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令和2年第1回定例市議会 市長総体説明

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年2月17日更新

 本日は,2020年(令和2年)第1回定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御参集いただきまして,誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております2020年度(令和2年度)当初予算案を始め,諸議案の御審議をお願いするに当たり,新年度における市政運営の基本方針と予算案の大要について御説明申し上げます。

市政運営の基本方針
(未来志向の都市づくり)
 来月26日から,多くの人の想いをのせて,オリンピックの聖火が全国を走り始めます。ここ福山にも,その灯が初めて届きます。本市の歴史の1ページを刻む瞬間であり,市民の皆様と共に,その光景を記憶にとどめたいと思います。
 前回,1964年(昭和39年)の東京大会を振り返りますと,開会式の模様がカラー放送で中継され,一般家庭にカラーテレビが普及する契機となりました。また,東海道新幹線の開業,世界初の衛星中継の実現,競技記録の計測の電子化など,戦後の復興と我が国の技術力の高さを国内外に示した大会でもありました。オリンピック直後,景気は一旦減速するものの,高度成長は1970年代前半頃まで続き,本市もその波に乗って重工業都市へと変貌し,今日の福山の基盤がつくられました。
 今回の大会では,自動運転やAI,ロボット,第5世代移動通信システム(5G)などの最新のデジタル技術が,競技はもちろんのこと,大会運営や選手村での生活環境,観光客の受入環境などを支えます。全国の人たちが先端技術を目にし,体験する場も増え,これを機に,産業や社会生活での実用化,技術革新がより一層進むことが予測されます。本市においても,新年度を「先端技術による都市づくり元年」と位置付け,時代に遅れることなく,地域課題の解決などにデジタル技術を積極的に導入していきます。

 さて,本市では,これまで,頻発する自然災害や人口減少など,避けて通れない社会的課題への的確な対応を含め,5つの挑戦に全力で取り組んできました。
 その結果,松永道路の全線4車線化,福山SAスマートICの整備,福山港や福山道路の工事着手,そして福山北産業団地第2期事業の再開など,都市の発展を支えるインフラ整備に一定の道筋を付けることができました。
 また,福山ネウボラの創設による子育て施策の再構築を始め,子どもの医療費助成の拡充,中学校給食の完全実施,そして小中学校の空調設備整備や計画的な耐震化など,将来を担う子どもたちの健やかな成長を支える基盤づくりを加速させてきました。
 長年の課題であった福山駅周辺の再生についても,リノベーションのまちづくりや三之丸町地区の再開発など具体的な動きが見え始めました。そして,鞆地区の町並み保存や福山城など歴史・文化資源の磨き上げ,世界バラ会議の誘致,総合体育館とかわまち広場整備など新たな都市活力の創造にも力を注ぎ,本市の魅力の向上に努めてきました。
 このように,備後の中核都市としての拠点性と求心力を高めるためにまいてきた種が,今,芽を出しつつあります。
 一方で,戦略的な観光振興を始め,超高齢社会を見据えた健康長寿社会の実現や若者・女性が輝く都市づくり,人口減少社会における新たな地域振興などについては,更なる取組が必要です。
 以上の認識に立って,新年度は,「頻発する自然災害への備え」,「本格化する人口減少への備え」,「備後の拠点都市としての備え」の3つの備えを更に充実させ,本市のみならず,備後圏域の一体的な発展につなげて参ります。変化の激しい時代にあっても,課題を先送りすることなく,常に20年先,30年先を見据えた希望にあふれる未来志向の都市づくりを先取りして参ります。

(3つの備え)~頻発する自然災害への備え~
 まず,「頻発する自然災害への備え」について御説明申し上げます。
 昨年も全国各地で自然災害が相次ぎました。安心・安全なまちをつくり上げるためには,河川の流下能力の強化等のハード対策だけでなく,市民一人一人の防災意識の向上や的確な情報伝達などソフト対策の更なる充実が求められます。また,国・県・民間企業等と日頃から密接な関係を構築し,あらゆる事態への備えを強化しておく必要があります。
 昨年2月に取りまとめた抜本的な浸水対策に沿って,国・県・市が連携して,芦田川の樹木伐採や河道掘削,手城川・瀬戸川等の河川改修のほか,市内各流域における排水機や雨水貯留施設の整備を着実に進めます。また,市の管理河川において,水位センサーを活用した災害対応の迅速化の実証実験にも取り組み,市民の安心・安全につなげていきます。
 ため池の安全対策については,耐震・豪雨診断の結果を踏まえ,関係者の同意を得られたところから対策工事を行います。また,利用しない場合は,廃止に向けた工事を行います。市内には管理者の特定が出来ていないため池も多く残っています。これは全国的な課題でもあり,こうした地方の実情を,私自身,あらゆる機会を通じて,国等へ説明してきました。安全対策に遅れが生じることがないよう,引き続き,管理者の特定に努めるとともに,国の継続した支援も訴えていきます。
 避難行動の迅速化については,現在,市民一人一人の避難計画であるマイタイムラインの作成・活用について周知・啓発に努めています。新年度からは,新たに県が作成する「ひろしまマイ・タイムライン」を小中学校における防災教育などで活用し,子どもたちや家庭での防災意識の向上に取り組みます。また,全市一斉の総合防災訓練に加え,洪水や防災重点ため池のハザードマップを早期に作成・配布することで,災害時の的確な避難行動につなげていきます。
 行政の防災機能については,災害時に業務に支障が出ないよう,本庁舎の南側に別棟を整備するとともに,非常用発電機などの更新・移設も行います。避難場所などとの連携強化のためのIP無線機の追加配備も行います。
 引き続き,災害に強い,強靭なインフラを整備するとともに,市民の防災意識の更なる向上に取り組んで参ります。

(3つの備え)~本格化する人口減少への備え~
 次に,「本格化する人口減少への備え」です。
 人生100年時代を見据え,子どもたちが健やかに育ち,若者から高齢者まで,生涯を通じて多様なライフスタイルが実現できる都市づくりを進めて参ります。
 新たに,栄養・運動・社会参加の面から高齢者の健康状態を把握するフレイル(虚弱)予防対策に着手します。市民主体の取組とするため,専門の養成研修を受けたフレイルサポーターが中心となって,フレイルチェック会を市内各所で開催します。そして,参加者の健康状態を見える化する中で,最適な支援につなげていきます。モデル地域を設け,タブレットやアプリケーションを活用した取組も導入します。こうした福山版フレイル予防対策を進めることで,高齢者が健康で生き生きと活躍できる健康長寿社会の実現をめざします。
 子育て支援の充実については,児童部と保健部を再編し,新たにネウボラ推進部を立ち上げます。今後は,このネウボラ推進部が中心となって,妊娠から子育てまで切れ目のない支援を行います。まずは,妊娠後期の子育て家庭の相談実施率100%をめざし,中核市で最多の13か所の窓口において,出産・子育てへの戸惑いや不安を抱える家庭の状況を把握し,早期の支援につなげていきます。また,保育人材の確保や病後児保育の拡充などによる保育サービスの向上,全放課後児童クラブでの6年生までの受入れ拡大など,子育てと仕事が両立できる環境づくりを進めます。障がいのある児童の通園施設利用料の無償化やひとり親家庭の学習支援の充実など,きめ細かな子育て支援を拡充します。来月20日には,市内最大級の大型遊具を備えた総合体育館公園がオープンします。親子で楽しく過ごせる場を増やし,子育てにやさしいまちづくりを進めていきます。
 首都圏などから本市への新たな人の流れも加速します。働く場所に捉われないクリエイティブ人材を呼び込むため,“住む・働く・連携する”といった本市独自のワーケーション体験プログラムの拡充に,市内企業と連携して取り組みます。あわせて,民間企業が保有するビッグデータを活用し,ターゲットを明確化した移住対策にも努めます。
 市内の企業やNPOなどと共に,人口減少対策に挑戦するプロジェクト「みんなのライフスタイル応援会議」を中心に,「働き方改革の推進」,「男性の育児参加促進」,「地域の子ども・子育て支援の充実」に取り組みます。新たに採用する地域おこし協力隊員の発信力を生かし,社会全体で子育て世代を支える輪を更に広げていきます。また,京都大学との共同研究により,全国で初めて,AI分析による効果的な人口減少対策にも取り組みます。
 少子高齢社会に決してあらがうのではなく,そうした社会の変化を踏まえ,安心の子育て,高齢者が元気に活躍できる社会の実現をめざして参ります。

(3つの備え)~備後の拠点都市としての備え~
 次に,「備後の拠点都市としての備え」です。
 地域経済に活力がみなぎり,まちには活気があふれる,そのような若者や女性にとって輝く福山となるよう,近未来技術を積極的に活用し,創造性豊かで開かれた都市づくりを進めます。
 福山駅周辺の再生については,デザイン計画に基づき,各エリアにおける取組を着実に実行していきます。まず,伏見町周辺エリアでは,リノベーションのまちづくりを継続するとともに,せとうちツーリズムとしての玄関口機能を充実します。三之丸町周辺エリアでは,旧キャスパ跡地において,再開発に向けた建築工事がいよいよ着手されると聞いています。備後の魅力が発信される商業やオフィス,緑にあふれた都市型立体公園の配置も予定されており,事業の円滑な推進を支援します。エフピコRiMについては,デザイン会議の意見等を踏まえる中で,再生の基本的な考え方についての議論を深めているところです。中央公園周辺エリアでは,新たなにぎわいにつながる施設を民間活力により整備し,学びを通じた多世代の交流を促進します。福山城周辺エリアでは,福山駅北口広場駐車場などの解体に着手し,交通機能を高めるための整備に取り組みます。これら各エリアの拠点をつなぐことで,居心地がよく歩きたくなるまちづくりを進め,備後圏域の玄関口にふさわしい都市空間へと再生します。
 スマートシティの実現に果敢に挑戦します。ふくやまICT戦略に基づき,県のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取組と連携し,地域,産業,そして行政のデジタル化を進めます。具体的には,自動運転やオンデマンド交通により,地域住民にとって安心・安全で便利な移動手段を確保します。市内企業のICT化による生産性向上への取組を支援します。行政が保有するデータのオープン化を進め,企業のビジネスチャンスを創出します。また,ロボットやAIなどが普及する未来を見据え,子どもたちが先端技術を体験できる機会も設け,新たな豊かさや安心・安全な暮らしを創造する未来都市をめざします。
 地域の経済活動を活性化します。産業基盤の整備については,引き続き,国際コンテナターミナル第2バースの拡張など福山港の機能強化や福山道路の着実な整備に向けて,国・県との連携を強化します。今般の新型コロナウイルスの流行により,日本経済への影響が懸念されています。グローバル化による,こうした予期せぬ事態などにもいち早く対応できるよう,産業界とも連携を密にし,強靭な地域経済の構築に共に取り組んでいきます。
 福山市MICE戦略に基づき,国際会議やビジネスイベントなどの誘致をめざします。まずは,既に誘致が決まっている2024年(令和6年)の世界バラ会議福山大会の開催に向けた準備を本格化します。有識者を含む実行委員会を立ち上げ,大会運営や広報PR等の専門部会を設けるなど,万全な体制を整えて参ります。あわせて,外国人観光客の受入環境も充実させていきます。
 歴史・文化のまちづくりにも積極的に取り組みます。福山城については,2022年(令和4年)の築城400年に向けて,天守等の耐震化を行うとともに,外壁の塗装や天守北側の鉄板張りなど,往時の姿に復元します。また,人気ゲーム「信長の野望」と連携した情報発信も強化します。
 天守内部の福山城博物館については,エレベーター設置などバリアフリー化を行います。また,見るだけでなく,触れる,体験できる施設へと大きくリニューアルします。櫓などの施設は,カフェの設置を始め,新たなにぎわいの創出につながる利活用方法を検討します。多くの方が何度でも訪れたくなるよう,福山城の魅力を高めていきます。
 鞆のまちづくりについては,県による山側トンネル整備が始まります。本市においても,東西交通・交流拠点の整備計画策定や平地区で山側トンネルへのアクセス道整備に着手します。また,歴史的な町並み保存や地域活性化のため,拠点施設の整備を進めます。これらにより,生活環境の向上と安心・安全な地域づくり,そして沼隈半島の観光振興につながることが期待されます。引き続き,住民の皆様の思いをしっかりと受け止めながら,県と共に,鞆の再生・活性化に取り組みます。
 ばらのまち福山国際音楽祭をばらの季節の5月7日から10日までの4日間,リーデンローズを中心に開催します。期間中,多くの方々が音楽の聴き歩きができるよう,福山駅周辺などで無料コンサートの開催も企画しています。また,市民参加のリレーコンサートを初開催するなど,子どもからお年寄りまで幅広い世代が楽しめ,演奏家と聴衆が一体となった音楽祭に育てていきます。
 スポーツを核とした地域活性化にも取り組みます。総合体育館「エフピコアリーナふくやま」のプレオープニングイベントとして,Vリーグのファイナルステージを今週末に開催します。3月20日のグランドオープン以降はパラクライミング日本選手権を皮切りに,全国規模のスポーツ大会の開催が相次ぐ予定です。子どもたちが一流選手たちを間近で観て,スポーツの楽しさや魅力を存分に感じていただきたいと考えています。同時にオープンするかわまち広場には県内最大規模のスケートボードパークも整備します。また,スポーツによる豊かな地域づくりを進めるため,人材や団体の育成・支援などにも取り組みます。
 福山の未来を担う人材育成のため,教育環境を更に充実します。2022年度(令和4年度)の開校に向け,常石小学校でのイエナプラン教育の試行的実施や広瀬中学校での特認校開設に向けた増築設計を行います。市立図書館では電子図書貸出サービスを試行導入するなど多様な学びの場を整備します。また,少子化や多文化共生など日常生活の身近な課題を子どもたちが自ら発見し,その解決方法を考え,発信する探究学習など,子ども主体の学びづくりも実践していきます。
 本年4月,東村小学校と今津小学校,服部小学校と駅家東小学校が再編され,それぞれ遺芳丘小学校,駅家北小学校として開校します。この間,開校準備委員会を中心に,新たな学校生活を安心してスタートできるよう,熱心に協議を行っていただきました。地域の皆様の御理解と御協力に,心から感謝申し上げます。再編後の新しい学校では,地域の特色を生かした教育活動の実施や,一人一人の学びを大切にした学習支援を行うとともに,再編対象校において長年親しまれてきた行事や地域活動などを大切に引き継いでいきます。そして,地域と行政が互いに知恵を出し合う中で,住民主体の地域づくりを積極的に支援していきます。
 このほか,地域コミュニティの再構築については,今年度,曙・新市両学区をモデル地域として,専門家の支援の下,組織体制や運営の見直し,活動のスリム化などの検討を行ってきました。新年度は,支援地域を更に増やし,再構築の動きを広げていきます。また,行政から地域への依頼事項を見直すなど,地域の負担の軽減に努めます。引き続き,少子高齢社会にあっても,安心して暮らせる持続可能な地域づくりに取り組みます。

連携中枢都市圏構想
 連携中枢都市圏構想について御説明申し上げます。
 備後圏域における連携中枢都市圏構想の取組は,人口減少下における新たな広域連携として全国のトップを切ってスタートしました。
 Fuku-Bizによる中小企業の支援を始め,デニム等の圏域を代表する地域資源の磨き上げや県境をまたぐ医療連携の実現,こども発達支援センターの共同運営などを官民が連携して実施し,国からも大きな評価を受けています。
 新年度からは,第2期びんご圏域ビジョンがスタートします。第2期ビジョンでは,これまでの取組を基本に,圏域の一体的な発展と各市町共通の課題解決に向けて,圏域内の経済循環の促進,医療連携の強化,行政サービスの効率化に取り組みます。
 引き続き,本市が備後の中核都市としてリーダーシップを発揮し,各市町の特色を生かしつつ,豊かさを実感でき,いつまでも住み続けたい備後圏域の実現をめざして参ります。

新年度予算案の大要と総合的な財源確保策
 以上,新年度予算案では,3つの備えなどに159億円を重点配分いたしました。
 歳入については,根幹となる市税が給与所得の伸びによる個人市民税の増などから5年連続で増加し,約737億円となる見込みです。
 歳出については,会計年度任用職員制度への移行に伴う人件費の増加のほか,子どものための教育・保育給付や障がい福祉サービスなどの扶助費,介護保険特別会計等への繰出金の増加により,社会保障関係費が約680億円となる見込みです。
 この結果,一般会計の当初予算規模は,1,737億9,000万円となり,過去最大であった今年度当初予算と比べて2億8,000万円,率にして0.2%の減となりました。特別・企業会計を含めた全体では,3,328億6,065万7千円,率にして1.6%の増となりました。
 本市では,これまでも市議会の御理解をいただく中で,健全な財政運営を実現し,備後の中核都市として発展を遂げてきました。今後,出生数の減少や2025年問題と言われている75歳以上の後期高齢者の急増により,少子高齢化が更に進むことから,税収の減少や社会保障関係費の増加が予測されます。こうした経済社会の大きな変化の中にあっても,必要な行政サービスを提供していくためには,持続可能で強靭な財政基盤を構築していくことが何より重要です。このため,新年度から,歳入・歳出の両面からなる総合的な財源確保策に計画的に取り組み,2020年度(令和2年度)は19億円,2024年度(令和6年度)までの5年間で87億円の財源確保をめざしていきます。
 このうち,歳入面については,市税や国保税のキャッシュレス納付を導入するとともに,特別徴収を徹底し,収納率を高めます。既存財産を活用した収入の拡大として,公共施設へのネーミングライツの導入などを一層推進します。そのほか,ふるさと納税の更なる拡充や福山城築城400年事業へのクラウドファンディングの活用など寄附の受入れ拡大,遊休財産処分などにも取り組みます。
 また,歳出面については,事務事業の不断の見直しに加え,AIやRPAなどを積極的に導入し,行政事務のスマート化に取り組みます。公共施設サービスなどの再構築の一環として,学校の水泳授業における公共・民間プールの活用等による維持管理コストの縮減を図ります。中央公園のPark-PFIの導入など民間活力も積極的に活用していきます。
 新たな視点に立って行財政改革に取り組み,効率的・効果的な行政サービスの提供に努めて参ります。

組織体制
 次に,新年度の組織について御説明申し上げます。
 3つの備えを充実し,新たな時代の都市づくりへ向けて,組織を再編いたします。児童部と保健部を再編し,ネウボラ推進部を新たに設置することで,妊娠・出産から子育てまで切れ目なく,一体的に支援していきます。高齢者のフレイル予防対策を推進するため,新たに担当課長を配置します。また,世界バラ会議に向けて,担当部長を新設し,その下に世界バラ会議推進室を設置いたします。

新たな福山のグランドデザイン
 新年度予算は,私に与えられた任期の中で最後の予算となります。これまでの取組の集大成であると同時に,本市の更なる飛躍に向けた新たなスタートの予算でもあります。抜本的な浸水対策に加え,3月にはネウボラ事業計画,福山駅周辺デザイン計画,ICT戦略,MICE戦略などを策定します。そして,これらを柱に,地域の力を引き出しながら,都市のグランドデザインとも言える中期的な成長戦略を策定する予定です。福山市の未来を展望し,地域経済の活力と市民の誇りにつなげて参ります。

 予算以外の議案といたしましては,条例案として「福山市事務分掌条例の一部改正について」など28件,その他の議案として「(仮称)鞆町町並み保存拠点施設整備工事請負契約締結について」など13件を提出いたしております。
 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。

本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。