階講義室定員:各回20名 ※応募者多数の場合抽選
受講料:2,500円(特別展チケット代を含みます) 
応募方法:「往復ハガキ」または「市HP電子申請システム(4月1日から受付開始)」
「希望日」「参加人数(1度に2人まで応募可)」「郵便番号」「住所」「名前」「電話番号」を明記し下記宛先まで。

応募期間:4月1日(金曜日)~4月30日(土曜日)必着

宛先:〒720-0067 福山市西町二丁目4番3号 ふくやま美術館「紅茶教室」係

 

5:親子アート教室「陶器を素敵にデコっちゃおう」

話題のポーセラーツでオリジナル陶磁器を制作します。
講師:長谷部のぞみ(日本ヴォーグ社ポーセラーツ講師)
日時:5月8日(日曜日) 
   (1)午後1時~午後2時30分 
   (2)午後3時15分~午後4時45分

会場:2階工芸版画室
対象:小・中学生と保護者
定員:各回15組 ※応募者多数の場合は抽選
受講料:一人500円(白磁器等材料費・焼成代含む)※同伴で見学のみは無料

応募方法:「往復ハガキ」または「市HP電子申請システム(4月1日から受付開始)」
「希望時間」「制作人数」「郵便番号」「住所」「制作者名(保護者と子ども)」「年齢(子ども)」「電話番号」
を明記し下記宛先まで。

応募期間:4月1日(金曜日)~4月20日(水曜日)必着

宛先:〒720-0067 福山市西町二丁目4番3号 ふくやま美術館「親子アート教室」係

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