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平成20年9月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2008年9月12日更新
 本日は,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
開会に当たりまして,市政運営についての所信を申し上げ,議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 このたび,私は,幅広い市民の皆様の御支持をいただき,引き続き4年間,市政を担っていくこととなりました。都市間競争が激しくなる中,広島や岡山,更に神戸や福岡まで視野を広げたとき,その中にあっても本市が埋没することのないよう活力と魅力あふれるまちづくりを進めていかなければならないと考えております。そのため,私は,今回の市長選を通じ,市民の皆様方に備後の中核都市のリーダーとしての役割と責任をしっかりと果たしていくことを訴えて参りました。「住んでみたい」「住んで良かった」と思える魅力あるまちづくりのためには,何よりも市民とともに歩む市政の推進が大切であります。このため,法令遵守・情報公開・説明責任を基本に,市民と行政が良きパートナーとして市民満足度の高いまちづくりを進めて参る考えであります。
また,私は,持続的発展は最大の行政サービスであると考えております。このため,本市の歩むべき道をしっかりと見極め,今後4年間で揺らぐことのない礎を,市民の皆様とともに築き上げて参る決意であります。
「チャレンジふくやま 新たなる創造と飛躍」をキャッチフレーズに,市制施行100周年の新たなまちづくりに向け,引き続き,「教育」「環境」「協働」など市政運営の7つのキーワードの下,50万都市にふさわしい都市基盤整備に着実に取り組んで参ります。
さらに,地方分権が進む中,地方自治の確立を目指した市民参加型行政の推進や「福山発!地方主権!」を実現する「福山モデル」といわれるような先進的な政策を打ち出すことにより,本市のブランド力の向上などに積極的に取り組みます。そして,確かなる未来へ向かって「進化する福山」を築き上げ,将来都市像である「にぎわい しあわせ あふれる躍動都市 ~ばらのまち 福山~」の実現に向けてまい進して参ります。
 以上の基本姿勢に基づき,私が,今後取り組んで参ります重点政策について申し上げます。
まず第1は「教育」であります。教育は,豊かな経済社会や安心・安全な生活を実現するための土台となるものであり,福山の将来の発展のための礎であります。今後,本市が更に躍進していくためには,明日を担う子どもたちの確かな学力や豊かな心,健康・体力づくりなど生きる力をはぐくむことが特に重要であると考えております。このため,小学校1年生から中学校1年生までの各学年へ,35人を基本に本市の実態に即した,少人数学級の段階的な導入を図って参ります。また,発達障害のある児童生徒への特別支援教育の推進や不登校対策の充実など,子ども一人一人に向き合ったきめ細やかな指導ができるよう努めて参ります。さらに,次代を担う青少年のまちづくりへの参加を促進するため,市政等に対する意見を提案する場の提供や文化・芸術,スポーツやボランティアなど様々な分野に関心のある青少年の活動の支援を行う青少年活動推進事業を創設いたします。地域社会の発展に貢献できる人材を育成し,地域の総合力を高めるため,引き続き,四年制大学の設置にも取り組みます。
歴史・文化を守り育てることは,福山らしい地域づくりを進めるために重要であります。そのため,各地域の個性ある文化や歴史資産の継承と活用,新たな福山文化の創造に向け,福山城外堀の遺構や二子塚古墳の保存・活用などに努めて参ります。また,優れた文化・芸術に親しむ機会を充実するため,小中学生を対象とする美術館など社会教育施設の特別展の無料化や芸術文化ホールなどへの無料招待制度を創設することといたしております。このほか,生涯にわたり心身の健康を増進し,生きがいを持って生活できるよう健やかな心と体を培うスポーツ活動の推進を図ります。
第2は「環境」であります。地球環境問題の解決は,世界共通の喫緊の課題であります。今年から京都議定書の第一約束期間が始まり,国内外で低炭素社会の実現へ向けて地球温暖化防止の取組が進められております。本市におきましても,身近な活動を通じて環境意識の向上を図るため,マイバック持参運動として「エコでえ~ことキャンペーン」を継続して実施するなど,私たち一人一人が着実に実行できる取組を積み上げているところであります。豊かな自然に恵まれた「ふるさと福山」を次の世代へ引き継いでいくことは,私たちの務めであります。このため,循環型社会の構築に向けて,引き続き,市民や事業者,行政との協働による,ごみの発生抑制・再使用・再生利用,いわゆる3Rを推進するとともに,住宅用太陽光発電システムの設置に対する補助やふくやまエコファミリーの認定など,地球環境を守る事業を推進いたします。また,快適で衛生的な生活環境の確保や,きれいな川や海を守るため,下水道施設の計画的・効率的な整備及び浄化槽の設置を促進して参ります。今後とも,現在策定中の環境基本計画に基づき,環境の保全及び創造に関する施策を総合的,計画的に推進して参ります。
第3は「協働」であります。これまでの実践を通して,私は,自立したまちづくりとは,市民一人一人が自らのまちの未来を自らで考え,創っていくことであり,そのことが,より愛着のある素晴しいまちにつながるものと考えております。また,まちづくりのために自分ができることは何かを考え,実行していただくことが協働のまちづくりにつながると考えており,市民参加の前提となる情報の積極的な公開や広報・広聴機能の充実に努めて参ります。協働のまちづくりの輪をさらに広げるため,市民の皆様が環境や福祉などボランティア活動や市民貢献活動に参加した場合に,公共施設の優待利用などの特典が付く地域ポイント制度の創設に向けても取り組んで参ります。
本市には,市民と行政が手を携えて取り組んできた,「ばらのまちづくり」という全国に誇ることができる協働の原点があります。現在,新築記念や家庭・地域でのばら花壇づくりなどへのばら苗無料配布事業を行っているところであります。新たに企業などにも花壇整備に利用していただくよう御協力をお願いし,100万本のばらが咲き誇るまちを目指して,積極的に取り組んで参ります。今後,行動計画を策定し,8年後の市制施行100周年には,是非とも「100万本のばらのまち福山」を達成して参りたいと考えております。そして,これまでの協働の成果を引き継ぎ,それぞれの地域がその特性を生かし競い合う中で活力あるまちづくりを進めるとともに,市民と行政との連携を更に発展させ,自立したまちづくりに取り組んで参ります。
第4は「行革」であります。地方分権の進展に伴い事務や権限が拡大する中,本市が果たすべき役割と責任は,今後,ますます増大するものと考えております。厳しい行財政環境にはありますが,経営的な視点で効率的・効果的な行政を推進するため更なる改革に取り組んでいかなければなりません。また,多様化する市民ニーズの中で,支所を地域の拠点として,地域の課題は地域で解決できるようにしていく必要があります。そのため,引き続き,第三次福山市行財政改革大綱や集中改革プランに基づき,定員適正化計画の着実な実施や人材育成,既存の施策の見直しによる新たな施策の構築,更には中長期的な視点に立った健全な財政運営など,より一層行財政改革を進めて参ります。そして,それらにより生み出された財源を安心・安全や子育て支援など,市民サービスの向上につながる事業に弾力的に振り替えて参りたいと考えております。また,各種の行政手続が可能な限り1か所又は1回でできるよう,拠点支所を中心に窓口業務のワンストップサービスの推進を図るなど,質の高い市民サービスの提供と充実に努めます。
第5は「活力」であります。都市間競争が激しくなる中で,「住んでみたい,住んで良かったと思えるまち」の実現へ向けて,本市が確実に歩を進めていくためには,これまで以上にまちの魅力を高め,その活力を創造していくことが重要であります。そのため,多種多様な製造業やオンリーワン・ナンバーワン企業が集積しているという本市の強みを生かして,産学官連携や企業間連携を支援するなど新産業の創出と産業の活性化を図ります。また,福山北産業団地の隣接区域に新たな産業団地を整備し,企業の進出を促進することにより地域経済の活性化や雇用の創出に努めて参ります。さらに,都市の拠点性強化と交通渋滞の緩和を図るため,津之郷奈良津線(山手橋架け替え)や福山港洗谷線などの都市計画道路の整備を行うとともに,福山港などの港湾整備を促進し,物流拠点としての機能の強化を図って参ります。
福山駅前広場整備事業につきましては,7月に市議会へ遺構の保存・活用を含む整備方針を,お示しをしたところであります。この方針は,駅前の交通結節点としての機能の確保と歴史・文化の調和がとれたものであると考えております。先般,文化財保護審議会から意見書が提出されましたが,今後,改めて市民を始め各界や専門家の御意見を伺いながら,実施設計に向けて取り組んで参ります。いずれにいたしましても,現在の整備方針を基本に備後地域の中核都市の玄関口にふさわしい,魅力あふれる駅前として整備して参ります。現在,駅前広場は地下送迎場工事のため市民の皆様に大変な御不便をおかけいたしておりますが,こうした状況を一日も早く解消するため,早期完成に努めて参る考えであります。東桜町地区市街地再開発事業につきましては,建物の解体工事も完了し,いよいよ再開発ビルの建設に取り掛かります。引き続き,伏見町地区と併せて,市街地再開発事業に積極的な支援を行って参ります。また,本年1月に国の指定を受けましたオムニバスタウン構想を活用し,来年2月ごろには,中心市街地の回遊性の向上を図る中心部循環路線を導入して参りたいと考えております。多くの方々に利用していただけるよう地元商店街などと連携して地域に愛されるバス運行を目指すとともに,ゾーンバスシステムの充実やICバスカード,低床バスの導入に対する補助などを行い,生活バス交通の利用促進に努めて参ります。
去る7月1日には,まなびの館ローズコムがオープンし,生涯学習の場として多くの市民の皆様に御利用いただいております。また,現在,多様な都市機能がコンパクトに集積し,魅力とにぎわいがあり歩いて楽しめる中心市街地を形成するため,中心市街地活性化基本計画を策定中であります。今後とも,多くの方々が行き交うまちとなるよう,福山独自の魅力を備えた都市基盤整備に是非とも取り組んで参りたいと考えております。そして,特色ある地域資源を生かした福山らしさの創出と,まちの持つ魅力の積極的・継続的な情報発信により,全国的な知名度の向上とブランドづくりにつなげて参ります。
鞆地区道路港湾整備事業につきましては,6月に広島県が国に対し埋立免許の申請をされており,一日も早く認可されることを切望するものであります。この事業は鞆に暮らす人たちが安心して住み続けられるとともに,鞆の再生と活性化に大きく寄与するものと考えております。また,引き続き,歴史的な町並みの保存を単市の補助事業として行うとともに,早期の重要伝統的建造物群保存地区の選定を目指して取り組んで参ります。
農地の持つ多面的な機能により,環境や景観を保全するとともに,安心・安全な食の提供に向けて本市の自給率を高めていくためには,耕作放棄地の再生は重要な課題であり,若手農業者や定年退職者の就農の取組などを進めます。加えて,地域特性を生かした農林水産業の振興や基盤整備に努めます。また,若年者,障害のある人などの就職支援を始め,子育てと仕事の両立や子育て後の再就職の支援,団塊世代の支援など,やりがいと夢のある就業環境づくりを進めて参りたいと考えております。
第6は「福祉」であります。これまで,子どもから高齢者まですべての人が,住み慣れた地域でいきいきと暮らせる環境づくりに取り組んできたところであります。引き続き,市民一人一人が個人として尊重され,将来に希望を持って心身ともに健康で安心して暮らせる地域社会の実現を目指して取り組んで参ります。活力あふれる豊かな高齢社会の実現に向け,地域包括支援センターを中心に地域包括ネットワークを構築し,認知症や虐待などに関する相談活動を充実するとともに,老人大学やシルバー人材センターなどの充実を図り,高齢者が積極的にまちづくりに参加できる仕組みづくりを行います。また,障害があっても地域で安心して暮らせるまちづくりに向けて,引き続き,総合相談事業の充実,障害福祉サービス等の利用者負担の軽減に努めるとともに,就労支援や雇用の拡大などについても取り組み,障害のある人の自立と自己実現を支援して参ります。さらに,発達に課題のある児童に対する早期療育体制を構築するため,広島県東部地域への療育センターの整備が必要であると考えており,県や近隣自治体と協議を進めて参ります。このほか,市民すべてが生涯にわたり健康で元気に暮らせることを目指して,介護予防や生活習慣病予防,食育の推進に努めます。
国民皆保険の中核を担う国民健康保険制度につきましては,これまで議会でいろいろ御指摘をいただきました。こうした議論や高齢化の進展,所得格差の拡大等の社会状況を踏まえ,一層きめ細やかな配慮をした運用が必要であることから,資格証明書の交付に当たっては,低所得者層に配慮した交付基準となるよう見直しを行っているところであります。引き続き,資格証明書の発行はしないという考え方を基本に,きめ細やかな実態調査などを行う中で,被保険者の医療の確保を基本に負担の公平性にも配慮しながら,継続的な安定運営に取り組んで参ります。
第7は「安心・安全」であります。私は,市民と行政との「信頼」というきずなは「安心」により結ばれるものと考えております。そのため,引き続き,子どもから高齢者までのだれもが,心から安心して安全で,快適に暮らすことのできる地域社会の実現に向けて取り組んで参る考えであります。市民が適切な医療を受けられるよう,地域の医療は地域で提供できる体制の整備に努めるとともに,市民病院につきましては,引き続き,高度先進医療の提供に努め,救命救急センターやがん診療連携拠点病院としての機能充実など地域医療の質的な向上に取り組んで参ります。なお,産婦人科医師の確保は,喫緊の課題であると受け止めており,引き続き,あらゆる手立てを講じ,早期確保に向け取り組んで参ります。
災害に強いまちづくりに向け,これまで小中学校屋内運動場の耐震化に取り組んで参りましたが,これに加えて校舎や,市庁舎・消防署など防災上重要な施設の計画的な耐震化の実施,民間住宅などの耐震診断の促進に努めて参ります。また,市街地を浸水から守るためのポンプ場の整備や,消防・救急体制の充実に向けて芦品消防署の改築などに取り組みます。
依然として不審者情報が多数寄せられる状況にある中,引き続き,地域の皆様方の御協力を得ながら,子どもたちが安心して生活ができるよう,こども110番事業や地域安全マップ普及推進事業など,安全確保対策の充実に努めて参ります。また,消費者トラブルなどに総合的に対応する消費生活相談体制の充実を図り,消費者や生活者の視点に立った行政を進めて参ります。
なお,合併建設計画につきましては,これまでも財政状況を勘案する中で,着実に実施してきたところであり,おおむね計画に沿った事業ができているものと考えております。引き続き,合併支援措置のある計画期間内での実施を基本に着実に取り組むとともに,それぞれの地域がともに発展するよう市域のバランスある整備を図って参る考えであります。
以上申し上げました7つのキーワードに基づく施策を重点政策として,これからの市政運営に当たって参りたいと考えておりますので,議員各位を始め,市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 次に,2007年度(平成19年度)普通会計の決算見込みについてであります。財政運営の主要な指標である経常収支比率は,歳入で「三位一体の改革」の税源移譲による税収の増加はあったものの,それに伴う所得譲与税の廃止や地方特例交付金の大幅な減少と,歳出における扶助費や公債費の増加などから88.5%となりました。また,2007年度(平成19年度)決算から「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき財政状況を判断するために設けられた,新たな指標につきましては,実質公債費比率が9.2%,将来負担すべき実質的負債の標準財政規模に対する割合を示す将来負担比率は81.7%となりました。実質赤字比率や資金不足比率など他の指標につきましても,いずれも実質収支などが黒字の見込みとなることから数値は算出されず,すべての指標が基準を下回る結果となっており,本市の財政状況は,おおむね健全な状況にあると考えております。今後,市税の増加が見込めない中,社会保障費などは高水準で推移することが予測され,財政環境は厳しさを増すものと考えております。引き続き,行財政改革を推進し,新たな財政指標にも意を払いながら,健全で安定した財政運営に努めて参ります。
 次に,今回提出いたしております2007年度(平成19年度)の企業会計の決算につきまして,その大要を御説明申し上げます。
 まず,病院事業会計についてであります。市民病院では,がん相談支援センターの開設やセカンドオピニオン外来,7対1の看護体制の実施など医療体制の充実に努めました。収支状況は,医療体制整備のための管理運営費の増加などもありましたが,入院延患者数や手術件数の増などにより一定の収益が確保できたため,純損失の額は1億9,576万円と,当初予算時の見込みと比べ大幅に圧縮することができました。今後,より一層,経営の効率化や健全化に努めるとともに,真に必要とされる地域の中核病院として,高度で良質な医療の提供に取り組んで参ります。
 水道事業会計では,水道水質検査優良試験所規範「水道GLP」の認定を取得するなど,安全で良質な水道水の確保に努める中で,4億4,633万7千円の純利益を計上することができました。また,水道事業を一層充実していくため,市民・事業者を対象にアンケート調査を実施したところであり,アンケート結果を踏まえ,安全で良質な水の供給を始め,利用者サービスの向上や災害に強い水道づくりなどに,より一層取り組んで参ります。工業用水道事業会計では,当年度純利益として2億2,396万4千円を計上いたしており,引き続き,産業基盤としての企業活動を支える役割を担って参る考えであります。水道事業,工業用水道事業とも中長期的な視点に立った健全な事業運営に努めて参ります。
 次に,補正予算について御説明申し上げます。このたびは,一般会計を始め3会計の補正をお願いいたしております。
 まず,一般会計の補正につきましては,公共事業等の追加に伴うもの,篤志家からの寄附や制度上補正を必要とするものなどについて措置をいたしております。
 公共事業につきましては,国庫補助事業にかかわって,補助内示の増に伴い,手城三吉線ほか1路線の歩道整備や汚泥再生処理施設建設のための環境影響調査などを前倒しして実施することといたしております。県営事業負担金では,福山港の港湾改良事業や街路事業などについて,所要額を措置いたしております。また,市立四年制大学の設置につきましては,県等関係機関との協議も整い福山港内港地区へ建設することとし,基本設計や実施設計,地質調査を翌年度にかけて取り組むことといたしております。7月の大雨による被害につきましては,速やかに対応するとともに,安心・安全な市民生活を守るため道路や水路などの維持補修を進めて参ります。篤志家からの寄附につきましては,中央図書館の蔵書を充実するなど,それぞれ御寄附の趣旨に沿ったものといたしております。制度上補正を必要とするものといたしましては,福山北産業団地などへ立地した企業への設備助成を行うとともに,障害福祉サービス事業所や東明王台自治会ほか6か所への地域集会所の整備に対する補助を行って参ります。このほか,小中学校校舎の計画的な耐震化に向けて補強設計に取り組むとともに,深刻化しているイノシシによる農作物の被害を防ぐため,イノシシの駆除強化に伴う経費などについても計上いたしております。
 特別会計では,下水道事業会計において,国庫補助事業の対象が拡大されたことに伴い,必要な措置を行うことといたしております。介護保険会計においては,前年度の支払基金交付金の確定に伴う返還金について必要な措置を講じております。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で13億2,928万8千円の追加となり,全会計の補正予算額は,13億6,040万1千円の追加となりました。
 決算及び予算以外の議案といたしましては,条例案として,公益法人等への職員の派遣等に関する条例の一部改正についてなど7件,その他の議案として,損害賠償の額を定めることについてなど6件を提出いたしております。
 以上,今回提出いたしました議案の概要について申し上げました。
 このたび市民の皆様の負託を受け2期目の任期が始まりました。私は,生まれ育った「福山」に誇りを持っております。この素晴しい「ふるさと福山」を全国の人々に堂々と胸を張って誇ることができるまちへと発展させ,次の世代に引き継いでいくことが,私に課せられた責務であり,また使命であると考えております。この4年間,個性豊かな自立したまちづくり,「住んでみたい」「住んで良かった」と思えるまちづくりに,市民の皆様とともに,全力でチャレンジして参る決意でありますので,議員各位を始め,市民の皆様の御理解と御支援を心よりお願い申し上げます。
提出いたしております議案につきましては,慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明とさせていただきます。

本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。