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平成24年9月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年2月26日更新
 本日は,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 開会に当たりまして,市政運営についての所信を申し上げ,議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 このたび私は,多くの市民の皆様の御支持をいただき,三たび,「ふるさと福山」の市政を担っていくこととなりました。我が国経済の低迷や加速化する少子化・高齢化,人口減少など社会経済情勢は,これまで経験したことのない厳しい状況となることが予想されております。また,地方分権が進展する中,我々行政が果たすべき役割も変わりつつあります。今後4年間は,本市の将来を方向づける大変重要な時期であると受け止めており,これまで以上に市民の皆様との対話を大切にし,多くの市民が参画する市民が主役のまちづくりを基本とする市政運営を行って参ります。
 私は,行政は最大のサービス産業であると考えております。そのため,いかなる困難な時代にあっても財政の健全性を維持しながら,時代の変化を見越した行政運営を行っていかなければならないと考えております。税収を始めとする自主財源の増加が見込めない一方,社会保障関係費は増加し続けることが予想されております。今後,中期的な財政推計を踏まえながら,人件費や扶助費などの義務的経費の縮減に努める一方で,まちの活力に必要な投資的経費につきましては,引き続き,現在の水準を是非とも確保して参りたいと考えております。また,本市が将来にわたって発展し続けることができるよう,「新たな仕組みづくり」,それを担う「人づくり」の具体的な施策展開を行って参る考えであります。子どもから高齢者まで全ての市民の皆様が豊かさを実感でき,いつまでも生きがいを持って笑顔で元気に暮らしていくことのできるまちづくりの実現に向け,全力で取り組んで参る覚悟であります。
 以上の基本姿勢に基づき,私が,今後取り組んで参ります重点政策について申し上げます。
 初めに,市制施行100周年に向けた取組についてであります。私は,2016年(平成28年)の市制施行100周年には,「100万本のばらのまち福山」を市民の皆様とともに,是非とも実現いたしたいと考えております。このため,ばらのシンボルロードや春日池公園などを新たなばらの名所として整備する考えであります。オール福山で「100万本のばらが咲き誇るまち福山」を実現し,市民の皆様が誇りに思い,「いいまちになった」と豊かさを実感できるまちづくりを行って参ります。
 また,100周年を迎える喜びを市民の皆様と共有し,将来に夢と希望のもてる記念の年となるよう,多くの方々の御意見をお伺いする場を設け,記念事業を検討して参りたいと考えております。
 次に,鞆のまちづくりについてであります。去る6月25日,現計画の撤回を趣旨とする知事の方針が示されました。これまで,30年にも及び,県と市が一体となって取り組んできた計画を,県が大多数の住民の願いや地元自治体の意向を一方的に切り捨て,知事の有する権限の中で180度方針転換したことに対し,容認し難い思いであります。このたびのことは,地方分権が進む中,県と基礎自治体のあり方に大きな疑問を投げかける契機となったものと受け止めております。今後,真の地域主権はどうあるべきか,住民の思いが反映される制度のあり方について,真正面から議論していかなければならないと強く思っているところであります。一方で,埋立架橋計画をまちづくりのプロローグと位置付けて取り組んできたために,結果として鞆の環境整備を進めることができていない現状は,真摯に受け止めております。今後,公共施設や下水道の整備など,本市としてやらなければならないことは積極的に取り組んで参る考えであります。まずは,住民の皆様の意見を聴く場を早期に設け,公共施設の再整備をすることを通じ,住民の皆様に環境整備が進んでいることを実感していただけるよう,精力的に取り組んで参ります。
 次に,協働のまちづくりについてであります。持続可能なまちづくりのためには,市民の皆様と我々行政が役割を分担し,協力・連携して地域課題の解決や魅力づくりに取り組むことが必要であると考え,市長就任以来,「協働」を基底に据えた市政運営を行って参りました。これまで,キーワードモデル事業を始めとする協働のまちづくり推進事業が行われるなど,協働の取組は一歩ずつ確実に成果をあげてきております。今後は,これまでの協働の取組を更に深め,行政と市民が真のパートナーとなって,地域の中で豊かさを感じ,生きがいをもって活動することができるよう,里山里地の再生・保全や,ボランティア・NPO等の活動を支援する「(仮称)まちづくりサポートセンター」の設立など,多くの方が参画しやすい新たな仕組みづくりを行って参る考えであります。
 次に,中心市街地の活性化についてであります。福山駅周辺地区では空き店舗の増加など商業機能の低下などが懸念されており,駅周辺の中心市街地の活性化に全力をあげて取り組んでいるところであります。これらのにぎわい創出は,商業施設の質量の集積という従来のあり方でなく,多様な価値観を持つ市民間の交流が重要であると考えております。現在,市民参加による「福山未来づくりワークショップ」を実施しており,活発な議論が展開されております。こうした議論を通じ,市民主体の新たなにぎわいが創出されるよう,積極的に取り組んで参りたいと考えております。また,駅北側の文化ゾーンと南側の商業地との連携をより深めることにより,中心市街地の魅力を高め,より多くの人が集まるにぎわいのあるまちづくりを行って参ります。福山ロッツにつきましては,当初2社から賃貸借について前向きな意向が示されておりましたが,最終的には1社が辞退され,先日,残り1社からの商業施設の利活用について,プレゼンテーションを受けたところであります。現在,新たな賃貸借に向け基本的な合意事項について調整を行っているところであります。
 次に,小中一貫教育の推進についてであります。近年,児童生徒の身体の発達の早さによる心と体,社会性のアンバランスから,小学校から中学校への進学という環境の変化への対応に伴い生じる課題,いわゆる中1ギャップなどが生じていると考えております。こうした課題を克服し,変化の激しい社会をたくましく生きる力を育むため,義務教育の9年間を一体的に捉えた小中一貫教育を実施して参りたいと考えております。そのため,まずは,全中学校区で小中一貫カリキュラムを作成・実施することといたしております。中長期的には,小中学校の規模適正化を含む校区のあり方についても検討して参る考えであります。
 次に,循環型社会の構築に向けた取組についてであります。豊かな自然環境を守るためには,地域ぐるみで一つ一つ自分たちにできることを積み重ねることが大切であります。そのため,小中学生や地域住民,企業などが一体となって取り組むことができる仕組みづくりを行い,リサイクル活動の推進や遊休農地を活用した市民農園の整備,耕作放棄地の再生・活用などに対する支援や仕組みづくりを行って参りたいと考えております。また,箕沖町周辺の次世代エネルギーパークにつきましては,環境学習の拠点として,リサイクルプラザや福山太陽光発電所など環境関連施設を活用し,太陽光や風力など次世代のエネルギーについて学習する機会を幅広い世代に提供して参ります。市民の皆様の環境意識を高める中で,福山発の次世代エネルギー社会の構築を目指して参りたいと考えております。
 次に,地域経済の活性化についてであります。経済のグローバル化や円高などの影響から,企業の海外進出による産業の空洞化などが懸念される中,国際競争力のある産業の育成や雇用の場の確保に努める必要があります。そのため,製造業など市内企業と大学や行政との連携を強化し,企業の生の声を聴く中で,新技術の開発や販路拡大,後継者の育成など「福山ならでは」のものづくりを支援して参ります。また,福山港国際コンテナターミナルなど港湾と幹線道路を結び物流機能の強化を図っていくことが重要であります。年内には,国道2号松永道路の4車線化工事の再開や福山沼隈道路本線の一部着工が予定されており,引き続き,事業者である国や県と一体となって幹線道路網の整備促進に取り組んで参ります。
 次に,今後の福祉のあり方についてであります。急速な少子化・高齢化の進行や地域のつながりの希薄化などにより,市民一人一人が抱える生活課題は多様化しております。子どもから高齢者まで,だれもが住み慣れた地域で安心して暮らせるためには,真に必要な福祉ニーズを的確に把握するとともに,地域での支えあいを基本としたまちづくりを行っていく必要があります。地域ボランティアによる子育て支援や,元気な高齢者など地域住民による見守り活動,障がいのある人が地域で自立して生活できる相談支援体制等,協働のまちづくりをベースとした地域福祉の仕組みづくりに取り組んで参りたいと考えております。また,保育所入所の待機児童ゼロを守り続けるとともに,安心して子どもを生み育てられる働きやすい環境づくりも進めて参ります。
 次に,災害に強いまちづくりについてであります。先般,南海トラフ巨大地震による津波高や浸水域,被害想定が公表されました。今後,国や県と連携を図る中で,防災施策に反映して参ります。また,小中学校や水道施設・下水道施設の耐震化などに計画的に取り組むとともに,自主防災組織の育成支援などにも取り組みます。
 次に,5月に市内で発生したホテル火災についてであります。このたび,福山市建築物査察等適正化対策委員会において,これまでの査察などの事務処理の検証や課題抽出を行い,行政の役割を厳格に果たすことを基本とし,講じるべき施策を中間取りまとめとして提示したところであります。現在,実施中の建築物防災週間の防災査察において,市民の皆様の安心・安全を確保するため,可能なものから直ちに取り組んでおります。引き続き,市民の皆様の安心・安全を確保するため,違法建築物などへの対応や建築物所有者等への取組などについては,法令等の整合を図る中で,実効性のあるものとなるよう検討し,今年度中を目途に最終取りまとめを行いたいと考えております。
 次に,2011年度(平成23年度)普通会計の決算見込みについてであります。福山市立大学の開学など大規模な都市基盤整備の終了による投資的経費の減少などにより,決算規模は前年度と比べ大幅な減少となりました。また,歳入の根幹となる市税は若干増加したものの,歳出では扶助費や保険会計への繰出金などの社会保障関係費が大幅に増加する厳しい財政環境となりました。このような状況の下,昨年度は福山駅前広場整備など本市が将来にわたって発展するための基盤整備を行うとともに,小中学校の耐震化,子宮頸がん予防接種など市民の安心・安全や,直面する喫緊の課題に着実に取り組みました。そうした中にあって,主要な財政指標である経常収支比率は,保険会計への繰出金の増などの影響から前年度より上昇するといった懸念する点もありますが,市債残高は減少し,プライマリーバランスの黒字を確保したこと,また,財政の健全化を表す健全化判断比率や資金不足比率は,全ての指標が国の定める基準を大幅に下回るなど,本市の財政状況はおおむね健全な状況にあると受け止めております。しかし,今後については,市税や地方交付税など一般財源の動向が不透明なことや,市債のうち臨時財政対策債の残高が大幅に増加していること,また,社会保障関係費や公債費などは高い水準で推移することなどから,引き続き,行財政改革を推進し,施策の選択と重点化を図る中で,健全で持続可能な財政運営に努めて参る考えであります。
 次に,今回提出いたしております2011年度(平成23年度)の企業会計の決算につきまして,その大要を御説明申し上げます。
 まず,病院事業会計についてであります。市民病院では,病棟の増築工事に着手するとともに,高性能のMRIなどの医療機器や医療情報システムの整備を行い,病院機能の強化に努めて参りました。また,常勤の産婦人科医師の確保により産科診療を再開するなど医療提供体制の更なる充実に努めたところであります。収支状況は,患者数の増加などにより,5億7,346万4千円の純利益を計上することができました。今後も,経営の健全性を確保するとともに,市民の皆様の医療ニーズに応える地域の中核病院としての役割を果たして参ります。
 水道事業会計では,安全で良質な水道水の安定供給を図るため,出原浄水場の更新や木之庄配水池耐震補強工事,配水管の布設替えなどに取り組んで参りました。景気の低迷などから給水収益は前年度に比べ減少いたしましたが,経費の節減など効率的な事業運営に努めたことにより,4億9,383万6千円の純利益を計上することができました。工業用水道事業会計では,純利益として4億1,654万4千円を計上いたしており,引き続き,産業基盤として企業活動を支える役割を担って参る考えであります。水道事業,工業用水道事業とも中長期的な視点に立った健全な事業運営に努めて参ります。
 次に,補正予算について御説明申し上げます。このたびは,一般会計と介護保険特別会計の2会計の補正をお願いいたしております。
 一般会計では,安心・安全の実現といたしまして,介護事業所に対するスプリンクラーなど設備整備への補助を行うとともに,田尻町後池など老朽ため池の改修工事を実施いたします。高齢者・障がい者福祉の充実として,地域で見守り活動を推進するとともに,障がい者の芸術作品展などの開催経費を助成いたします。公共事業の追加につきましては,湯田放課後児童クラブのプレハブ教室の整備などに取り組むほか,7月の大雨で被災した道路や河川,農道の災害復旧につきましても所要の措置を講じております。篤志家からの寄附につきましては,ふくやま美術館の事業費として措置するなど,それぞれ御寄附の趣旨に沿ったものといたしております。このほか,緊急雇用対策として,若年者等の就職支援事業などに取り組むことといたしております。
 介護保険特別会計につきましては,前年度の事業費の精算に伴い返還金を予算措置するものであります。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で4億9,140万6千円の追加となり,全会計の補正予算額は,5億2,397万2千円の追加となりました。
 決算及び予算以外の議案といたしましては,条例案として,福山市生活保護法に基づく保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定についてなど40件,その他の議案として,山手橋床版工事(都市計画道路3・5・614号津之郷奈良津線)請負契約締結の変更についてなど2件を提出いたしております。
 以上,今回提出いたしました議案の概要について申し上げました。
 本日,9月5日から私の3期目の任期がスタートいたしました。4年後の市制施行100周年という本市の大きな節目に向け,様々な難関をいかに乗り切っていくかが,私に課せられた使命であると考えております。「ふるさと福山」を子や孫に誇りをもって継承できるよう,本市の持つポテンシャルを最大限に生かし,活力と成長力のある,元気なまち「福山」を市民の皆様とともに,つくり上げて参る考えであります。市民の皆様は,多様な価値観を持っておられます。年齢によっての違いもあります。多様な価値観を全て満足させることには困難性はありますが,「もの」だけでなく,「心の豊かさ」も含め,市民の皆様と共有できる「豊かさ」を実現する市政を目指し,全力で取り組んで参る決意であります。議員各位を始め,市民の皆様の御理解と御支援を心よりお願い申し上げます。
 提出いたしております議案につきましては,慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明とさせていただきます。

本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。