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第13回 すべての道路はまわりまわってすべての市民のために

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年10月27日更新

第13回 すべての道路はまわりまわってすべての市民のために

 前回(第12回)は,「ふくやまの道路事情」について市民のみなさんがどう感じているのか調査したWebアンケートのうち,国道2号における渋滞などの課題に対する意識や,福山道路,福山西環状線,福山沼隈道路といった事業化している路線を整備することへの印象についてお伝えしてきました。整備の必要性について,路線ごとの印象の違いはあるものの,どの路線も「必要」「やや必要」という回答が占める割合は約6割~約8割となりました。
 今回(第13回)は,路線ごとに見られた印象の違いについて注目するとともに,道路ができることによる効果について改めてお伝えします。どの道路もまわりまわってあなたのお役に立つ,そんな新しい一面に気づいてもらえたらと思います。
これまでの連載とこれからの連載(図)

整備の必要性に対する路線ごとの印象の違い

 まず,福山道路,福山西環状線,福山沼隈道路についておさらいです。この3路線を図に示しています。3路線とも事業化されていますが,福山道路については破線部分が未事業化区間となっています。
福山道路と福山西環状線・福山沼隈道路
 それでは,整備の必要性の質問に対して路線ごとの印象の違いを,アンケート結果から見ていきます。
 この棒グラフは,福山道路,福山西環状線,福山沼隈道路について『整備は必要だと思うか』という質問に対する回答を回答者の居住エリアごとにまとめたものです。
福山道路,福山西環状線,福山沼隈道路の整備の必要性に関するアンケート結果(居住地別)
 「思う」「やや思う」という回答について,どの地域も約8割を占めるなど平均的な数値となった福山道路と比べ,福山西環状線・福山沼隈道路では居住地によって印象の違いが見られました。
 この2路線について「思う」「やや思う」との回答が多かったのは,利用者が多いと考えられる地域や交通の転換により地域の渋滞緩和が期待される地域でした。また,「どちらとも言えない」という回答は,多くの地域で約2~3割を占めており,整備によって暮らしがどう変わるのかといった整備効果についてもっと知ってもらう必要があると感じました。

どの道路もあなたのために活躍します!

 アンケート結果からは,整備の必要性の質問に対して路線ごとの印象の違いが地域によって生じていることがわかりました。
 しかし,福山道路,福山西環状線,福山沼隈道を含めた“放射・環状型幹線道路網”の道路ネットワーク整備をすることで様々な交通課題の解消につながるということを改めて知ってもらえたらと思います。居住地から遠いなど地理的な事情などで利用頻度が少ない路線であっても,まわりまわってみなさんのために効果を発揮することになります。

 現在国道2号をはじめ,多くの箇所で渋滞が発生しており,市民のみなさんの生活の質を低下させている状況です。そこで,事業化されている福山道路(事業化区間),福山西環状線,福山沼隈道路が整備されるとそれらの路線へ交通が転換し,近隣の道路では交通量の減少や交通の分散が図られ,渋滞が緩和されます。また,その他の道路の渋滞緩和にも作用することが期待されます。
 しかし,事業化路線の完成だけでは完全な渋滞解消は達成できず,課題が残る地域では生活の質の向上は図られません。そのため,「放射・環状型幹線道路網」の道路ネットワークを整備して,すべての道路が手と手を取り合い連携する構造をつくることが重要であり,それによりどの道路もあなたのために活躍することにつながります。

 次回(第14回)は,道路がネットワークとして機能することでまわりまわってうまれる効果について詳しく解説します。
整備効果イメージ

“ぶち混む” ふくやまの道路事情(過去掲載記事)