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平成20年6月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2008年6月10日更新
 本日は,6月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。
初めに,去る5月,ミャンマーを直撃したサイクロンや中国四川省を震源とする大規模地震は,多数の死傷者や行方不明者を出すとともに,住民生活や経済活動へ深刻な打撃を与えました。特に,四川省で起こった地震につきましては,改めてそのすさまじさを強く感じたところであり,被災地の一日も早い復興を念願いたしますとともに,亡くなられた方々に対しまして心から御冥福をお祈りいたします。
本市では,これまで市民の生命と財産を守り,被害をできるだけ最小限にとどめるため,災害に強いまちづくりに取り組んで参りました。特に,近年,各地で大規模な地震が発生していることから,建築物の耐震改修の促進が課題となっており,小中学校屋内運動場や水道施設の耐震化を重点政策に位置付け年次計画的に進めているところであります。こうした中で,市内の耐震基準を満たしていない住宅などの改修を総合的かつ計画的に進めるため福山市耐震改修促進計画を定めたところであり,今後,この計画に基づき耐震化の促進に向けて取り組んで参りたいと考えております。このほか,地震による津波や高潮に対応するため,津波警報などの災害情報を迅速かつ的確に地域住民に伝達し,適切な避難行動を促すことができるよう沿岸地域へ防災行政無線を整備することについて,昨年度策定した基本計画に基づき,実施設計に取り組むことといたしております。引き続き,市民の皆様が,災害などの予測困難な事態に対しても安心して安全に暮らせるための万全の体制づくりに取り組んで参ります。
さて,今年度は,第四次福山市総合計画がスタートして2年目の年であります。昨年度,将来都市像「にぎわい しあわせ あふれる躍動都市 ~ばらのまち 福山~」の実現に向けて順調な滑り出しをすることができました。これまで都市基盤整備や合併などの取組を通じて50万都市構想の実現を果たして参りましたが,少子高齢時代において,本市におきましても将来人口の減少が予想されます。今後,「住んでみたい」「住んで良かった」とすべての人が思えるまちづくりを目指して総合計画に掲げる施策を積極的に実施することにより,本市が持続的発展を遂げ,4年後,5年後,更には目標年次である2016年度(平成28年度)には,今まいた種が大きく花を開くよう市民の皆様とともに果敢にチャレンジして参りたいと考えております。
 次に,市立四年制大学の設置についてであります。5月31日に第1回目の大学設置準備委員会を開催し,大学設置基本構想を基に具体的な準備を開始したところであります。今後は,準備委員会で教育課程の編成や教員組織などの教育研究体制について検討し,2011年(平成23年)4月の開学を目指して地域社会の発展に寄与する教育研究拠点となるよう魅力ある大学の設置に向けて取り組んで参ります。
 次に,福山北産業団地についてであります。2000年(平成12年)5月から分譲をいたしておりましたが,これまでのトップセールスや企業立地促進制度の拡充など企業誘致の積極的な取組により,4月末で完売にこぎつけることができました。本市が将来にわたって持続的な発展を遂げていくためには,企業の進出を促進し地域経済の拡大と活性化や雇用の創出を図ることが不可欠であります。現在,隣接する区域に新たな産業団地を造成すべく事業着手しており,引き続き,産業の力みなぎる活力とにぎわいのあるまちを目指して取り組んで参ります。
次に,ばら祭についてであります。41回目となる今年のばら祭は好天に恵まれ,市内外から84万人という多くの来場者がありました。福山駅から緑町公園の間で多彩な催しが行われ,「にぎわいあふれるばらのまち福山」を大いにアピールすることができました。市民の皆様を始め御協力をいただきましたボランティアの方々に心から感謝を申し上げます。また今年は,ハワイ州マウイ郡や大韓民国,ブルガリアなど海外から例年を上回る多数のお客様をお迎えいたしました。5月17日には,860人を超える多数の方々でにぎわった福寿会館での市民茶会にも参加をしていただき,日本の文化に触れていただくことができ大変うれしく思っております。さらに,マウイ郡との親善友好都市提携の調印式も無事に終え,祭りに大きな花を添えることができました。今後は,お互いの国際的な視野の広がりや異文化理解の推進に向けて,市民レベルの国際交流の促進に努めて参りたいと考えております。
 次に,ばらのまち福山ミステリー文学新人賞についてであります。5月10日に締め切りを迎え,応募総数93作と予想を上回る結果となり大変うれしく感じているところであります。応募作は,幅広い年齢層の方々により日本全国を始め遠くカナダからも寄せられました。記念すべき待望の第1作目は,9月に島田荘司さんによる最終選考を行い,10月に決定をする予定といたしております。この賞が福山の芸術文化の活性化と更なる知名度アップにつながるよう,今後とも継続して取り組んで参る考えであります。
また,これまで知名度アップを目指して,総合情報誌「えっと福山」の発行やJR福山駅新幹線ホームへの観光看板の設置など全国への情報発信に取り組むとともに,子どもたちが「ふるさと福山」へ誇りと愛着を持つよう学校給食へ鯛めしを取り入れたり,市内小学生を鯛網へ招待するなど精力的に取り組んで参りました。今後も,ミステリー文学新人賞と連動したミステリーツアーや,企業との連携による知名度向上に向けた取組などを実施するとともに,全庁を挙げて都市ブランドの創出・発信に向け,様々な角度からの取組を検討して参りたいと考えております。
 次に,都市基盤整備についてであります。福山駅前整備事業について,これまで4回にわたり市民団体との話し合いの場を設け,それぞれの計画案や疑問点などについて協議を重ね,提案された案について内部で十分検証をしていたところであります。こうした矢先,福山市情報公開条例に基づき不開示とした文化庁との協議に関する文書が市民団体により一方的に公表されました。内容は協議途中のものであり,公表されたことにより市民の皆様に誤解を与え,混乱を招く結果となりました。今回の事案は本市の情報公開制度の根幹にかかわる憂慮すべき問題であると受け止めております。これまで,本市といたしましては,真摯に協議の場に臨んで参りましたが,こういった事態になりましたことは,誠に遺憾に思っております。次回の話し合いにつきましては,今回の件の経過などを整理し開催いたしたいと考えております。
また,福山城の遺構につきましては内部であらゆる角度から検討してきたところでありますが,福山城の歴史を偲ぶことのできるものとなるよう,可能な限り現状のまま見える形で保存する考えであります。案がまとまり次第,市議会や福山市文化財保護審議会へお示しし御意見を伺って参ります。また,福山駅周辺の放置自転車などの対策として5月から駅周辺の約2.5ヘクタールの区域を自転車等放置禁止区域に指定をいたしております。備後地域の中核都市福山の玄関口にふさわしい快適な都市空間と歩行者の安全確保などのため,市民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。東桜町地区の市街地再開発事業につきましては,先月28日から建物の解体工事が始まり,9月には新たに再開発ビルの建設工事に着手する予定と伺っております。また,伏見町地区におきましても地権者に対する事業説明会が開催されるなど,事業化へ向けて取組が進められており,本市といたしましても引き続き積極的な支援を行って参る考えであります。このほか,2006年(平成18年)から進めておりました市道古野上住吉1号線,通称霞通りの道路の美装化が4月に完成し,地元商店街を中心に記念式典が華やかに行われました。このことにより良好な歩行者空間が形成され,回遊性の高まりなどにより,地域の活性化やにぎわいの創出につながるものと考えております。中央公園地区に整備をいたしました「まなびの館ローズコム」につきましては,待望の中央図書館を7月1日に供用開始する予定といたしており,大いに活用していただきたいと考えております。なお,歴史資料室には阿部家から寄託いただいた貴重な資料を保存・展示することといたしており,オープニング行事には阿部家の方々やNHK大河ドラマ「篤姫」で阿部正弘役の草刈正雄さんをお迎えする予定といたしております。
このほか,西部地域におきましては,西部市民センター内に松永図書館がオープンし,利用者の利便性が更に向上いたしました。神辺地域では,合併建設計画に基づき進めておりました市道道上元藤線が開通し,今後,国道182号と国道486号の渋滞緩和につながるものと考えております。さらに,北部地域には多くの皆様が待望しておられましたグラウンド・ゴルフ場が6月末に完成し,7月27日に竣工式及び記念大会を実施する予定といたしております。多くの方々に利用していただくことにより,生涯スポーツの振興に寄与するとともに,市民の皆様の健康増進のために活用していただきたいと考えております。
 次に,農業施策の推進についてであります。本市におきましては,農業従事者の減少などにより,農業の活力低下や耕作放棄地の増加が深刻化しており,これに伴って,新たな担い手の確保や育成,耕作放棄地の有効利用などを推進することが緊急の課題となっております。このため,今年度,改めて耕作放棄地の実態把握に取り組んでいるところであります。今後,モデル地域指定を行うなど環境保全の観点からも,耕作放棄地の解消に向けた取組を進めて参る考えであります。
次に,「エコでえ~ことキャンペーン」についてであります。市民の皆様に環境問題を身近に感じていただくため,昨年度に引き続き5月30日のごみゼロの日から,市民や事業者と行政が協働し実施をいたしております。今年度は,10月31日の3R推進月間最終日まで実施期間を5か月間に延長する中で,昨年度を上回る事業者の皆様の参加をいただいて取組を進めております。地球の環境を守るためには,私たち一人一人の行動が大切であり,環境保全や資源循環型社会の実現を目指して,今年度もより多くの皆様方の御協力をお願い申し上げます。
 次に,後期高齢者医療制度,いわゆる長寿医療制度についてであります。制度の周知不足などから全国の高齢者の間に大きな混乱が生じており,本市におきましては,制度の円滑な運営に向けて出前講座などを通して鋭意周知に努めているところであります。また,被保険者の保険料負担や地方負担が増加しないよう所要の財政措置を講じることなどについて,広島県市長会を通じて国に対しても要望して参る考えであります。引き続き,市民の皆様が将来も安心できる制度運営となるよう取り組んで参ります。
 次に,いわゆる「ふるさと納税」についてであります。4月30日に公布をされた地方税法等の一部を改正する法律により,「ふるさと」を応援したい,「ふるさと」に貢献したいという納税者の思いを活かすよう都道府県・市区町村に対する寄附金税制が抜本的に拡充をされました。これに伴い,本市におきましてもこの制度を有効に活用し,第四次福山市総合計画に掲げる施策の着実な推進に向けて,積極的に情報発信をする中,寄附金を広く募集して参りたいと考えております。
 次に,競馬事業についてであります。昨年度は,アラブ最後の全国交流競走や2歳サラブレッドによるJRA認定競走,南関東4場騎手招待競走など魅力ある企画レースや「福山大賞典」レースの全国発売など他場との相互発売の拡大に取り組みました。また,JRA初出走など他場との交流を行い,単年度収支は約4,400万円の黒字となる見込みとなりました。引き続き,経営の健全化に向けて,「魅せます!夢と感動の舞台」を年間テーマに,心に残るレースづくりや他場との連携,積極的な情報発信による新たなファンの獲得に取り組んで参ります。
 さて,我が国の経済情勢についてであります。政府の月例経済報告によると,景気の回復は3月から足踏み状態が続いております。さらに,円高や原油を始めとする原材料価格の高騰などの懸念材料もあり,景気の先行きは非常に不透明な状況にあるものと受け止めております。こうした状況を受け,資金繰りなど経営状態が悪化している中小企業を対象にした新たな融資制度を検討するよう指示いたしたところであります。また,ガソリン価格の再値上げや7月から予定をされている電気・ガス料金の値上げなど家計を取り巻く状況も非常に厳しいものがあります。国においては道路特定財源をめぐり混乱が続き,地方財政へも大きな影響が生じました。本市といたしましては,地方の財政運営に支障を来さないよう,国の責任において適切な措置がとられるよう強く求めたところであり,引き続き,国の動向を十分見極める中で,事業の選択と重点化を図り,健全な行財政運営に取り組んで参る考えであります。
 次に,今回提出いたしております議案について御説明申し上げます。
 条例案として,福山市吏員の退隠料等に関する条例の一部改正についてなど6件,その他の議案として,損害賠償の額を定めること及び和解についてなど9件を提出いたしております。
 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げます。

本文は,口述筆記ではありませんので,
表現その他に若干の変更があることがあります。