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平成29年9月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月4日更新

 本日は,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。

 始めに,先月29日,北朝鮮により弾道ミサイルが発射されました。また,昨日には,6回目となる核実験が強行されました。国民の生命の安全が脅かされるこのような行為は,断じて許すことはできませんが,一自治体として対応するには限りがあります。国においては,引き続き,世界平和の維持に向け,全力で外交努力を継続していただくことを切望いたします。本市におきましても,北朝鮮に対し文書で厳重に抗議を行ったところであります。今後とも,国・県と連携する中で,迅速な情報収集と市民の皆様への的確な情報提供に,しっかり取り組んで参ります。

 次に,本年7月,私は,親善友好都市である浦項市を訪問いたしました。同市には,国内最大級の製鉄所「ポスコ」があり,大学や国際会議場,学校,体育館,住宅などがポスコによって整備されるなど,その存在が浦項市の都市力を高めていると感じました。
 このような都市の風景を目の当たりにする中,先行き不透明といわれる我が国にあって,都市の活力・成長力を高めるために何が必要か,その答えを示唆するものが目に留まりました。それは,製鉄所の正門に掲げられている「資源は有限,創意は無限」という標語でした。創意は,年代,立場の違いを超えて多様な考えに触れ,失敗を恐れずに挑戦する中から生まれます。それが活力の源となり,福山らしい魅力の発現へとつながります。「過去は追ってはならない。未来は待ってはならない。」という有名な言葉があります。私たちは,本市の更なる発展に向け,輝かしい未来を創造していく姿勢を鮮明にしていかなければなりません。これからの本市に必要となるのは,他都市と競い合うという狭い視野ではなく,常に創意を忘れることなく,新しい時代の可能性を切り拓いていくとの気概を持ち,果敢に行動していくことだと確信いたしました。

 さて,昨年9月に市民の皆様の負託を受け,市長に就任してからちょうど1年が経ちました。この間,多くの市民の皆様からの励ましや市議会の皆様の御指導・御鞭撻を賜りましたことに対しまして,心から御礼を申し上げます。
 私は,就任以来,「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本に位置付け,市民との対話を大切にし,現場主義を実践して参りました。また,備後圏域の一体的な発展を本市がけん引するという意識を強く持ちながら,本市に誇りと輝きを取り戻すため,市政にチャレンジ精神を吹き込んできました。
 現場主義の取組の一つ,「車座トーク」は,今,市民の皆様が市政への理解を深める機会となっています。今後も,早期にできるだけ多くの学区で開催し,地域課題の解決に取り組んでいきたいと考えています。外からの目で施策を客観的に評価するため,専門家を招へいし,その意見を踏まえて,より効果的な事業実施に努めて参りました。この中で,情報発信のタイミングや媒体などを根本的に見直し,本市の魅力や市政の情報を積極的・効果的に発信してきました。また,県との連携も強化いたしました。特に,備後圏域の医療が抱える課題の解決に向け,広島県・岡山県等による県境を越えた医療連携の会議が再開されたことは,県知事とのトップ会談の成果の一つであったと受け止めています。
 5つの挑戦につきましては,6月に立ち上げた福山ネウボラでは,相談員の確保といった課題はあるものの,これまで多くの方が相談に訪れ,好調な滑り出しができたと考えています。このほか,ふくやま未来づくり100人委員会では,中間報告を終え,福山城築城400年の取組では,今月,記念事業の実行委員会が発足するなど,一定の成果が表れ始めています。戦略的な観光振興や健康長寿社会の実現に向けた取組など,緒に就いたばかりのものもありますが,全体的に着実なスタートを切ることができ,市民の皆様に市政の変化を感じとっていただけたものと受け止めています。

 さて,人口減少は,避けては通れない社会的課題です。私たちの日常生活から我が国の社会経済構造にまで大きな変化をもたらすことは想像に難くありません。そうした中にあっても,本市が輝きを放ち続けるためには,従来手法に捉われることなく,果敢に課題に立ち向かう勇気を持たなければなりません。
 就任2年目に当たり,私は,これまでの市政運営の基本を継続しつつ,5つの挑戦を更に加速します。例えば,福山駅前の再生では,リノベーション手法の取組を積極的に推進いたします。戦略的な情報発信では,今年度中に情報発信戦略大綱を策定し,これを機に市役所の意識改革にもつなげて参ります。
 また,本市の将来を見据え,産業や芸術文化,スポーツを核とした備後の中核都市としての拠点機能の更なる強化にも努めて参ります。このため,福山城築城400年や日本遺産の認定,鞆の重要伝統的建造物群保存地区の選定,新総合体育館の整備,東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿などの取組を成功させます。
 新たに,未来を切り拓く社会実験にも積極的に挑戦します。来月から,鞆で5Gと呼ばれる次世代の移動通信システムの実用化に向けた実証実験が始まります。近い将来に遠隔医療や自動走行などへの活用も期待されており,本市で生まれた実験の成果が世の中を変えていく可能性を秘めています。新しい社会の姿を提案する都市として,福山の名を全国に発信して参ります。このため,自動走行やドローン等の「近未来技術」の実証が,市全域を通じて行えるよう,特区の認定を目指します。
 また,学校再編につきましては,引き続き,保護者や地域の皆様に丁寧に御説明し,意見交換を行う中で,互いの理解を深め,子どもたちにとってより良い教育環境となるよう取り組んで参ります。
 引き続き,活力と魅力に満ちた輝く福山の実現に全力を尽くして参ります。

 次に,東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿について御説明申し上げます。先月,メキシコオリンピックチームの広島県内での事前合宿が決定し,本市では,競泳,ダイビングなど県内最多の8種目を受け入れます。明日,行政・スポーツ関係団体からなる「受け入れ準備関係者会議」を立ち上げ,今後,市民の皆様の御協力もいただく中で,万全の体制を整え,選手に快適な練習環境を提供して参ります。また,近隣自治体にも呼び掛け,備後圏域一体となってメキシコとの親善を深めるとともに,スポーツを核とした地域活性化に取り組んで参りたいと考えています。

 次に,2016年度(平成28年度)普通会計の決算見込みについて,その大要を御説明申し上げます。
 まず,歳入の根幹となる市税は,法人市民税が減少したものの,所得の伸びによる個人市民税や家屋等の増加に伴う固定資産税の増加などから,730億円と前年度を上回る決算となりました。
 歳出では,大雨災害からの復旧対応のほか,備後圏域の産業支援拠点となる福山ビジネスサポートセンター(Fuku-Biz)の開設や義務教育学校の整備など,財政の健全性に配慮しながら,本市の将来の発展に向けた投資に積極的に取り組んで参りました。また,定員管理適正化の取組や公債費対策などにより,人件費や公債費等が減少する一方で,高齢化の進行等により,介護保険会計等への繰出金や障害福祉サービス事業費などの社会保障関係費は,引き続き増加いたしております。全体では,前年度に比べて歳入は0.3%減の1,717億3,442万3千円,歳出は前年度と同水準の1,665億966万8千円となりました。財政の健全性を表す健全化判断比率につきましては,4つの指標全てが早期健全化基準を下回るなど,継続して改善しています。実質公債費比率は3.3%で前年度より1.4ポイント改善しました。また,将来負担比率は,昨年度と同様に,充当可能な財源が将来負担額を上回ったため,算出されていません。市債残高につきましても,市民一人当たり,30万2千円と前年度より1万円の減となり,6年連続で減少するなど,本市の財政は,健全な状況を維持できているものと受け止めています。
 しかしながら,少子化・高齢化の進行やそれに伴う生産年齢人口の減少などにより,市税や地方交付税等の動向が不透明な状況の中で,社会保障関係費が増加し続ける厳しい財政環境が今後も継続するものと予測されます。引き続き,中長期的視点に立ち,施策・事業の選択と重点化,新たな財源の確保など,健全で持続可能な財政運営に取り組んで参ります。

 次に,今回,議案として提出いたしております2016年度(平成28年度)の企業会計の決算などにつきまして,その大要を御説明申し上げます。
 まず,病院事業会計についてであります。市民病院は,国から大学病院本院に比肩する高度な機能を有する医療機関として,県東部で初めて「DPC2群病院」に指定されました。また,新たに医療支援センターを設置し,紹介率・逆紹介率の向上や地域の医療機関との連携強化に努めて参りました。収支状況につきましては,1,612万8千円の純利益を計上し,経常収支は9年連続の黒字となったものの,職員体制の充実や管理運営費の増加などにより,昨年度に比べ,純利益は減少しました。引き続き,「福山市民病院改革プラン」の取組を進め,経営の効率化に努めるとともに,備後圏域全体の医療水準向上のための中心的役割を担う基幹病院として,高度で良質な医療を提供して参ります。
 次に,水道事業会計では,良質で安全な水道水を安定的に供給するため,出原浄水場の更新や久松台配水池の耐震補強工事,基幹管路等の耐震対策に取り組んで参りました。当年度の純利益は,17億1,115万3千円を計上し,当年度末資金残高は約36億円と増加したものの,未だ企業債残高は約398億円を有していることから,より一層の健全経営に努めて参ります。
 工業用水道事業会計につきましては,引き続き純利益を計上することができており,今後とも,産業基盤として企業活動を支える役割を担って参ります。
 下水道事業会計につきましては,安全で快適な生活環境を確保するため,汚水管渠埋設を始め,市街地の浸水対策としての中央2号・中央5号幹線築造や管渠の耐震化・長寿命化などに取り組むとともに,水洗化率や収納率の向上の取組により,一層の収益確保に努めて参りました。なお,2015年(平成27年)3月から下水道使用料を改定したことにより,昨年度に引き続き,一般会計からの資金不足に対する基準外繰入金は発生していません。
 上下水道事業は,市民生活や社会経済活動にとって重要なライフラインであるため,新たに策定した「上下水道事業中長期ビジョン(経営戦略)」に基づき,経営資源を最大限に活用するとともに,中長期的視点に立った計画的・効率的な施設整備や持続可能な経営基盤を確立する中で,一層の経営の健全化に努めて参る考えであります。

 次に,補正予算について御説明申し上げます。このたびは,一般会計について,災害復旧事業や公共施設の安全対策など緊急的に実施するものや国・県の補助採択に対応するほか,当初の予定を上回る事業進捗への対応などについて,事業費の補正をお願いいたしております。
 まず,大雨による災害への対応といたしましては,道路や河川,農道,水路などの復旧に対応して参ります。災害関連以外では,安心・安全の実現として,建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づき,耐震診断を実施した大規模建築物の耐震改修に取り組むほか,街路灯の倒壊事案等を踏まえ,緊急に実施する公共施設の安全対策や障がい者施設に防犯カメラなどを整備いたします。福山駅前の再生として,リノベーションまちづくりを前倒し,必要な人材を発掘・育成するための仕組みづくりに取り組んで参ります。公共事業の追加に伴うものといたしましては,小学校の児童数の増に伴うプレハブ教室の整備やふくやま美術館内の茶室の改修などを実施して参ります。また,世界バラ会連合地域大会の開催に向けた準備委員会を立ち上げ,誘致活動等に取り組んで参ります。このほか,加茂小学校の改築に伴う仮校舎のリースについて,債務負担行為を計上いたしております。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で5億4,320万2千円の追加となりました。

 このほか,決算及び予算以外の議案といたしましては,条例案として,福山市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数に関する条例の制定についてなど8件,その他の議案として,(仮称)福山市総合体育館建設工事請負契約締結についてなど9件を提出いたしております。
 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。

 本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。


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