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平成14年第1回定例市議会市長総体説明

印刷用ページを表示する 掲載日:2006年3月6日更新
 本日は,平成14年第1回定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして,誠にありがとうございます。今回提出いたして おります平成14年度当初予算案を始め,関係諸議案の御審議をお願いするに当たり, 新年度における市政運営の基本方針と予算案の大要について御説明申し上げます。
 まず,市政を取り巻く諸情勢についてであります。
 昨年は,新世紀の初年に当たり,明るい展望への期待感もありましたが, 景気は自律的な回復に至らず,完全失業率は5.6%と史上最悪を更新するなど, 厳しい局面が続き,さらに,アメリカの同時多発テロ事件の発生を契機に,生産・設備投資が減少し,個人消費が弱含むなど,景気は一段と悪化しました。 国においては,経済環境の急激な変化に対応するため,補正予算で対処するとともに, 平成14年度予算案では,「改革なくして成長なし」との方針の下,各般の構造改革を積極的に推進し,歳出の思い切った見直しと重点的な配分が行われているところです。 また,構造改革実現のためには,ある程度の痛みを甘受せざるを得ないとの認識も示され,新年度においても一段と厳しい状況が続くものと考えております。
 本市におきましても,財政面はかつてない厳しさとなっており,最少の経費で最大の効果が 挙げられるよう知恵を絞りながら,着実な前進を図って参りますが,新年度は特に次の5点を重点課題として取り組む考えであります。
 まず第1は,「合併の取組」であります。
 内海町と新市町との合併につきましては,1月21日にそれぞれ合併協議会が設置され, 正式な協議がスタートしたところです。今後,合併に関する行政制度の統一方法やまちづくり計画など具体的な協議が行われますが,新年度中には結論を得たいと考えており,情報の公開を基本とし, 引き続き議会との連携を図りながら,市民合意の下に取り組んで参ります。
 第2は,「少子・高齢社会への対応と保健・医療・福祉の更なる充実」であります。
 これまで少子・高齢社会へ対応するべく各種施策の推進に取り組んできたところです。 1月に公表された「日本の将来人口推計」では,高齢化,少子化が一段と進むことを示しております。こうした状況の中,高齢者が心身の健康を維持し,住み慣れた地域社会で安心して生活できるよう, 総合的な施策の推進に取り組んでいかなければなりません。新年度では,「介護保険事業計画」を含む「福山市高齢者保健福祉総合計画2000」の見直しにより,環境の変化に的確に対応した計画と して参る考えであります。さらに,障害者福祉や児童福祉においても,プランの着実な推進と充実を図り,市民生活の安心を支えて参ります。医療面では,市民病院は公的医療機関として, 一般的医療はもとより高度専門医療などを担ってまいりましたが,病院事業の在り方を見据える中で,救命救急センターを設置することとしており,2005年(平成17年)4月を目指して, 増改築工事に着手して参ります。県東部初の緊急時の安心を支える拠点施設となるものであり,3か年に及ぶ工事となりますが,市民の皆様の御理解をお願い申し上げます。
 第3は,「資源循環型社会創造に向けた取組」であります。
 環境へ配慮し,持続可能な社会の実現を目指していかなければなりません。本市では, リサイクル工場の稼働など,ごみの排出抑制,再資源化を図って参りましたが,分別の徹底など地道な取組がなお一層必要であり,市民の皆様の御協力をお願い申し上げます。また,可燃ごみを エネルギー資源として再利用する「RDF発電施設」につきましては,2004年(平成16年)4月稼働に向け,取り組んで参ります。これに並行して広島県と連携して,循環型施設立地に向けて 検討している「びんごエコタウン実行計画」策定の取組や箕沖地区を中心とする振興計画の策定など,多面的な取組を進めており,新たな産業振興や地域活力の向上を目指して参る考えであります。
 第4は,「都市基盤整備の推進」であります。
 人,モノ,情報が活発に行き交う交流拠点都市を目指して,各種施設整備に努め,おおむね実現を果たして参りましたが, なお課題を有しております。中でも,福山都市圏における主要幹線道路は,慢性的な交通渋滞となっており,この緩和を図ることにより,経済活動の効率化や都市間交流の促進などにつなげていかなければなりません。 そのため,福山道路を始め幹線道路ネットワークの整備推進に引き続き取り組み,良好な都市環境の創造を目指して参ります。また,中心市街地活性化対策の主要事業である中央公園地区整備については,2003年度(平成15年度)の着工を目指し, 民間資金の活用による公共施設整備,いわゆるPFIの手法による実施に向けて取り組んで参ります。
 第5は,「教育の充実」であります。
 新年度から,学校週5日制と新学習指導要領が全面実施されます。これまで,特色ある教育活動を展開するため, 新たな指導内容や指導方法の研究に取り組んできたところであり,これらの成果を活かしながら,確かな学力を身に付けさせることや,豊かな人間性を育てて,公教育へ対する市民の期待にこたえて参ります。また,福山高校につきましては,自由選択制普通科として 更に充実を図るとともに,併設型の中高一貫教育に向けての研究を引き続き行って参る考えであります。
 次に,「福山そごう」についてでありますが,閉店後,しばらくの間は,民間での活用を期待しておりました。しかしながら, 地域の空洞化が著しく,打開策も見つからない現状を踏まえ,市民の中では様々な御意見がありますが,本市としては次善の策として,拠点性が高く魅力あるまちづくりを目指す中で,中心市街地活性化や雇用の再生を図る観点などから検討を行ってきたところです。 目指していた都市型百貨店の誘致が困難となる中,天満屋から専門店中心のプランによる進出希望があり,商業施設としての在り方などについて検討を重ねてきたところです。最終的な判断を行うためには相手である天満屋との交渉が不可欠であり,話し合いを行った結果, 2月18日に出店に向けた基本合意に至ったものであります。これを受け,破産管財人と価格面の最終的な交渉を重ねているところです。引き続き,市議会の御意見をお聴きしながら所期の目的が果たせるよう鋭意取り組んで参る考えであります。
 次に,新年度予算案の大要について御説明申し上げます。
 まず,歳入については,個人及び法人市民税が減少し,固定資産税も減少が見込まれるなど一般財源は大幅な減少が確実であります。 一方,歳出は,公債費・扶助費を中心に義務的経費が高水準にある中で,既定事業の着実な実施と諸課題への対応などでかつてない厳しい編成となったものであります。この結果,新年度予算規模は一般会計で1,238億7,600万円となり, 前年度当初予算に比べ4.9%の減となりました。また,特別・企業会計を合わせた全会計では2,635億6,593万7千円となり,前年度当初予算に対し2.8%の減となっております。
 次に,新年度の主要な施策につきまして,新規事業を中心に御説明申し上げます。
 第1は,「心ふれあい健やかに安心して暮らせるまちづくり」であります。
 人権の確立と恒久平和の実現は,人類共通の願いであります。引き続き,同和問題を始め様々な人権問題の早期解決に向けた 人権啓発に取り組むとともに,平和行政の推進に努めて参ります。同和対策では,「福山市同和行政基本方針」に基づき,人権・同和問題解決の視点に立って,有効かつ適切な諸施策の推進に努めて参ります。近年,配偶者からの暴力相談が急増しており, 被害者保護の観点から,新たに日曜日の電話相談を開設することといたしております。また,社会を構成する男女がともに責任を担い,対等な立場で社会に参画する男女共同参画社会を,早期に実現するための基本となる条例案を提出いたしております。
 次に,保健・医療・福祉のニーズは,社会環境の大きな変化の中で多様化し,総合的なサービス提供が求められております。 福山すこやかセンターでは,幅広いニーズにこたえられるよう多面的機能を発揮して参りますが,更に障害者の生活支援に向けた相談事業の充実を図るほか,在宅重度知的障害者デイサービス事業に取り組んで参ります。老人優待交通助成では,支給対象年齢の 年次的な引上げと,これまでのバスのみから,タクシーも含めた選択制としてニーズにこたえることとし,また,介護基盤整備では,施設サービス充実のため,特別養護老人ホームの整備促進を図って参ります。牛海綿状脳症対策では,検査体制を充実し, 食の安心を図って参ります。
 第2は,「自然とともに生きるまちづくり」であります。
 持続可能な社会を実現するために,避けて通ることができないのが環境対策であり,市民・事業者・行政相互の連携なくしては 果たせないものであります。引き続き,分別収集推進,資源再利用促進など多面的に取り組んで参ります。前段でも申し上げましたが,2月5日に「RDF発電施設」の起工式を行ったところです。びんごエコタウン構想の中核施設となり, 全国的なモデルともなるものであります。これと並行して,県と連携し,循環型施設群や,今後,港湾機能が集積される箕沖地区の将来的な土地利用の在り方を検討しているところであり,環境と産業が共存する地域社会の実現を目指して参ります。
 第3は,「豊かさを実感できる舞台となるまちづくり」であります。
 市民,町内会,ボランティア・NPO団体等の幅広い参加と協働によるまちづくりのためには,広範なコミュニティー活動の振興を 図る必要がありますが,そうした活動を側面から支えるため,市民活動中のけがや損害を対象とし,新たに市民活動総合補償保険を措置することとしております。
 道路整備では,南北交通の渋滞緩和策として,2003年度(平成15年度)末の供用開始を目途に高屋川左岸線の整備を推進するほか, 新たに,福山駅前広場整備に関連する周辺道路整備として,福山駅西町線の実施設計・用地取得を行って参りたいと考えております。また,中心市街地活性化区域内のバリアフリーを図って参ります。
 河川改修では,引き続き手城川総合治水対策として,長池の改修を行うなど計画的に取り組んで参ります。
 上水道の整備では,引き続き新規浄水場の建設を進めるほか,配水管網の整備を行い,災害に強い施設整備,漏水の未然防止, 水量水圧不足地区の解消を図って参ります。
 下水道につきましては,引き続き浸水対策に取り組むとともに,汚水対策では松永浄化センターの施設整備を行うほか面整備を進め, 新年度末には普及率が67%となる見込みであります。また,7月から使用料改定となりますので,市民への周知に努めて参ります。
 住宅整備では,松永地区において良質な住宅を供給するため,引き続き(仮称)松永南住宅の建設に取り組んで参ります。また, 4月から市営住宅駐車場使用料を御負担いただくようになりますので,関係者への理解を得ているところであります。
 第4は,「個性を育む教育・文化のまちづくり」であります。
 鞆地区の重要伝統的建造物群保存地区の選定を目指した取組では,これまで,保存地区を定め住民説明会を行ってきたところです。 引き続き,町並み保存の推進とともに,新たに鞆の津の商家を保存改修することとしております。
 本年10月,本県を舞台に第15回全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレク広島2002」が開催されます。 本市も竹ケ端運動公園がグラウンドゴルフ,年齢別ソフトテニスの会場となっており,大会運営に万全を期するよう措置いたしております。 学校教育につきましては,新年度からは,新学習指導要領を踏まえ,特色ある学校教育推進事業の活用による,教科等研究指定校事業を実施し, その成果を広げる取組を進めるとともに,新たに英語,音楽,情報教育の指導者や学習補助者を配置し,指導・相談の充実を図って参ります。また,障害児教育の拠点校として,幸千中学校にエレベーターを設置することといたしております。
 第5は,「地域の資質を活かした産業のあるまちづくり」であります。
 農林水産業の振興では,引き続き北部地区における農村総合整備モデル事業や農業集落排水事業の推進に取り組むとともに, 走島の漁業集落環境整備事業により,生活基盤整備を進めて参ります。漁港整備では,田尻漁港の機能増進を図り安全な漁業活動を促進して参ります。また,食肉センター整備に伴い,使用料など所要の条例改正を予定いたしておりますので, 御理解をお願い申し上げます。
 商工業の振興では,厳しい経済環境の中,中小企業の資金調達も厳しい状況が見込まれますので,一時的に経営が悪化をしている 企業等に対して,新たに「景気対策特別融資制度」を創設することとしております。勤労者対策では,景気低迷と就労形態が多様化する中で,収入が減少している勤労者に対して,低利での貸付制度を新たに創設する考えであります。
 第6は,「発展する都市圏の中核となるまちづくり」であります。
 情報化への対応では,駅家町服部地区の一部がテレビの難視聴地区となっており,共同受信アンテナを設置し, 情報格差の是正を図るとともに,インターネット福山市ホームページから各種申請・届出用紙が取り出せるなど,市民の利便性向上を図って参ります。
 新たな都市構造の形成では,前段でも申し上げましたが,中央公園地区整備につきましては,いわゆるPFIの導入可能性調査や 実施方針策定に取り組んで参ります。
 交通体系の整備では,中核都市としての道路交通の骨格を形成する観点から,都市内幹線道路の整備を進めて参りますが, 内港地区周辺の渋滞緩和のため,新規に福山港洗谷線の整備に取り組んで参ります。
 次に,競馬事業についてでありますが,事業の健全化に向け,鋭意取り組み,施設整備費を除くと今年度目標としておりました 単年度収支の均衡が達成の見込みとなりました。こうした中,来年度に向けた振興策として計画しておりました「うまネット」システムについては,事業の条件整備が十分でなかったことにより,残念な結果となったことをおわび申し上げます。 今後とも事業の健全化に全力で取り組んで参りますので,御理解と御協力をお願い申し上げます。
 まちづくりは,市民,事業者,行政の三者が信頼し合い,協力し合って初めてなし得るものです。ともに力を合わせながら, 持続可能な地域社会の実現を目指すと同時に,新たな文化を創造しながら,美しく風格のあるまち,多くの人が行き来する魅力あふれる,名実ともに「瀬戸内の交流拠点都市 福山」の実現に向け前進をして参りますので,議員各位を始め市民の皆様方の御理解と御協力を お願い申し上げます。
 なお,予算以外の議案といたしましては,情報公開制度の利用件数増大等に伴う運用上の課題整理を行うとともに, 情報公開法との整合を図るため,福山市情報公開条例の全部改正についてなど条例案24件,その他の議案として,財産の取得についてなど7件を提出いたしております。
 慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願いをいたします。