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平成16年9月定例市議会市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2006年3月6日更新
2004年(平成16年)11月12日

【議第111号~議第113号関係】
 本日は,臨時市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 初めに,去る10月23日に発生した新潟県中越地震は,阪神淡路大震災以来の大規模災害となりました。亡くなられた方々とその御遺族に対し,深く哀悼の意を表しますとともに,被災された多くの皆様方に心よりお見舞い申し上げます。
 本市といたしましては,10月26日から本庁を始め5支所で義援金の受付を行い,多くの市民の方々の善意が寄せられ,被災地へお送りしたところであります。市民の皆様方の御支援・御協力に厚く感謝申し上げます。また,10月29日,支援物資としてビニールシート300枚,簡易トイレ300組を搬送するとともに,現地の避難所において被災された方々の健康相談や心のケア等の業務に従事するため,広島県等と共同で保健師の派遣を11月1日から開始したところであります。
 本市の防災対策といたしましては,自治体の基本的使命である市民の生命・財産の安全確保を図るため,市民・行政・関係機関等が一体となった総合防災体制の確立に努めて参りたいと考えております。
 さて,ただいま御上程になりました,沼隈郡沼隈町との合併に関する3件の議案について御説明を申し上げます。
 沼隈町との合併につきましては,昨年10月の法定合併協議会の設置以来,協議会委員,市議会を始め関係者の御理解と御協力をいただく中で,去る10月の第5回目の協議会においてすべての協議項目について結論を得ることができました。これを受け,11月4日に協議会委員の立会いの下に合併協定書の調印を行い,昨日,沼隈町議会におきまして,本市との合併に関する諸議案が可決されたところであります。
 このたびの議案のうち,まず「福山市及び沼隈郡沼隈町の廃置分合について」を御説明いたします。この議案は,来年2月1日から沼隈町を廃し,その区域を福山市に編入することを県知事に申請することについて,地方自治法の規定により,議会の議決を経る必要がありますので,このたびお願いをいたしたものであります。
 次に,「福山市及び沼隈郡沼隈町の廃置分合に伴う財産処分に関する協議について」であります。この議案は,沼隈町の区域を福山市に編入することに伴う財産処分について,沼隈町と協議の上定めることについて,地方自治法の規定により議会の議決を経る必要がありますので,このたびお願いをいたしたものであります。協議の内容は,沼隈町の財産は,すべて福山市に帰属させることといたしております。
 次に,「福山市及び沼隈郡沼隈町の廃置分合に伴う経過措置に関する協議について」であります。この議案は,沼隈町の区域を福山市に編入することに伴う経過措置について,沼隈町と協議の上定めることについて,市町村の合併の特例に関する法律の規定により議会の議決を経る必要がありますので,このたびお願いをいたしたものであります。協議の内容は,議会の議員の定数について,市町村の合併の特例に関する法律の規定を適用し,福山市議会議員の残任期間に限り,福山市議会議員の議員定数を1人増加し,沼隈町の区域により選挙区を設け,その選挙区において選挙すべき議員の定数は1人とすること。また,農業委員会の委員の任期について,市町村の合併の特例に関する法律の規定を適用し,沼隈町の農業委員会の委員で選挙による委員のうち,引き続き在任することができる者の数を2人とし,福山市農業委員会委員の残任期間に限り,在任することとするものであります。
 これからの手続といたしましては,御議決をいただいた後,直ちに県知事に対して合併の申請を行い,12月県議会の議決を経て,総務大臣へ届出を行う運びとなります。
 沼隈町との合併後は,その特徴ある地域資源を活かした都市機能の分担や補完が求められます。このため,合併建設計画の実施などを通じて,備後都市圏の中核都市福山市の中で,「自然にはぐくまれた 臨海都市」を目指したまちづくりを総合的かつ計画的に行う中で,沼隈町との速やかな一体化を図るとともに,沼隈町民の意見を踏まえながら更なる地域の振興を図っていく考えであります。
 また,合併は,大きな歴史的な出来事であり,行政のみならず,産業界を始め教育,文化など広く地域住民へ影響を及ぼすものと考えております。このため,合併の効果を新たな地域の活力へとつなげて,魅力ある地域社会の形成を図り,分権時代の都市間競争へ立ち向かっていくとともに,備後地域全体の発展をけん引する役割と責任を果たして参りたいと考えております。
 何とぞ,慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。
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【議第114号~議第129号関係】
 先程は,沼隈町との合併に関する諸議案を御可決いただき,誠にありがとうございました。今後は,沼隈町との合併建設計画に定める「まちづくりの基本方針」を踏まえ,沼隈町との一体的なまちづくりを進める中で市域のバランスある発展を図り,活力と魅力ある地域を形成して参る考えであります。
 本日,この後,沼隈町の区域を福山市に編入することを直ちに県知事に申請することとしており,今後は,沼隈町との合併が円滑にできるよう全力を尽くして参る考えでありますので,引き続き,一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 さて,ただいま御上程になりました平成15年度福山市一般会計ほか13特別会計及び平成16年度福山地方伝染病院組合一般会計の歳入歳出決算について,その大要を御説明申し上げます。
 昨年度,我が国経済は,後半にかけて,企業部門の回復などに伴い,民間需要を中心に緩やかに回復しているとの判断が示されておりましたが,景気改善の状況には地域差も見られ,雇用情勢は改善の方向にあるものの依然として厳しく,実感としては回復感に乏しい状況にあるといわれておりました。
 本市にあっては,内海町・新市町との合併に伴う一体的なまちづくりの実質的な初年度でありました。こうした中,将来にわたる持続的発展と市民ニーズに機動的・弾力的にこたえていくため,行財政改革を実行するとともに,厳しい財政環境でありましたが,将来を見据えた施策の展開にも取り組み,書道美術館のオープン,市民病院新館の完成,駅周辺地区整備事業,ごみ固形燃料工場開設や中高一貫教育校開校へ向けた取組など,安心・安全のまちづくりはもとより,将来を担う人材育成,資源循環型社会の構築,活力と魅力ある都市基盤づくりなど市民福祉の向上を目指した施策が着実に前進した年でありました。
 次に,平成15年度決算の概要について御説明いたします。
 一般会計では,歳入総額1,439億4,272万4千円に対し,歳出総額は1,397億2,675万9千円となり,歳入歳出差引額は42億1,596万5千円で,翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は29億3,019万2千円の黒字となっております。
 特別会計は,13会計で,全体では歳入総額1,182億2,105万6千円に対し,歳出総額は1,190億9,332万7千円となり,翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は9億8,624万4千円の赤字となっております。このうち,競馬事業特別会計につきましては,実質収支額で16億1,193万7千円,老人保健特別会計においては,国庫支出金等の一部が翌年度収入になったことにより,6,121万6千円の赤字額を計上し,翌年度歳入の繰上充用措置を行っております。競馬事業の単年度収支は,赤字となっており,経営環境は非常に厳しい状況にありますが,今後とも事業の健全化に向けた諸施策の推進に鋭意取り組んで参ります。
 普通会計の財政状況につきましては,まず歳入では,市税は法人市民税が増加したものの固定資産税,個人市民税が減少したことにより,全体では減少となりました。地方交付税は合併などの影響から増加し,国庫支出金はごみ固形燃料工場建設のかかわりなどから増加いたしております。地方債は,総額抑制に努めたものの,臨時財政対策債の大幅な増から増加し,歳入全体では,対前年度1.0%の増加となっております。一方,歳出では,義務的経費のうち人件費は,退職手当の増があったものの定数削減や給与改定により大幅に減少いたしております。扶助費については生活保護費などのかかわりから大幅に増加し,公債費についても繰上償還のかかわりなどから増加しております。投資的経費は,ごみ固形燃料工場建設や福山駅西町線用地の取得などにより増加しております。結果,歳出全体では対前年度0.9%の増加となっております。
 主要な財政指標は,経常収支比率が81.8%,公債費比率は17.0%となり,前年度と比べ3.3ポイント,0.2ポイントそれぞれ改善いたしております。しかし,一般財源は,三位一体改革の影響などから減少傾向にあり,本市の財政運営は一段と厳しい状況が続くものと判断しております。このため,引き続き行財政改革に着実・積極的に取り組むとともに,施策の選択と重点化を図る中で,より中長期的視点に立った健全な財政運営に努めて参る考えであります。
 次に,平成16年度福山地方伝染病院組合一般会計歳入歳出決算認定についてですが,同組合は,本年3月をもって病棟機能を停止し,平成16年度につきましては組合財産の処分がその主な業務でありましたが,用地の売却も終了しましたので,去る9月30日をもって組合を解散したものであります。9月議会で御可決いただきましたように,すべての事務について福山市が承継し,決算の審査及び認定は福山市において行うこととなりましたので,このたび決算の認定をお願いするものであります。決算額は,歳入総額1億3,677万円に対し,歳出総額1億3,634万9千円で,実質収支額42万1千円は福山市へ引き継いでおります。
 なお,今回の決算に係る主要な施策につきましては,「主要な施策の成果等説明書」で御報告申し上げているとおりであります。
 決算についての監査委員の指摘要望事項につきましては,その対応策を講じ,事務事業のより適切かつ効率的な執行に努めて参ります。
 次に,損害賠償の額を定めることについてを御説明申し上げます。去る5月,土砂崩れによって市道神村39号線の一部が崩壊し隣地の家屋を損傷したため,その損害賠償の額を定めることについてを議案として提出いたしております。なお,損害賠償金は後日,全額が保険から補てんされる予定であります。
 以上が,今回提出いたしております議案の概要であります。何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。