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平成22年9月定例市議会市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年12月2日更新
 本日は,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。
初めに,今年の夏は記録的な猛暑となり,今月19日には本市の最高気温が38.3度と同日の全国最高気温を記録するとともに,本市における観測史上最高値を68年ぶりに更新いたしました。この暑さにより,熱中症による救急搬送が増え,広報などを通じて注意喚起を行ったところであります。残暑の厳しい折,市民の皆様におかれましては,健康管理には十分に気を付けていただきますようお願いいたします。7月の大雨では,九州・中国・東海地方を中心に多くの被害がもたらされ,広島県におきましても,本市を含め,床下浸水や土砂災害などの被害が発生いたしました。被災地の一日も早い復興を念願いたしますとともに,被害を受けられた方々に対し,心からお見舞いを申し上げます。明日9月1日は防災の日であります。近年,自然災害による甚大な被害が全国的に数多く発生しており,日ごろから市民一人一人が防災に対する意識を高めるとともに総合的かつ計画的な防災体制の整備が非常に重要であると考えております。そのため,防災展示や街頭啓発,地域での防災訓練などを通じて市民意識の向上に努めるとともに,災害時要援護者の避難支援体制づくりの推進や沿岸部を中心に防災行政無線の整備に取り組んでいるところであります。引き続き,市民の皆様の生命と財産を守る災害に強いまちづくりを進めて参る考えであります。
また,交通死亡事故のない安心して安全に暮らせるまちづくりの実現を目指して取り組む中,今月15日から23日のわずか9日間で5人もの尊い命が交通事故により奪われるという大変憂慮すべき状況となりました。このため,24日には「福山市交通死亡事故多発警報」を発令し,関係機関・団体と連携して,交通死亡事故抑止対策を強力に推進することを決意いたしたところであります。引き続き,市民の皆様と一丸となって交通事故の未然防止に努めて参る考えであります。
次に,経済情勢についてであります。景気は回復基調にあるものの,このところの急激な円高などの影響により,更に下押しすることが懸念されております。7月の完全失業率は5.2%と前月より0.1ポイント低下したものの,雇用情勢は依然として厳しい状況にあるものと受け止めております。今春,大学を卒業した学生の就職率も低い水準にあり,雇用不安は若者の間でも広がっております。国においては,有効な景気対策を実施されるとともに,雇用対策の強化など経済成長を促す政策が早期に進められるよう期待いたしております。
次に,平和行政の推進についてであります。今月,8月6日,広島は被爆から65年の「原爆の日」を迎えました。平和記念式典には,過去最多の74か国が参列され,核兵器廃絶に向けた国際機運の高まりを感じました。本市におきましても,福山空襲から65年を迎えた8月8日には,「2010市民平和のつどい・第56回市民平和大会」や「原爆・福山戦災死没者慰霊式」を開催し,多くの市民の皆様の参加をいただく中で,平和や命の尊さについて共に考え,戦争の悲惨な体験を決して風化させることのないよう,思いを新たにしたところであります。引き続き,平和非核都市福山宣言の趣旨を市民の皆様と共有しながら,平和行政の推進に積極的に取り組んで参ります。
 次に,鞆のまちづくりについてであります。今月22日に3回目の住民協議会が開催されました。道路・交通問題について議論され,次回の協議会で県から当面の課題や対応策のたたき台が示されるとのことであります。まちづくりは,本来,市で行うべきものと考えておりますが,県主導で住民協議会が進められていることから,現在は,協議会の動向を見守っているところであります。県知事により,一日も早く責任ある判断が示されることを切に願っております。私は,長きにわたる議論経過から,鞆に暮らす方々の切実な思いを肌で感じ,これまで全力で取り組んで参りました。鞆の置かれる「待ったなし」の状況を考えますと,早く鞆の皆様へ,まちづくりの整備方針の素案を示し,鞆の再生・活性化に向けた総合的なまちづくりを進めて参りたいと考えております。重要伝統的建造物群保存地区の選定につきましては,現在,文化庁からの助言を得ながら補完調査を実施しているところであり,寺社建築の調査はおおむね完了するなど順調に進んでおります。こうした調査結果を踏まえる中で,町並みの保存構想の策定に取り組み,早期の選定を目指して取り組んで参る考えであります。
次に,福山らしさ創出事業についてであります。まず,映画「少女たちの羅針盤」についてであります。6月30日から始まった福山ロケも先月26日に無事クランクアップとなり,現在は編集作業などが行われていると伺っております。ロケ中には,食生活改善推進員の皆様が地場産の食材を使用した食事を出演者などへ提供するとともに,延べ1,085人の方にエキストラとして参加していただくなど,まさに福山発の市民参加型の映画撮影になったものと考えております。来年4月の福山での先行上映も決定し,売上の一部を制作支援金に充てる特別観賞券の発売も始まっております。是非,多くの方に御覧いただきたいと考えております。夏まつり2010では,龍馬ゆかりの地であります高知市と長崎市から交流団体を招き,いろは丸YOSAKOIでエネルギッシュな踊りを披露していただきました。中央公園での総おどりでは,出演者と観客が一体となって踊り,熱気あふれる祭りであったと感じております。今後とも,福山の夏の風物詩として大いに盛り上げて参りたいと考えております。来月11日からは,ふくやま美術館において,藤原佐理の重要美術品「頭弁帖」などを展示する特別展「王朝の名筆」が始まります。本展は,本市の書道文化の向上に多大な御貢献をいただいた故栗原蘆水様が,「本物に触れられる書のまち」として開催を熱望されていたものであります。「頭弁帖」は,約半世紀ぶりの一般公開であり,この機会に,多くの方に優美な和様の世界を味わっていただきたいと考えております。
また,市制施行100周年に完成を予定いたしております福山市史全8冊の第1弾といたしまして,先月,本市の地形や人口,産業などをまとめた地理編を発刊いたしました。写真などにより視覚的にも分かりやすい構成になっておりますので,多くの方に御覧いただき,市民の皆様の「ふるさと福山」への理解を深める一助になればと考えております。
次に,地産地消の推進についてであります。先月21日,地域との協働により耕作放棄地の再生と地産地消に積極的に取り組む「地産地消モデル地区」に,芦田町市原地区と新市町芦浦地区の2地区を選びました。今後,両地区の活動状況を広く周知するとともに,生産指導や販路拡大などの支援を行い,全市的に広げて参りたいと考えております。学校給食につきましても,地元の農産物を使用した子ども料理教室を全小学校で実施するなど,食育を通して地産地消の取組を進めております。農家から学校への直接納入も順調に拡大しており,引き続き,地場産農林水産物の使用拡大に努めて参りたいと考えております。
次に,福山市立大学についてであります。先月28日と今月9日,リーデンローズにおいて大学説明会を開催いたしました。2日間で約950人の参加があり,受験生の関心の高さと期待の大きさを感じました。より多くの方に受験していただけるよう,引き続き,積極的な広報活動を行って参ります。認可申請につきましては,大学設置・学校法人審議会の実地審査等を受け,現在,審査の最終段階を迎えているところであり,10月末の認可に向けて鋭意取り組んで参る考えであります。
次に,福山駅周辺整備についてであります。伏見町地区市街地再開発事業につきましては,新たなコーディネーターを中心に基本計画の素案を取りまとめられると伺っております。今後,地権者の意向を踏まえながら,実現可能な事業計画の策定に取り組んでいただきたいと考えております。東桜町地区につきましては,工事も順調に進められており,本市といたしましては,両地区に,引き続き,状況に応じた支援を行って参りたいと考えております。市道元町2号線(通称宮通り)につきましては,現在,電柱の撤去作業が行われており,快適な歩行空間の確保と景観に配慮した整備を行って参ります。福山駅周辺につきましては,拠点性を備えた都市の核としての整備が着実に実施されているものと考えており,活力とにぎわいのある備後都市圏の玄関口にふさわしい姿となるよう,引き続き,取り組んで参ります。
また,まわローズにつきましては,利用者に季節感を楽しんでいただけるよう,先月からバス車内装飾に取り組んでおります。今後,十五夜などの装飾を予定しており,この機会に是非多くの方に御利用いただきたいと考えております。なお,東部地域におけるゾーンバスシステム導入については,11月1日から支線バスの再編に向けて実証運行を開始する予定であり,地域特性に応じたバス運行を目指し取り組んで参ります。
 次に,福山港についてであります。福山港は,地域経済を支える基盤やアジアへの窓口として非常に重要な役割を担っております。現在,来年3月末の完成を目指して第2バースの整備が進められているところでありますが,中国・東南アジアとの貿易拠点としての役割を果たすためには,港湾施設の更なる機能強化が必要であると考えております。今月3日には,国が来年度以降,集中的に整備する重点港湾として選定されました。本市といたしましては,今後とも,貨物の増加や大型化に対応するため,鋭意取り組んで参る考えであります。また,鉄鉱石などのバラ積み貨物の拠点港として集中整備が行われる国際バルク戦略港湾の選定に向けても,県や商工会議所と連携しながら国に対し強く要望して参りたいと考えております。
次に,(仮称)こども発達支援センターについてであります。今月20日,発達障がい児の早期発見・支援を行う「(仮称)こども発達支援センター」の設置に向け,整備準備委員会を専門医師や関係機関とともに立ち上げました。今年度中に,基本方針や管理運営事項,施設・設備整備に関する事項などを盛り込んだ基本計画を策定することといたしております。引き続き,速やかな計画策定を目指し,県や周辺市町と連携をして取り組んで参りたいと考えております。
次に,児童虐待防止についてであります。先月末の厚生労働省の報道発表では全国の児童相談所における相談件数は年々増加し,2009年度(平成21年度)では,10年前の約4倍に達するなど非常に深刻な状況にあるものと受け止めております。本市におきましては,オレンジリボンキャンペーンや講演会などにより,児童虐待防止の周知啓発を行うとともに,こんにちは赤ちゃん訪問事業,地域子育て支援センター事業などを通して課題を抱える子育て家庭の把握や育児不安の軽減に努めているところであります。子育て家庭が社会から孤立することのないよう,引き続き,関係機関・団体と連携し,地域社会全体で子育てを支える取組を充実させて参ります。
また,100歳以上の高齢者の所在不明が全国各地で発覚し新たな社会問題となっております。本市におきましては,こうした事案はありませんが,現在,住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう,「福山市地域福祉計画」の策定に着手しているところであります。引き続き,地域全体で支え合う体制づくりに取り組んで参りたいと考えております。
次に,競馬事業についてであります。昨年度に引き続き,今年度におきましても,他場との連携強化や馬資源確保対策,経費縮減策などに取り組んでいるところでありますが,福山開催における収益率の高い本場・駅前場外の発売収入の減少などから,第1四半期の収支は基金繰入を除く実質収支で3,100万円余りの赤字となりました。競馬事業継続の基本である「実質単年度収支の確保」には,賞典奨励費の更なる見直しが必要となる大変厳しい運営状況にあります。現在,福山市営競馬検討委員会において,競馬事業のあり方について審議をしていただいており,今後の方向性につきましては,9月末を目途に取りまとめられる答申や今年度の収支状況等を踏まえながら,総合的に判断して参りたいと考えております。
 次に,2009年度(平成21年度)普通会計の決算見込みについてであります。経常収支比率は,市税の大幅な減収などにより歳入が減少する一方,後期高齢者医療事業会計への繰出金や公債費など歳出が増加となり,88.9%と前年度に比べ0.7ポイント上昇いたしました。健全化判断比率と資金不足比率につきましては,実質赤字比率や連結実質赤字比率,資金不足比率は前年度同様算出されませんでした。実質公債費比率は8.5%と前年度に比べ0.1ポイント改善し,将来負担比率も公債残高の減少,退職手当負担見込額の減少などから68.2%と3.7ポイント改善いたしました。いずれの指標も早期健全化基準や経営健全化基準を下回る結果であり,本市の財政状況はおおむね健全な状況にあるものと受け止めております。市税など一般財源の確保が不透明な状況の中,今後も社会保障関係費を中心として扶助費や公債費などの義務的経費は高い水準で推移するものと見込んでおります。引き続き,行財政改革を着実に推進し,財政環境に配慮する中,健全で持続可能な財政運営に努めて参ります。
 次に,今回提出いたしております2009年度(平成21年度)の企業会計の決算につきまして,その大要を御説明申し上げます。
 まず,病院事業会計についてであります。市民病院では,乳腺外科の新設や緩和ケア病床の増床など,地域がん診療連携拠点病院として一層の充実を図るとともに,地域医療支援病院の承認,肝疾患診療連携拠点病院の選定等新たな病院機能も備えることができました。こうした中,収支状況は,前年度に引き続き,1億6,443万5千円の純利益を計上することができました。また,106床の増床について,今月24日,県知事の許可が得られました。2013年度(平成25年度)の供用開始を目指して増築事業に取り組むとともに,引き続き,地域の中核病院として医師会や他の医療機関と連携を図りながら,地域で完結できる医療提供体制の構築を目指して取り組んで参る考えであります。
水道事業会計では,安全で良質な水道水の安定供給を図るため,配水管の布設替えや中津原浄水場の施設整備などに取り組んで参りました。景気低迷の影響などもあり,給水収益は前年度に比べ減少しましたが,経費の節減など効率的な事業運営に努め,3億8,095万5千円の純利益を計上することができました。工業用水道事業会計では,純利益として3億946万6千円を計上いたしており,引き続き,産業基盤としての企業活動を支える役割を担って参る考えであります。水道事業,工業用水道事業とも中長期的な視点に立った健全な事業運営に努めて参ります。
次に,補正予算について御説明申し上げます。このたびは,一般会計ほか3会計の補正をお願いいたしております。
 まず,一般会計の補正につきまして,公共事業等の追加に伴うもの,篤志家からの寄附や制度上補正を必要とするものなどについて措置をいたしております。
公共事業につきましては,国庫補助事業について,放課後児童クラブの増築工事などを実施することといたしております。県補助事業では,ため池の緊急整備といたしまして,沼隈町双津池ほか3か所の改修工事を実施いたします。また,地球温暖化対策といたしまして,菅茶山記念館などのLED照明設備整備等に取り組んで参ります。7月の大雨により発生した被害につきましては,速やかに対応するとともに,安心・安全な市民生活を守るため,道路や水路などの維持補修や,先日来の事故を受け,ため池周辺の安全対策として,ガードレール等の安全施設の整備を進めて参ります。篤志家からの寄附につきましては,ふくやま美術館の事業費として措置するなど,それぞれ御寄附の趣旨に沿ったものといたしております。制度上補正を必要とするものといたしましては,太陽光発電設備や地上デジタル放送共聴施設の整備への補助申請件数の増加に対応するため,所要額を計上いたしております。このほか,緊急雇用対策といたしまして,市内の防犯灯の実態調査などに取り組むことといたしております。
特別会計につきましては,下水道事業会計において,新浜処理区合流式下水道の改善対策として,中央雨水滞水池を整備することといたしております。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で7億3,199万5千円の追加となり,全会計の補正予算額は,9億84万2千円の追加となりました。
さて,現在,2期目の任期半分が経過いたしました。社会経済情勢が非常に厳しい中での出発ではありましたが,これまで,本市の歩むべき方向をしっかりと見極め,揺らぐことのない礎を築き上げるべく取り組んで参りました。折りしも,来年は市制施行95周年を迎えます。この節目の年に,福山市立大学が開学するとともに,福山駅前地下送迎場や東桜町地区市街地再開発事業といった大規模事業も完成をいたします。備後の中核都市としての都市基盤は着実に整いつつあるものと受け止めております。今年で5年目となる協働のまちづくりも着実に広がりを見せており,引き続き,「自らのまちは自らつくる」という考えの下,行政と市民との役割分担を明確にする中で,市民主体のまちづくりを積極的に進めて参る考えであります。
私は,市民の皆様が将来に夢や展望の持てる施策の推進に取り組んで参りたいと考えております。また,人口の減少や少子高齢化が本格化し,先行きが不透明な状況ではありますが,持続可能な行政運営こそが市民の皆様に対する最大のサービスであると考えております。そのため,現在,「再(Re)」の視点で,行政の果たすべき役割と将来に向けた方向性について,全庁で検討しているところであります。この取組を通して,全職員が思いを共有し,「住んでよかったと幸せを実感できる,将来にわたって持続可能な自主・自立のまちづくり」に全力をあげて取り組んで参る考えであります。
 決算及び予算以外の議案といたしましては,条例案として,大学設置基本構想検討委員会条例の廃止についてなど6件,その他の議案として,損害賠償の額を定めることについてなど8件を提出いたしております。何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。

本文は,口述筆記ではありませんので,
表現その他に若干の変更があることがあります。