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ふくやま市議会だより第10号 平成16年第3回市議会定例会

印刷用ページを表示する 掲載日:2004年8月1日更新

平成16年6月 定例市議会

  
 平成16年第3回市議会定例会は,6月11日から24日までの会期14日間で開かれました。
 福山市税条例の一部改正についてなど議案19件が提出され,議員提出条例改正案の否決1件を除き,意見書案3件とともに,いずれも原案どおり可決しました。
 また,教育委員会の委員の任命など4件の人事案件に同意しました。
 各会派を代表して,6人の議員が質問を行いました。その概要は,次のとおりです。

 

質問および答弁(要旨)

質問項目
行財政改革転入者への
窓口サービス
児童虐待への対応ブックスタート事業福祉行政
乳幼児医療費
助成制度の周知
住宅リフォームの
助成制度創設を
シルバーサロンごみ固形燃料施設・
RDF発電事業
女性専門外来
都市計画道路
本庄坪生線
ミニ開発に係る
私道対策
駅周辺整備と
市街地再開発事業
心の教育  

 

行財政改革(水曜会)

質問 三位一体改革をはじめとする地方分権の推進や,現在の社会経済状況から,国,地方を問わず今までの公務員制度のあり方を見直す時期にきていると考える。
 (1)人件費の総額抑制(2)業務への民間活力導入(3)職員の能力向上と人材育成などの取り組みは。
答弁 (1)職務と職責が明確化された給料表のあり方や,調整手当の課題などについて取り組む。とりわけ調整手当は今後廃止の方向で検討していく。(2)16年度もごみ固形燃料工場運転業務や市民病院患者給食業務などについて委託したが,今後も,民間委託などが可能なものは,積極的に推進していく。(3)新採用職員への日常的な職場指導,新任の主任研修の実施,ワンステップアップ運動の発展的取り組みなどを通じて,能力向上と自律的に行動する職員の育成を図っていく。
◇関連質問

・学校給食の民間委託(緑風会)

・市民サービスの向上(公明党)

転入者への窓口サービス(新政クラブ)

市民課窓口での受付風景市民課窓口での受付風景
質問 転勤などで転入手続きをする場合,申請手続きの煩雑さによる手続き漏れをなくす努力や,市独自の制度などの説明責任をどう行っていくのか。
答弁 16年度新たに,1階市民課前フロアーに各種申請書の記入方法の説明,届出の案内や目的の窓口へ案内ができるようフロアマネージャーを配置した。さらに,ワンストップサービスのできる体制についても検討をしている。今後も市民の立場に立った窓口業務のサービス向上に努めていく。

児童虐待への対応(市民連合)

質問 増加する児童虐待に対応する相談窓口の,その後の検討状況と,2004年4月7日に成立した改正児童虐待防止法を踏まえ,市として改善すべき事項は。
 また,県が2005年秋に,児童・知的障害・女性の3相談所を統合し,子ども家庭センターとして整備するが,その機能充実へ向けた市の取り組みは。
答弁 児童相談所と連携を図り,市として「児童虐待防止ネットワーク」づくりを検討している。虐待には保育所,学校,保健所,医療機関などで未然防止や早期発見に努めており,虐待の通報があったときは継続的な支援を行っている。また,県では虐待,DVへの対応,一時保護などの機能充実に向けて「こども家庭センター」の整備に取り組まれており,センターの役割が十分に果たせるよう県と協議していく。
◇関連質問

・就学時健康診断と虐待防止効果(水曜会)

ブックスタート事業(公明党)

乳幼児相談時の
「絵本と出会うふれあい事業」
乳幼児相談時の「絵本と出会うふれあい事業」
質問 この事業は,赤ちゃんとお母さんが絵本を見ながら,親子の絆を深める運動である。
親子が絵本を介して言葉と心を育み,また,地域との関わりを持って健やかに育ってほしいと願うメッセージを,一人ひとりの保護者に丁寧に伝えながら手渡す,子育て支援の強力な事業として,本市でも実施してほしいが。
答弁 現在,乳幼児相談時に,乳幼児と保護者を対象とした「絵本と出会うふれあい事業」を実施し,赤ちゃん絵本の紹介や,読み聞かせの大切さについて保護者に伝える取り組みを行っており,今後とも,本事業の充実に努めていく。

福祉行政(水曜会)

質問 (1)老人医療費の段階的廃止に伴う高齢者への影響,および乳幼児医療費の対象年齢拡大による対象者数と必要額,また,その効果は。
  (2)春日寮の施設の老朽化による移転,民間委託など今後の方向性は。
答弁 (1)15年度末の老人医療受給者は575名で,影響者数もほぼ同数と考える。また,財政面では15年度実績で,老人医療公費負担額とレセプト審査手数料の6,038万円となり,そのうち県補助が2分の1で,影響額は約3千万円程度と考える。乳幼児等医療費は,対象年齢拡大に伴い,通院は約1万5千人,入院は約1万2千人の増加を見込んでおり,所要額は年間2億3千万円程度増加すると試算している。子育て家庭の経済的負担が軽減され,子どもを安心して生み育てることのできる環境づくりの一助になると考えている。
 (2)春日寮は,現在,施設サービスの種別,運営のあり方などを検討しており,早期に方向性を出していく。
◇関連質問

・子育て支援策強化の立場で制度拡充を(緑風会)

・乳幼児医療費助成制度拡充の評価と課題(公明党)

・高齢者福祉施設入所待機状況と整備方針(市民連合)

・一部負担金の導入中止で無料化制度の拡充を(日本共産党)

乳幼児医療費助成制度の周知(新政クラブ)

質問 10月からスタートするこの制度は,就学前までの入通院費の助成を行うものであり,加えて小学校3年生までの入院費についても,市独自でさらに充実することで理解をするが,この制度を広く市民に伝えるとともに,対象者・保護者にどのような周知を考えているのか。
答弁 市民啓発については,医療機関との連携や,広報ふくやま,ホームページへの掲載などにより周知を図っていく。さらに,対象児童の保護者には,制度改正の内容,申請手続きなどについて文書で知らせる。

住宅リフォームの助成制度創設を(日本共産党)

質問 建設関連業者の仕事おこしと,住民の住宅改修の願いがマッチングした新しい制度で,不況対策や地域経済活性化,雇用の創出と安心で快適な住まいづくりに大きな効果があると,大変喜ばれている。今日の不況のもと,市内の中小零細業者の実態と,仕事と雇用を確保する課題をどう認識しているのか。地域経済活性化のため,制度創設の英断を。
答弁 建設業を取り巻く環境は,依然回復感に乏しい状況もある。公共事業の発注に当たっては,地元企業の育成・地場製品の積極的な活用を図っており,雇用の確保から,助成制度については今後の研究課題とする。

シルバーサロン(市民連合)

公民館で行われている高齢者の活動公民館で行われている
高齢者の活動
質問 ふれあいプラザが整備されていない地域での高齢者の交流拠点づくりとして,公的遊休施設の有効活用策「シルバーサロン構想」が提起されたが,その後の進捗状況と,遊休施設のない地域での公民館・学校等余裕教室などの活用も視野に入れるべきではないか。適当な遊休施設がない小学校区では,公民館の拡張などで補完しては。
答弁 地域からの要望に基づき,ふれあいプラザの立地していない小学校区を対象に,条件整備の整った地域から整備を進めていく考えである。学区の福祉を高める会などが活動の中心となると考えており,社会福祉協議会を通じ,高齢者福祉課を窓口に対応していく。シルバーサロンに供する公的遊休施設の活用は,遊休財産等利活用整備検討委員会で検討する。

ごみ固形燃料施設・RDF発電事業(日本共産党)

ごみ固形燃料工場・
RDF貯蔵サイロ
ごみ固形燃料工場・RDF貯蔵サイロ
質問 ごみ固形燃料工場で,本格稼働後1カ月もたたないうちに,ごみ破砕機の歯車が破損していたが,議会には報告されていなかった。事故や故障などのトラブルは,すぐに報告すべきであり,情報公開を徹底することが市民からの信頼にもつながる。情報公開を行うための第三者機関を設立しては。
  また,排出される二酸化硫黄(SO2)や二酸化窒素(NO2),浮遊粒子状物質(SPM)などの有害物質の測定と公表の現状は。
答弁 ごみ固形燃料工場の操業状況などの情報は,必要に応じ公開していく。第三者機関の設置は考えていない。ダイオキシン類の測定は,年1回実施することとしている。指定物質などの測定結果は,ホームページや市政情報課での閲覧,定期的な議会への報告で対応していく。

女性専門外来(公明党)

質問 女性が生涯を通じて健康で生きがいのある生活を送るために,心や体の悩み,不安を気軽に相談できる場が必要だと思われる。男性医師には話しにくい部分も気兼ねなく相談できるよう,女性医師がトータルに診察する女性専門外来を市民病院に開設してはどうか。
答弁 女性の医師が,女性特有の病気や悩みについて総合的な見地から医療相談や治療にあたる,女性専門外来の必要性が増していることは,十分認識している。多くの女性から要望があることを重く受け止めているが,最大の課題は,継続して女性の専門医師を確保できるかどうかである。すぐ専門外来を設置することは困難であるが,今後,岡山大学とも十分連携する中で検討していく。

都市計画道路本庄坪生線(水曜会)

都市計画道路本庄坪生線(坪生町二丁目地内)

都市計画道路本庄坪生線
(坪生町二丁目地内)
質問 都市計画道路の早期完成は,21世紀の車社会を大きく支え,住民福祉の向上に必要不可欠な都市基盤整備の重要案件の一つである。そこで,本庄坪生線の春日町から坪生町の建設計画の今までの取り組みと今後の方向性は。
答弁 これまで,地権者が中心となり,組合施行による春日東土地区画整理事業として取り組まれてきたが,地権者合意が得られない状況で進展していない。地権者の意向を聴き,意見交換の中から一定の方向性を見出し,協議を進めていく。
◇関連質問

・都市計画道路駅前府中線について(市民連合)

ミニ開発に係る私道対策(水曜会)

質問 バブル期には宅地開発が異常な勢いで進められ,一大住宅地を形成したが,法の網にかからない,いわゆるミニ開発的事業が実施され,宅地の中の私的な通路が道路として利用されており,行政的に道路としての対応ができず種々の課題が派生するが,解決の方途が明確でない。このような事案の実態調査を行い,道路としての維持管理や交通安全施設などの対応策を検討されては。
答弁 開発当初からの個人所有道路,いわゆる私道は,市内に相当数あると思われる。支援策は,道路の構造,地形の状況などにより異なるが,私道整備事業補助金,税の減免,引継ぎ制度などがあり,今後,市道と私道の接続部の課題を検討していく。

駅周辺整備と市街地再開発事業(緑風会)

東桜町地区再開発事業予定地付近東桜町地区再開発事業予定地付近
質問 駅周辺整備については,中核市としてふさわしい機能と魅力ある都市再生を図る本市の最重点課題の一つであるが,完成予定は。
 また,駅前広場整備とともに東桜町・伏見町地区の市街地再開発事業は,中心市街地活性化基本計画の重点事業であり,早期完成が望まれるが,その竣工の見通しは。
答弁 駅前広場の整備は,19年度完成をめざしている。東桜町地区再開発ビル竣工は20年度,伏見町地区再開発ビル竣工は22年度をめざしていると聞いている。
◇関連質問

・中心市街地活性化のための支援策(水曜会)

・ループバス導入と駅周辺の活性化(市民連合)

・駅前再開発の住民合意は(日本共産党)

・整備地域以外の福山駅西町線の整備は(新政クラブ)

心の教育(緑風会)

質問 子どもたちの悲しい出来事が立て続けに起きている。個人の感情に作用された思慮浅い自己中心の思いがそうさせている。感謝の気持ちや思いやりの心が足りないのでは。「心の教育」を充実させ,命の大切さを教える必要があると考えるが。
答弁 本市学校教育ビジョンの重点目標の一つである「豊かな心」の育成に向け,道徳教育を中心とした取り組みを進めている。命の尊さや大切さ,また,自分がかけがえのない存在であると同時に,他人もかけがえのない存在であることが実感できるよう,ボランティア活動など体験活動を充実することが重要であり,道徳の時間に,命の大切さが児童生徒の心に響くよう,指導の充実を図っていく。
◇関連質問

・学校における情報通信機器の子どもへの教育方針は(水曜会)

・子どもの通学路の安全対策(公明党)

・子どもたちへの命の大切さの教育(市民連合)