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平成17年9月定例市議会市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2006年3月6日更新

2005年(平成17年)9月7日

 本日は,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。
 初めに,アメリカを襲ったハリケーン「カトリーナ」は,過去最大級の被害をもたらし,自然の猛威を改めて強く認識することとなりました。我が国においても,台風14号の通過により大きな被害が発生いたしており,これらの災害により犠牲となられました方々に対し哀悼の意を表し,一日も早い復興・復旧をお祈りするとともに,被災者の方々にお見舞いを申し上げます。本市におきましては,この台風の被害を最小限にとどめるため,昨日午前9時には災害警戒本部を設置し,広報活動を始め土のう積みなど市民の皆様の自主的な御協力をいただく中,早目の対応を行ったところでありますが,高潮により浸水等の被害が発生いたしております。被災された市民の皆様に心よりお見舞い申し上げます。最近の地球的規模での異常気象による自然災害は,地球温暖化とのかかわりも指摘されており,本市におきましても,地球温暖化防止対策に積極的に取り組むとともに,今後とも,市民の皆様の御協力をいただきながら,「災害に強いまちづくり」に取り組んで参ります。
 さて,昨年9月,市長に就任して以来,早や1年が経過いたしました。私は,就任以来,「市民との対話」を基本姿勢として,行政と市民の信頼を大切に「ふるさと福山」を全国に誇れる,だれもが住んでみたい,行ってみたいと思えるまちとして築き上げるために,「教育」,「環境」,「協働」,「行革」,「活力」,「福祉」,「安心・安全」を市政運営の7つのキーワードとして,全力を挙げて取り組んで参りました。この間,本年4月には県東部初の第三次救急医療としての市民病院救命救急センターの運用を開始したところであります。これにより,救急車による搬入患者数が4割近く増えるなど市民の命と健康を守る機能の向上が図られたところであります。さらに,本市の最重要課題の一つである福山駅周辺整備の着工,(仮称)中央図書館を中心とした中央公園地区や(仮称)西部市民センターの整備にも着手するなど計画の具体化に取り組み,一定の前進をみることができたと考えております。引き続き,7つのキーワードに基づく重点政策を着実に推進するととともに,市政の諸課題の解決に向け,市民との協働の下に,職員一丸となって取り組んで参る決意であります。議員各位を始め市民の皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。
 次に,我が国の経済情勢は,8月「月例経済報告」によれば,「景気は,企業部門と家計部門がともに改善し,緩やかに回復している」と景気の基調判断を上方修正しておりますが,原油価格の異常なまでの高騰など依然として懸念材料を抱えております。こうした中,国政においては,小泉首相は,先の参議院本会議で郵政民営化関連法案が否決されたことを受けて,衆議院解散に踏み切り,衆議院選挙が9月11日に実施されることとなりました。選挙も中盤を迎え内外に重要課題を抱えている今日,選挙を通じて政策論争が深まり,我が国が将来にわたって平和であり続けるとともに,国民生活の安心と安定が図られ,持続的発展につながるような施策展開がなされるよう念願いたしております。
 次に,このところの職員の不祥事についてであります。かねてから職員の自覚を促がしているところでありますが,公務に対する市民の皆様の信頼を損ねるものであり,責任を痛感しております。綱紀粛正の徹底を職員に示達するとともに,職員一人一人が更に自覚と責任を持つよう管理職研修や職場研修を実施したところであり,今後とも,より一層研さんに努め,再発防止や信頼回復に取り組んで参ります。この機会に改めて,市長として,議会を始め市民の皆様に,お詫びを申し上げます。
 次に,アスベスト問題への対応についてであります。全国の石綿製品製造工場等における従業員や周辺住民の健康被害の表面化や,建築物の建材としてアスベストが使用されている状況の中で,本市におきましては,市民からの健康相談や建築物への使用などの相談窓口を開設したところであります。また,現在,公共建築物や一定基準に該当する民間建築物の「吹付けアスベスト等」の使用実態調査に取り組んでいるところであり,今後,調査結果を踏まえ,必要な対応を実施して参る考えであります。また,最近,高齢者世帯をねらった住宅リフォームに係る悪質商法の被害が多発しており,本市におきましても市民の啓発等に取り組んでいるところであり,今後とも県や関係機関と連携する中で,被害の未然防止に努めて参ります。
 次に,小学校における安全対策についてであります。小学校の緊急通報システムの10月1日本稼動に向け,より効果的な取組になるよう,去る8月22日,深津小学校において,不審者を想定した避難訓練を実施いたしました。現在,多くの地域で防犯活動に自主的に取り組んでいただいており,本市としても,こうした取組に呼応し,生活安全パトロールやこども110番防犯パトロールを実施しているところであります。今後,このような市民との協働による地域の防犯活動の取組を全市へ広げていくよう努めて参ります。
 次に,防災対策についてであります。昨年の台風の襲来や高潮による被害を教訓に,本市においても,災害時の迅速な対応はもとより,各種防災基盤の整備などに取り組んでいるところであります。併せて,市民の防災に対する意識の高揚を図るため,日ごろの備えなどを記載した防災ガイドブックを作成したところであり,今月中には自治会の協力を得て,市内全戸に配布する予定としております。今後とも,市民の皆様との連携と協力により,「災害に強いまちづくり」を進めて参ります。
 次に,しんいち市民交流センター及び新市図書館についてであります。かねてより新市支所内での整備に取り組んでおりましたが,10月1日開所の運びとなりました。様々な地域活動や市民活動,また,生涯学習の拠点として,大いに活用されることを期待いたしております。
 次に,市街地再開発事業についてであります。伏見町地区においては,去る8月28日に,推進体制の強化を図るため事業パートナーの選定がなされるなど着実に取組が進められているところです。本市においては,東桜町地区と併せ,今後とも,国・県の協力を得ながら再開発事業の推進に向け積極的に支援を行って参る考えであり,備後の中核都市福山の玄関口にふさわしい都市機能の整備と中心市街地の活性化を促進して参ります。
 次に,鞆町のまちづくり意見交換会についてであります。去る8月30日に,より多くの団体や住民の皆様の参加をいただき,第2回目の意見交換会を開催したところであります。この意見交換会には私も出席し,まちづくりに対する思いを述べさせていただきました。参加者の皆様からは,まちづくりに対する幅広い意見や,安心して暮らせる生活環境の早期整備とそのための埋立て架橋の早期実現を強く望む声が数多くありました。今後,ホームページの活用により,鞆のまちづくりについての情報発信と併せ広く御意見をいただく予定としており,こうした声をも踏まえる中で,歴史文化と生活環境等が調和した鞆地区のまちづくりに向け,道路港湾整備事業の推進に取り組んで参ります。
 次に,指定管理者制度についてであります。これまで,「福山市指定管理者制度に係る導入及び運用に関する指針」に基づき検討を重ねて参りましたが,来年4月からの導入に向け,今回,関係する公の施設の設置管理条例の改正をお願いしているところであります。公の施設としての公共性,公益性を確保しつつ,施設の設置目的を効果的に達成し,施設本来の機能を最大限発揮できるよう,今後とも指定管理者制度の趣旨を踏まえ,取り組んで参りたいと考えております。
 次に,プロジェクトの進捗状況についてであります。
 競馬振興プロジェクトにつきましては,競馬事業の第1四半期の収支が,8,151万8千円の黒字となりましたが,年間の収支確保は,いまだ予断を許さない状況にあります。今後とも,公正の確保を図るとともに,振興策の展開や開催経費の見直しなどを行い,単年度収支の均衡が図れるよう鋭意取り組んで参ります。
 次に,協働のまちづくりにつきましては,指針策定懇談会やパブリックコメントなど幅広く市民の意見をお聴きする中で,「福山市協働のまちづくり指針」を策定したところであります。今後は,「(仮称)協働のまちづくり推進懇談会」を設置し,行動計画の策定に取り組むとともに,リーフレットを作成するなど市民のリーダー養成や職員の人材育成に努める中で,市民・事業者・行政が相互の信頼の下に協力し合い,連携し合う「協働のまちづくり」を推進して参ります。
 次に,公共交通検討プロジェクトにつきましては,市議会におかれまして,公共交通対策特別委員会を設置していただき,御議論をいただいているところであります。また,8月8日には,市民・事業者・行政等で構成する福山市生活バス交通利用促進計画策定委員会を立ち上げ,地域特性に応じた移動手段の確保等を図る計画づくりのため,第1回目の策定会議を開催したところであります。今後,アンケート調査を実施することとしており,今年度中の計画策定に向けて,議会を始め関係機関等と十分連携を図る中で,鋭意取り組んで参る考えであります。当面,10月1日から廃止が予定されている10路線の中で,代替えの利かない柞磨,服部地区など4路線については,市議会や地元住民の方々の御意見を踏まえながら,緊急的な対応策について考えているところであります。
 次に,2004年度(平成16年度)普通会計の決算見込みについてでありますが,財政運営の主要な指標である経常収支比率は86.3%となり前年度と比べ4.5ポイント上昇し,公債費比率は16.7%となり前年度と比べ0.3ポイント改善いたしました。今後,三位一体改革の影響などから,本市の財政運営も厳しい状況が続くものと判断しております。このため,引き続き,行財政改革の着実かつ積極的な取組を行い,より中長期的視点に立った行財政健全化を一層推進して参る考えであります。
 次に,今回提出いたしております2004年度(平成16年度)の企業会計の決算につきまして,その大要を御説明いたします。
 まず,病院事業会計であります。地域の中核病院としての役割を果たすため,高度医療機器の導入・更新を行い,設備の充実に努めて参りました。収支状況は,外来患者数の増や急性期医療・高度医療の増加により収益は増加しているものの,救命救急センターや増床などを含む増改築工事等による医業費用の増加等により,4億3,264万2千円の純損失となりました。今後は,救命救急センターに関連したヘリコプター離着陸場の整備などを行い,引き続き,地域医療水準の向上,患者との信頼関係に基づいた医療サービスの充実と健全経営に取り組んで参ります。
 水道事業会計では,主な建設事業といたしまして,安全で安定した供給体制確立へ向け,千田浄水場の施設整備などに引き続き取り組んで参りました。事業を取り巻く環境は依然厳しい状況でありましたが,7億6,514万4千円の純利益を計上いたしております。
 工業用水道事業会計では,契約水量の減による料金収入の減少はありましたが,当年度純利益は2億1,324万3千円を計上することができました。水道事業,工業用水道事業,いずれの会計につきましても,経営環境は引き続き厳しい状況にありますが,今後とも経営の健全化と効率的な運営に重点を置いた事業運営に努めて参ります。
 沼隈町水道事業会計の打切り決算につきましては,収入の確保と諸経費の節減に努め,2,113万円の純利益を計上いたしております。
 次に,補正予算について御説明いたします。このたびは,一般会計を始め4会計の補正をお願いしております。
 まず,一般会計の補正内容につきましては,当地方の景気が製造業を中心として回復の兆しが見られる中,法人市民税の増収により,将来の健全で安定した財政運営に備え財政調整基金への積み立てを実施するとともに,年次的計画事業の前倒しや既存施設の改修など公共事業の追加に伴うものを重点的に措置いたしました。そのほか,篤志家からの寄附や制度上補正を必要とするものなどについて措置をいたしております。
 公共事業につきましては,県営事業負担金では,松永港本郷線ほか3路線の街路整備,走漁港ほか1か所の漁港整備事業などの事業費を増額いたしております。単独事業といたしましては,竹ヶ端運動公園野球場整備を始め,施設延命化維持整備や,市民の安心・安全対策として,小・中学校の校門整備や箕沖地区の高潮対策の前倒しなどを実施することといたしております。また,7月の大雨により,耕地施設や土木施設等に発生した被害につきましては,速やかにその復旧を図ることといたしております。このほか,道路や小・中学校の維持補修などについても措置いたしております。篤志家からの寄附につきましては,地域集会所の建設に対する補助など,それぞれ御寄附の趣旨に沿って措置いたしております。制度上補正を必要とするものといたしましては,食品衛生検査機器の整備や介護保険制度関連の事業費を計上するほか,児童扶養手当や私立幼稚園就園奨励費補助などについて措置いたしております。このほか,福祉・保健総合システム開発に係る経費,公民館へのファクシミリの設置経費などについて措置いたしております。
 特別会計・企業会計では,介護保険会計において,制度改正による保険給付の見直しと,それに伴う低所得者の支援費について措置しているほか,食肉センター会計,水道事業会計においても所要の措置を行っているところであります。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で45億4,407万2千円の追加となりましたが,特別会計に減額補正が生じた関係上,全会計の補正予算額は,44億4,721万7千円となりました。
 決算及び予算以外の議案といたしましては,条例案として,福山市農業委員会の選挙による委員の定数,選挙区の設定及び選挙区において選挙すべき委員の定数に関する条例等の一部改正についてなど58件,その他の議案として,漁港改修工事請負契約締結についてなど9件を提出いたしております。
 以上,今回提出いたしました議案の概要について申し上げました。何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明とさせていただきます。