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平成21年6月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年3月2日更新
 本日は,6月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。
 初めに,一昨日,本市におきまして初めて新型インフルエンザの患者の発生が確認をされました。12日にはWHOが国際的な感染レベルをフェーズ6に引き上げており,本市といたしましては,今後とも国や県,医療機関などとの緊密な連携の下,感染拡大防止に努め,市民の皆様の安全・安心に万全を期して参る考えであります。市民の皆様にも,正確な情報に基づく冷静な行動とうがいや手洗いなどの感染予防対策を十分に行っていただきますようお願いを申し上げます。
 さて,世界的な経済危機などにより社会経済情勢が不透明な状況にある中で,私は,2009年度(平成21年度)は,知恵を出し合い,改めて,本市が進むべき方向性を示す魁の年にしていかなければならないと考えております。そのために一番大事にしなければならないのは,市民一人一人を大切にする持続可能で落ち着きのある市民生活を実現していくことであります。今年度では,これまで取り組んできた市民の皆様との協働によるまちづくりを基本に,「温暖化対策事業~スクラムふくやま☆エコトライ」や「地産地消推進運動」「『福山らしさ』創出事業」を「福山発!地方主権」の施策として全庁を挙げて取り組んでいくことといたしております。市民の皆様が将来にわたって展望が持てるよう,「人間重視」「環境重視」の行政運営に全力を傾注して取り組んで参る覚悟であります。
 まず,地球温暖化対策事業についてであります。スクラムふくやま☆エコトライの一環として,ばら祭において募金活動によるカーボン・オフセットに初めて取り組みました。450名を超える多くの皆様の御協力の下,発生した二酸化炭素の約75%をオフセットし,大きな成果を挙げることができたものと考えております。今後ともリサイクルフェスタなどの機会を活用し取り組んで参りたいと考えております。なお,「環境にやさしい行動宣言!」をテーマに今月5日からエコでえ~ことキャンペーンも実施いたしております。身近な取組を一つ一つ積み上げていくことが大きな成果につながるものと考えております。なお,びんごエコタウン構想のモデル地区である箕沖町に,中国地方で最初となるメガソーラーが建設されることとなりました。太陽光発電普及のシンボルとして,幅広い啓発効果が期待できることから,このたびの決定を喜ばしく思っております。
 次に,地産地消推進運動についてであります。食の安心・安全の観点から,食料自給率を高めるための第一歩として,福山発の地産地消の具体的な取組を進めているところであります。この主体的な役割を担う組織として,生産・流通・消費など食に関わる広範な分野の関係者からなる(仮称)福山市地産地消推進協議会を設置することといたしており,食育の推進を踏まえて学校給食などへの地元産の食材の利用拡大や市民農園・学校農園の拡大,市民啓発などを進めて参りたいと考えております。
また,耕作放棄地につきましては,本市独自の事業として創設いたしました福山市耕作放棄地再生活用モデル事業により,地域団体やNPOなどが取り組む耕作放棄地の再生と活用を支援することといたしており,耕作放棄地の解消に向けた市民啓発に努め,今後,再び荒廃することのないよう,農地としての利用の定着が図れるよう総合的に取り組んで参りたいと考えております。
いずれにいたしましても,地産地消を効果的に推進していくため,耕作放棄地の再生活用はもちろんのこと,担い手の育成確保を始め,ほ場整備等農業生産基盤の条件整備など,総合的な行政支援に積極的に取り組んで参る考えであります。
 次に,協働のまちづくりの取組を更に推進していくため,地域ポイント制度を開始いたしました。この制度は,市民の皆様一人一人が地域や市政に対する関心を高めることを通じて,自らまちづくりに参画することを目的といたしております。今年度は,小中高等学校の児童・生徒とその家族を対象といたしておりますが,今後,広く市民の皆様にも広げて参りたいと考えております。この取組を市民が主役のまちづくりへとつなげ,福山らしさを活かした,魅力あるまちづくりに取り組んで参りたいと考えております。
 次に,都市基盤整備についてであります。東桜町地区の市街地再開発事業につきましては,再開発ビルの完成に向けて工事が進められております。5月にはビルを管理運営するパートナー企業が決定されたと伺っており,本市といたしましては,引き続き積極的な支援を行って参る考えであります。また,本年2月から運行を開始いたしております中心部循環路線「まわローズ」は,中心市街地の各種施設へ気軽に移動でき,環境にやさしいバス交通であります。今後,商店街や商業施設などを始め各種団体と連携しながら,より一層の周知と利用促進に取り組んで参る考えであります。
 次に,鞆地区のまちづくりについてであります。4月末に県の参画を得て「福山市鞆地区まちづくり推進調整会議」を設置し,現在,「鞆地区まちづくりマスタープラン」を基に,整備方針案の策定等に取り組んでいるところであります。今後,鞆地区の再生と活性化のためのグランドデザインとなる整備方針を,鞆に暮らす地元住民の方々の御意見をお聴きしながら今年度中に策定することとしており,その策定過程も含め広く情報発信を行って参りたいと考えております。
 次に,国民健康保険についてであります。高齢社会の進展や医療保険制度改正の影響などから,一人当たりの医療費が大幅に上昇し,医療費支払財源であります保険税を引き上げざるを得ない状況となりました。そうした状況にあっても,市民生活に配慮する中で,財政調整基金からの最大限の充当や,一般会計からこのたび初めてとなる特別な繰入れを行うとともに,失業・事業の休廃止や長期入院者への保険税の減免措置など本市独自の申請減免制度の拡充や,新たに子育て世代への減免制度を設けるなど負担軽減も図ることといたしたところであります。さらに,今回の税率決定に当たり,前年度決算剰余金見込額を最大限充当することにより,当初予算でお示しした保険税額を抑制し被保険者負担の軽減に努めたところであります。今後とも国民健康保険事業の運営につきましては厳しい状況が予測されますが,本市におきましては単年度収支の改善を図り,継続的な安定運営に努めて参る考えであります。
 次に,競馬事業についてであります。昨年度は,福山初のサラブレッドによる全国交流競走やJRA認定競走などの魅力あるレースの提供と,「福山大賞典」の全国発売,相互発売日数の拡大など他場との連携強化に取り組みました。しかし,急激な景気悪化の影響もあり,2004年度(平成16年度)以来4年ぶりに予算に計上している施設整備基金のうちから4,700万円を繰り入れ施設整備に充当することにより,600万円余の単年度黒字を確保できる見込みであります。本年度の第3回開催終了時点での売得金は前年度を下回る状況であり,引き続き大変厳しい経営環境にあると考えております。本年度は開設60周年の節目の年でもあり,昨年度出された福山地方競馬健全化対策推進委員会の意見具申を踏まえ,馬資源確保対策や高知競馬との連携強化を始めとする諸施策の実施など,競馬関係者と一丸となり,一層の経営健全化に向け,全力で取り組んで参ります。
 次に本市の水事情についてであります。芦田川流域では5月の雨量が平年を大幅に下回ったため,八田原ダム及び三川ダムの貯水量が減少いたしております。このため,工業用水につきましては,去る6月2日から20%の取水制限を実施してきたところでありますが,昨日から,工業用水及び農業用水につきまして,取水制限を30%に強化したところであります。引き続き厳しい状況が続くものと予測されることから,本日,水道局へ渇水対策本部を設置することといたしました。今後,関係者や関係機関と連携し協力を得る中で,できる限りの渇水対策を講じ,市民生活への影響を最小限にとどめて参る考えであります。市民の皆様の節水への御協力をお願い申し上げます。
 次に,我が国の経済情勢についてであります。5月の月例経済報告では,景気の基調判断を「景気は厳しい状況にあるものの,このところ悪化のテンポが緩やかになっている」とし,上方修正がされましたが,雇用情勢につきましては,「急速に悪化しており,厳しい状況にある」とされ,先行きは依然として不透明な状況にあるものと受け止めております。こうした厳しい状況の中で,活力と魅力あるまちづくりを進めるためには,より一層,企業活動の安定と活性化に取り組んでいかなければならないと考えております。そのため,市内企業への支援策として,公共工事の早期発注,前金払支払対象工事の拡大や市内業者への更なる受注機会の確保のための措置を緊急に講じることといたしました。今後,これら支援策について早急に取りまとめ,実施して参る考えであります。
 次に,2009年度(平成21年度)補正予算案について御説明を申し上げます。国においては,4月に決定された経済危機対策を実施するために必要な措置を講じた補正予算が,先月29日に成立いたしました。これを受けて,本市におきましても,国の経済対策に呼応した施策を,国の臨時交付金などを有効に活用し,市民の安心・安全や,地球温暖化対策,地産地消の推進など,緊急性の高い事業や将来に向けた課題に迅速に取り組むため,一般会計及び集落排水事業特別会計の補正をお願いするものであります。
 一般会計につきましては,地域活性化・公共投資臨時交付金事業として,小中学校の校舎の耐震改修工事や地上デジタル放送設備の整備,危険ため池の緊急整備などを実施することといたしております。地域活性化・経済危機対策臨時交付金事業につきましては,まず,安心・安全な市民生活の実現に向けて,新型インフルエンザに備えてマスクや消毒液,発熱外来用のテントの購入をすることといたしております。高浦排水機場の整備や引野町の樋門改修などにも取り組みます。地球温暖化対策といたしましては,低公害のごみ収集用作業車を購入するほか,本庁舎のトイレや地下駐車場の照明設備をLEDへと改修することといたしております。また,学校給食への地元産の食材の利用拡大を図るため,給食管理システムを改造するとともに,(仮称)福山市地産地消推進協議会に対して啓発経費等の助成を行うなど地産地消の推進に積極的に取り組んで参る考えであります。このほか,小中学校などへのパソコン整備や公民館などへの地上デジタル放送対応の市民用テレビの整備,市立動物園の駐車場整備などにも取り組むことといたしております。
 集落排水事業特別会計につきましては,地域活性化・公共投資臨時交付金事業として,走島の本浦・浦友地区へ終末処理施設を整備することといたしております。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で14億6,020万7千円の追加となり,2会計の補正予算額は,15億6,020万7千円の追加となりました。
 予算以外の議案といたしましては,福山市税条例の一部改正についてなど3件,その他の議案として,旧福山市箕沖清掃工場解体工事請負契約締結についてなど14件を提出いたしております。何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。

本文は,口述筆記ではありませんので,
表現その他に若干の変更があることがあります。