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ふくやま市議会だより第9号 平成16年第1回市議会定例会(3月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2004年5月1日更新

平成16年3月 定例市議会

 平成16年第1回市議会定例会は,2月20日から3月12日までの会期22日間で開かれました。
 総額1386億3500万円の新年度一般会計予算案や職員退職手当支給条例の一部改正案についてなど59議案を原案どおり可決したほか,助役および教育委員会の委員の人事案件3件について同意しました。
 また,議員提出の市議会委員会条例の一部改正案や道路・水路の安全確保に関する決議案について,いずれも原案どおり可決しました。
 各会派を代表して,8人の議員が質問を行いました。その概要は次のとおりです。

 

質問および答弁(要旨)

質問項目
市長の
政治姿勢
(仮称)しんいち市民交流センター整備事業民間委託の推進グリーンツーリズムについて保育行政
市庁舎の屋上緑化「イコールふくやま」での活動状況などは中小業者の
仕事おこし
介護予防駅周辺地区整備
少子化対策の
関連施策
市立女子短期大学(仮称)市民の館構想障害者福祉施設整備計画障害児教育
中高一貫教育    

 

市長の政治姿勢(水曜会市民クラブ連合)

質問 15年8月,市民,有権者の圧倒的支持のもと,第4期三好市政がスタートした。市政運営のキーワードを「教育,環境,自立,活力,協働」と表明されており,新年度予算がその第1回目の編成である。第三次総合計画はあと2年となり,引き続き第四次総合計画策定に向け努力されるわけだが,10年後,15年後の本市の都市像をどうイメージされているのか。
答弁 地方分権時代を迎え,地方自治制度もその有り様が大きく変わろうとしており,10年先を見通すことは難しい面もある。次期地方制度調査会では道州制について論議されると聞いており,生活圏を一体とする地域は,互いに力を合わせて自主自立の地域づくりを共同で進めていく必要があると考える。地域のことは地域で行うという日本の良き伝統を発展させ,新しい時代に対応した市民との協働によるまちづくりを進めていかなければならないと考えており,備後圏の中核都市としての役割でもあると考える。
◇関連質問

・第四次総合計画策定の基本的な考え方は(誠友会)

・次期総合計画策定に向けての基本的な考え方,方針は(新政クラブ)

・合併後の大きいまちづくりの理念は(明政会)

(仮称)しんいち市民交流センター整備事業(新世紀クラブ)

交流サロンとして整備される旧議場交流サロンとして整備される旧議場
新市支所
質問 合併建設計画に位置づけられている市民交流センター整備事業は,土地取得などを含めた11億円余の事業費で新築する計画が,新市支所を改修し,3階に市民交流センターを,1階に市民図書館分室を設置するとし,総額1億4640万円(16・17年度)の予算が計上されている。計画変更の考え方とその経過,また,どのような機能と運営を考えているのか。
答弁 この事業は,新設する方法をはじめ,他の計画施設との複合化,既存施設の有効活用や支所の活性化,さらに利便性,早期の使用などを総合的に判断した結果,新市支所に設置することにしたものである。整備については,交流サロンやコミュニティーホール,セミナールーム,パソコンルームなどの機能を考えている。市民図書館分室は,児童コーナー,閲覧コーナーなどを設置し,蔵書の整備目標を2万冊以上とし,他館とのネットワーク化を図る。施設などのハード面もさることながら,住民ニーズにいかに応えていくかというソフト面の充実が不可欠であると考えている。
◇関連質問

・市民センター構想の今後の方針は(市民連合)

民間委託の推進(新政クラブ)

ごみ固形燃料工場(中央制御室)ごみ固形燃料工場(中央制御室)
質問 事務事業評価を,15・16年度の2カ年で全事務事業について実施することになった。事務事業評価の項目に「市関与の妥当性」が挙げられている。関与の妥当性の低いものや,民間に受け皿のあるものは,積極的に民間委託を進めるべきではないか。
答弁 事務事業評価においても,評価項目の一つとして,市が実施することの妥当性について検討している。今後も,公と民の役割分担と行政責任の確保など総合的に検討し,民間委託などが可能なものは積極的に推進していく。新年度については,ごみ固形燃料工場の運転管理業務や市民病院の給食業務などを委託していきたい。

グリーンツーリズムについて(公明党)

質問 緑豊かな農山漁村地域において,その自然,文化,人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動であるグリーンツーリズム推進のため,山野町や走島町,内海町にあるキャンプ場や民宿,新設される公園や交流施設を利活用することを考えてはどうか。
答弁 グリーンツーリズムについては,滞在型の農林漁業体験に関する都市住民のニーズ,受け入れ側である地域住民の関心を把握する必要があり,山野農村公園,走島公園などの利活用についても,併せて研究していく。

保育行政(水曜会市民クラブ連合)

保育風景(東深津保育所)保育風景(東深津保育所)
質問 本市の保育行政は,全国に誇れるものであるが,少子化の進展,また,予算的な制約が進む中で民間委託という考えもあるが,短絡的にその方向性ではなく,公立,私立の保育所・幼稚園を全市的に分析し,現行の保育水準の維持と質的向上を目指すためのビジョンが必要と考えるが。
答弁 児童の健全育成は重要な行政課題であり,保護者からの信頼を損なうことなく,より良い保育をより多くの児童に提供できるよう,児童数の推移や地域の動向などを把握する中で,就学前施設全体を通して,それぞれの施設が果たすべき役割や機能,あるいは公と民の役割分担,また,規模・配置の適正化などを考慮しながら,効率的な就学前施設のあり方について鋭意検討していきたい。

市庁舎の屋上緑化 (明政会)

質問 屋上緑化は,ヒートアイランド現象の緩和や二酸化炭素などの温室効果ガス削減効果があると考えられるが,緑化の内容とその効果は。
答弁 緑化の内容は,面積約700平方メートルの市庁舎会議棟屋上に芝を張り,中木や低木を配置した緑化計画を考えている。
 効果については,屋上緑化を行わない場合と比較して,建物内側で最大摂氏2度程度の断熱効果があり,年間の二酸化炭素削減効果は電力換算で100平方メートル当たり約4.5トンとの報告がある。

「イコールふくやま」での活動状況などは(市民連合)

イコールふくやま
(登録団体・グループ交流会)

イコールふくやま(登録団体・グループ交流会)
質問 1999年に男女共同参画社会基本法が制定され,2002年4月から福山市男女共同参画推進条例が施行,2003年3月には基本計画も策定され,7月には福山ロッツに男女共同参画センター「イコールふくやま」が誕生したが,市民の活動状況,会議室の利用状況,相談内容などは。
答弁 15年7月の開所以来,交流スペースや図書館コーナーなど市民に気軽に利用して頂き,16年1月末までの利用人数は延べ1万7818人。会議室利用は貸館件数195件,6千人余の利用がある。
 相談事業は540件を超えており,内容別には「ドメスティック・バイオレンス(DV)・離婚」関連が204件,「心・生き方」が185件,「人間関係」が46件など。
◇関連質問

・DVなどの相談業務の一本化とシェルターの設置は(明政会)

中小業者の仕事おこし(日本共産党)

質問 景気悪化の中,市内中小業者の仕事おこしが切実に望まれている。全国各地で行われている住宅リフォーム助成制度は,地域経済活性化の特効薬として喜ばれている。自宅のリフォームを地元の建設業者に発注すると,工事費用の5%~10%(上限10万円程度)が助成され,少ない予算で大きな経済効果を生み出す優れた制度として,助成額の約16倍の経済波及効果を生んでいる。本市もこの制度を創設してはどうか。
答弁 現在,在宅の重度身体障害者や要介護被保険者などの福祉施策,ソーラーシステムや合併浄化槽の導入促進など,重点的な住宅改修に対し助成制度を設けている。住宅リフォーム助成制度は,現段階では考えていないが,今後の研究課題とする。

介護予防 (公明党)

玄米にぎにぎ体操で筋力アップ!(転倒予防教室)玄米にぎにぎ体操で筋力アップ!(転倒予防教室)
質問 介護予防としてのパワーリハビリは,高齢者向けトレーニングマシンを使って足や腕,胴体などの筋肉を鍛え,心身の機能回復を図るもので,この2,3年で全国の自治体に広がっている。パワーリハビリの導入についての考えは。
答弁 これからは,虚弱高齢者が要介護状態にならないようにすることが大きな課題であり,介護予防事業として「痴呆予防」「高齢者食生活改善」「家族介護」「転倒予防」の各教室を実施しており,特に筋力低下対策として,公民館やふれあいプラザなどで「転倒予防教室」を実施している。パワーリハビリ導入については,現在の事業を継続しながら研究していく。
◇関連質問

・介護老人福祉施設の市域バランスを考慮した整備を(市民連合)

・介護保険制度の課題(明政会)

・特別養護老人ホームなど福祉施設の増設は(新世紀クラブ)

駅周辺地区整備(誠友会)

整備される予定の駅南口周辺

整備される予定の駅南口周辺
質問 駅周辺地区については,市の玄関口にふさわしい都市機能の向上と,新たな魅力ある都市空間を整備するため,鋭意取り組まれなければならないと考える。以前から駅南口の公園について議論があったが,どのように考えているか。
 また,駅周辺整備のこれまでの取り組みの経緯と,今後の整備スケジュールは。
答弁 15年12月に駅南自転車駐車場の都市計画決定を行い,15年度中に福山駅西町線の用地取得を完了し,16年度からこれらの工事に着手する予定である。駅前広場は,交通の円滑化のため既設の駅前緑地を廃止し,緑地空間を有効に配置することとしており,18年度から工事に着手し19年度完成を目指している。
◇関連質問

・東桜町再開発事業(日本共産党)

・駅北側駐車場の整備は(明政会)

少子化対策の関連施策(明政会)

質問 少子化対策に関して,(1)ひとり親家庭自立支援事業(2)不妊治療扶助費(3)出生前小児保健指導事業(4)病後児保育など多岐にわたる施策の基本理念と具体的な内容は。また,今後及ぼす影響および将来の展望は。
答弁 (1)親の就労と自立を促進するために実施するもので,職業能力開発のための講座受講料の一部を支給する自立支援教育訓練給付金事業や,看護師,保育士などの資格を取得する場合に生活の負担軽減を図るための高等技能訓練促進費事業,また,パートなど短期雇用の労働者を常用雇用した場合,事業主に支給する常用雇用転換奨励金事業がある。(2)不妊治療をする世帯の経済的負担を軽減するため,医療保険が適用されない治療費の一部を助成する制度。(3)妊産婦などの育児不安を軽減するため,産婦人科医・小児科医・保健師が連携して相談に応じる事業。(4)保護者の仕事と子育ての両立を支援するため,感染症などにかかった児童を集団保育できない期間,専用施設で保育する制度。
 これらはいずれも次世代育成支援に関連する事業であり,新年度事業開始を予定している。今後の方向性はニーズ調査の結果などを分析し検討していく。
◇関連質問

・乳幼児医療費助成制度(日本共産党)

市立女子短期大学(水曜会市民クラブ連合)

短大授業風景(生活学科)短大授業風景(生活学科)
質問 昨今,女子短期大学の募集停止などが取りざたされており,40年余りの歴史を持つ本市の女子短期大学のあり方なども今まさに課題となっている。厳しい学校運営を強いられる中,15年3月に設置された「外部評価委員会」の活動状況は。
 また,4年制への移行,男女共学化,現状のままという3つの選択肢と,廃止を含めた短大の将来像について市長の考えは。
答弁 これまでに外部評価委員会を2回開催し,教育課程や短期大学の現状,大学運営の方向性,入試制度,教員の研究活動のあり方など,幅広い分野で貴重な意見や助言をいただいている。多くの公立短期大学が4年制大学に移行を検討している。外部評価委員会でも意見をいただいているが,設置者として公立大学の独立行政法人化など今後の動向を踏まえ,短期大学のあり方について検討する必要があると考えている。

(仮称)市民の館構想(市民連合)

市民図書館の受付風景市民図書館の受付風景
質問 (仮称)市民の館構想については,15年,「PFI方式」を断念し,従来方式での建設を行う旨を明らかにされ,市長は早急に着手したいとも述べられた。新年度予算では市民図書館基本計画策定費として1千万円余が計上されたが,どのような内容を検討しているのか。
答弁 これまで図書館を核とした複合施設の整備については,9年に策定された中央公園地区整備基本計画報告書の考え方をもとに検討してきたが,整備手法についてPFI方式を従来方式に変更したことで,内容や部屋の配置など市として具体の整備計画を定める必要があり,規模などの見直しも行い,市民図書館の基本計画を16年度に策定,17年度に施設の設計を行い,18年度の着工に向け取り組む。
◇関連質問

・図書館を核とした複合施設建設のスケジュールは(新政クラブ)

障害者福祉施設整備計画(新政クラブ)

質問 障害者福祉施設整備については,「市障害者保健福祉総合計画実施プラン」に基づき,15年5月,16年度の整備方針の説明会が開かれ,不足する地域に知的障害者の通所授産施設の創設や,小規模作業所の整備計画が発表された。設置希望者は,自己所有地がなく市有地の貸与を希望したが,提示もなく中断している。16年度予算に障害者施設用地の取得費が計上されているが,今後の計画は。
答弁 市の遊休地の中から候補地を絞り込むに当たり,地域,面積,用途などにおいて適当な候補地の選定に日時を要した。今後の計画として,土地にかかる諸課題の整理ができ次第,候補地の公表と整備要望者の募集を行っていきたい。
◇関連質問

・小規模通所授産施設用地購入の具体的内容は(明政会)

・小規模通所授産施設の補助金削減は(新世紀クラブ)

障害児教育 (日本共産党)

質問 LD(学習障害),ADHD(注意欠陥多動性障害),高機能自閉症の子どもの障害についての理解と,ていねいに成長を支える支援の体制をつくることが求められている。本市は実態をどのように把握しているのか。また,教員の加配,福祉・医療機関との連絡調整を担える高い専門力量を持つ教員の配置,全ての教員の研修,校外の専門家の定期的な巡回相談,校内委員会の設置についての考えは。
答弁 通常の学級に在籍する学習障害などの軽度発達障害の児童・生徒の実態把握はできていないが,保護者や学校からの相談に対応し,教職員を対象に指導の工夫や配慮のあり方などについて研修を実施している。特別支援教育については,全国中核市教育長会などの論議を見極めていく。
◇関連質問

・教職員の研修は(明政会)

中高一貫教育 (誠友会)

4月に開校した福山中学校4月に開校した福山中学校
質問 教育委員会が全力で準備を進めてきた中高一貫教育校の開校まであと1カ月余りとなったが,大きな期待と関心の中で,本校の果たすべき役割をどのように考えるか。
答弁 120人の定員に対して831人の受験者があり,改めて本校への期待の大きさを受け止めている。4月開校に向け,学校教育全体計画,生徒指導・進路指導の計画など全般にわたる計画の作成を進めている。さらに,6年後に国公立大学へ80人合格の目標を達成するため,授業の質を高める中高一貫シラバスや生徒の主体的な学習を支援する「授業進度表」,ボランティア活動などを推進する「活動の手引」の作成にも取り組んでいる。市内各学校の優れた取り組みを取り入れ,また本校も広く情報発信をして市内の学校の教育活性化を図るなど,先導的な役割も担っていくべきと考えている。
◇関連質問

・教員に対しての教育方針や指導方法の徹底は(新政クラブ)

・中高一貫校周辺の通学路の安全は(明政会)