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中東呼吸器症候群(MERS)について

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年6月17日更新

 中東呼吸器症候群(MERS)は,2012年に初めて確認されたMERSコロナウイルスによる感染症です。中東地域に居住または渡航歴のある方,あるいはMERS患者との接触歴のある方からの患者発生が継続的に報告されています。
 
 下記に該当する方は,直接医療機関を受診せず,保健所へご連絡ください。
 
 (1)発熱や咳などの症状があり,発症前14日以内に対象地域(※)に渡航又は居住歴がある場合又は,対象地域(※)
   においてMERS患者との接触歴(医療機関を受診若しくは訪問)やヒトコブラクダとの濃厚接触歴(未殺菌乳を飲んだ
   など) がある場合
       ※対象地域(平成27年10月7日現在)
         アラブ首長国連邦,イエメン,オマーン,カタール,クウェート,サウジアラビア,ヨルダン

 (2)発熱や咳などの症状があり,発症前14日以内にMERSが疑われる患者との接触歴(診察,看護,介護,同居してい
   た場合,又は患者の体液等の汚染物質に直接触れたなど)がある場合
 
 

症状

 潜伏期間は2~14日で,主な症状は,発熱,せき,息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても,症状が現れない人や,軽症の人もいますが,特に高齢の方や糖尿病,慢性肺疾患,免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。

感染経路

 人がどのようにしてMERSに感染するかは,まだ正確には分かっていませんが,ヒトコブラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであるとされています。家族間や,医療機関における患者間,患者-医療従事者間など,濃厚接触者間での感染も報告されていますが,季節性インフルエンザのように,次々にヒトからヒトに感染することはありません。

治療

 特別な治療法はなく,症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

予防方法

 現在,MERSに対するワクチンはありません。流行している地域へ渡航する場合は,こまめに手を洗う,加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で調理された料理を避け,果物,野菜は食べる前によく洗う,といった一般的な衛生対策を心がけてください。せきやくしゃみの症状のある人や,動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けましょう。また,帰国時に発熱やせきなどの症状がある方は,空港内等の検疫所へご相談ください。

(関連リンク)中東呼吸器症候群(MERS)について(厚生労働省)
 中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A(厚生労働省)
 中東呼吸器症候群(国立感染症研究所)
 外務省 海外安全ホームページ
 FORTH/厚生労働省検疫所ホームページ