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浄化槽の役割

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月31日更新

 浄化槽は微生物の力を利用し,汚水をきれいな水にして川などに流す装置です。浄化槽には,し尿と生活雑排水の両方を合わせて処理する浄化槽(合併処理浄化槽)と,し尿(水洗トイレの汚水)だけを単独で処理するみなし浄化槽(単独処理浄化槽)とがあります。

 この浄化槽(合併処理浄化槽)の性能は BOD 除去率が90%以上,処理水質は下水道の終末処理施設と同等(BOD20mg/L以下)で高性能です。

 し尿と生活雑排水を合わせた 生活排水 の汚れは,1人1日あたりBOD量にして40gです。除去率90%以上ですから処理水のBODは4g以下と10分の1になります。

合併処理浄化槽イメージ図

 みなし浄化槽(単独処理浄化槽)の場合は,し尿のBOD13gが65%除去されて5gになりますが,雑排水のBOD27gはそのまま処理されず,合計32gのBODを放流してしまいます。

 くみ取り式のトイレでは,し尿はバキュームカーで処理場へ運ばれるので,放流される汚れは雑排水の27gだけとなります。

 このようにみなし浄化槽(単独処理浄化槽)では,くみとり式にくらべて,放流される汚れの量をふやしてしまう事になります。

単独処理浄化槽イメージ図

 浄化槽(合併処理浄化槽)を設置した場合は,みなし浄化槽(単独処理浄化槽)と比べ,川などに放流される汚れの量が8分の1になります。

出典:一般社団法人 全国浄化槽団体連合会