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平成25年9月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年9月3日更新
 本日は,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。
 初めに,我が国の社会経済情勢についてであります。個人消費が堅調に伸びるなど,4月から6月期の実質国内総生産(GDP)の速報値はプラス成長を維持し,8月の月例経済報告では「デフレ状況ではなくなりつつある」と前向きな判断が示されたところであります。本市においても,市内企業の景況感は上向いているところであり,国においては,成長戦略を着実に推進されるなど,この機を逃さず,日本経済を確実な成長軌道に乗せることが肝要であると考えております。また,消費税増税やTPPなど国民生活に大きく影響を及ぼす課題につきましては,財政健全化や経済に及ぼす影響等を考慮し,国民の意見なども踏まえる中で適切に対応していただくことを念願いたしております。
 次に,福山らしさの創出と発信についてであります。今月13日から,福山駅前や鞆の浦で撮影が行われたハリウッド映画「ウルヴァリン:SAMURAI」が全国公開されます。これを機に,本市の魅力を広く国内外へ発信するため,8月28日,ハリウッドスターのヒュー・ジャックマンさんが演じられた主人公「ウルヴァリン」を本市で初めての観光大使として任命いたしました。同日,開催されたレッド・カーペットセレモニーでは,映画にちなんで命名したばら「ウルヴァリン:FUKUYAMA」を披露し,「ばらのまち福山」のアピールに努めたところであります。今後,本市のPRに「ウルヴァリン」を積極的に活用して参ります。10月16日には,大型クルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」が鞆の浦に寄港する予定であります。歓迎行事や物産展などを企画し,乗船客の皆様に鞆の浦を存分に楽しんでいただきたいと考えております。このような取組を通じて,本市の知名度を高めるとともに,観光客の増加へとつなげて参る考えであります。 
 また,こうした多くの人を引き付け,魅力ある都市として,本市が将来にわたって発展し続けるためには,市民の皆様の「福山」への誇りと愛着を高めるとともに,福山の魅力を官民一体となって戦略的に発信していく必要があります。このため,現在,全国的に活躍されている都市ブランドにかかわる専門家の協力・支援を得ながら,地域の特性を活かし,本市の魅力を一層際立たせる情報発信等について検討しているところであります。「福山市都市ブランド戦略策定懇話会」や市議会の御意見なども幅広く伺う中で,今年度中に本市の都市ブランド戦略を策定して参る考えであります。
 次に,中心市街地の活性化についてであります。今月12日,エフピコRiMの商業フロアがグランドオープンを迎えます。福山に初進出のテナントも含め,65店舗が出店する見込みであると伺っております。商業フロア以外では,広島県警察本部と連携し,青少年の健全育成を図る活動拠点として「少年サポートセンターふくやま」を新設したほか,今後,絵本をテーマとした親子体験型施設「えほんの国」の整備やふくやま子育て応援センターの移転も予定いたしております。これらの施設と商業フロアの相乗効果により,新たな賑わいや市民交流の場が創出され,中心市街地の活性化につながるものと期待いたしております。
 また,11月3日・4日には,福山の秋の祭典として,文化ゾーンから中央公園一帯にかけて,アート・ウォークや商店街でのファッションショー「宮通華歩」,子どもフェスティバル,うずみフェスタなど,多彩なイベントが開催されます。商業者,NPO,大学生などが中心となって企画・実施されるものであり,市民主役のまちづくりが着実に実を結びつつあるものと受け止めております。この機会に是非,多くの方々に福山駅周辺を巡りながら,芸術や食など福山の秋の魅力を満喫していただきたいと考えております。
 次に,鞆のまちづくりについてであります。7月11日に県が2回目の地元との懇談会を開催されましたが,議論は平行線であったと伺っております。次回の場が持たれた場合には,知事としての政治判断の背景にある「熱い想い」をしっかりと説明された上で,地元の意も汲む中で,お互いの接点が見いだせるような場になることを望んでおります。
 一方で,本市では,現在,鞆地区の公共施設の再整備を進めているところであり,南消防署鞆出張所につきましては,今月にも新庁舎の建設工事に着手する予定であります。鞆支所・鞆公民館につきましても,支所や公民館としての機能に加え,観光交流機能などをもつ地域の交流拠点として,2015年度(平成27年度)の完成を目指し,取組を進めているところであります。今後も,市が主体となる事業につきましては,精力的に進めて参ります。
 次に,ばらのまちづくりについてであります。市制施行100周年に向けて取り組んでいるローズロードにつきましては,今年度,福山駅からばら公園にかけてのルート設定やばらの魅力的な展示方法など,全体のイメージづくりを行う予定であります。ローズロード沿いには,多くの人に親しんでいただけるばら花壇を整備するなど,「ばらの魅力発信スポット」を随所に設けることとしており,現在,そのアイデアを商店街などから募集しているところであります。また,「ばらのまち福山」を効果的にアピールするため,事業者や市民の皆様の協力を得る中で,国道2号沿いへ重点的にばらの植栽を行っているほか,今年度からばら苗の無料配布を春に加え秋にも実施することとし,配布場所も拠点支所等に拡大いたします。こうした取組を通じて,市民の皆様が暮らしの中にばらを感じるとともに,ローズマインド(思いやり・優しさ・助け合いの心)の醸成に努めて参ります。
 次に,生活バス路線の維持・確保についてであります。井笠鉄道のバス事業廃止による暫定運行中のバス路線につきましては,10月からの本格運行に向け,利用実態調査や福山市生活バス交通利用促進計画に基づき,「継続再編」「廃止候補」「廃止」といった3分類に見直しを行いました。廃止候補のバス路線につきましては,地域住民の移動手段を確保するため,地元の自治会役員等で構成する運営委員会を立ち上げ,事業者や行政と連携して運行計画を策定するなど,地域の実情やニーズを踏まえ,乗合タクシーを導入することといたしております。今後も,交通空白地帯が生じないよう努めるとともに,持続可能で効率的な地域公共交通の構築に向け取り組んで参ります。
 次に,福山市立大学についてであります。現在3年生となる第1期生の就職活動が12月に解禁となります。入学志願者確保の面からも1期生の就職は大変重要であり,企業訪問や採用担当者向けにパンフレットを作成・配布するなど,学生が希望する進路で活躍できるよう,大学を挙げて就職支援に取り組んで参ります。また,市立大学に対する地元の産業界や教育関係者等の期待に応えるとともに,大学としての使命や理念,目標を達成していくため,教育研究体制を一層充実させる必要があり,大学院修士課程の設置を検討しているところであります。引き続き,地域社会の発展に寄与できる人材を育成するとともに,地域の活性化に貢献できる大学としての機能を充実させて参りたいと考えております。
 次に,学校教育の充実についてであります。先月27日に全国学力・学習状況調査結果が公表されました。小学校では全教科で正答率が全国平均を上回り,また,同日公表された広島県「基礎・基本」定着状況調査結果においても,これまで課題であった中学校の英語の正答率がほぼ県平均となるなど改善いたしました。少人数指導や教職員研修,現在,小中一貫教育の一環として取り組んでいる中学校区での授業研究などの成果が着実に表れているものと受け止めております。今回の結果を分析する中で,引き続き,児童生徒の基礎学力の向上に努め,変化の激しいこれからの社会をたくましく生きる力をはぐくんで参ります。
 次に,社会体育施設の再整備についてであります。本市の社会体育施設は,他の公共施設と同様,今後,更新時期が集中いたします。少子化・高齢化の進行や人口減少社会の到来など社会環境が大きく変化する中,多様化する市民ニーズに対応するため,効率的・効果的な施設の再整備が求められています。このたび,「福山市社会体育施設基本計画素案」を作成したところであり,今後,スポーツ振興審議会からの答申を踏まえる中で,市民の皆様や市議会の御意見を伺いながら施設の再整備に取り組んで参ります。
 なお,山手橋付近に整備しております芦田川グラウンド・ゴルフ場につきましては,10月1日から供用開始の予定であります。市の中央部に位置し利便性が高く,市民の皆様の健康増進にもつながることから,多くの方々に利用していただきたいと考えております。
 次に,日本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館の閉館についてであります。長年にわたり,多くの方々に親しまれて参りましたが,本年11月に閉館される予定と伺っております。このたび,運営主体である財団法人遺芳文化財団から,施設等の改修を行った上で,土地や建物,収蔵資料一式を合わせた寄附の申し出があり,松永地域の歴史や文化を次世代へ継承するため,本市で引き継ぐこととしたものであります。今後,2015年度(平成27年度)の開館を目指し,多くの方々に利用していただける施設となるよう,取り組んで参る考えであります。
 次に,安心・安全なまちづくりについてであります。今年は,記録的な大雨などによる被害が各地で発生しております。被害を受けられた方々に対し,心からお見舞いを申し上げます。
 本市におきましては,現在,津波避難ビルなどの避難情報を分かりやすく掲載した津波ハザードマップを作成しているところであります。年内の配布を予定しており,地域や家庭においてマップを効果的に活用していただけるよう,配布時には各地域で説明会を開催することといたしております。小中学校の耐震化につきましては,このたび,2020年度(平成32年度)を目標年度とする学校耐震化推進計画を策定し,災害時に避難場所となる屋内運動場を優先的に実施する中で計画的に取り組むことといたしております。通学路につきましても,路側帯の拡幅や防護柵の設置を行うなど児童の安全対策を強化いたしております。また,来月には,市街地の防災拠点の一つとして,機能を一層充実させた北消防署の新庁舎建設工事が完成し,11月中旬から運用開始する予定であります。引き続き,市民の皆様が安心・安全な暮らしを実感できるまちづくりを進めて参ります。
 次に,福山市営競馬場跡地の利活用についてであります。先月26日に,幅広く市民の皆様から御意見を伺う場として,産業界や地域団体,大学,公募委員などから構成される「福山市営競馬場跡地利活用検討懇話会」を立ち上げたところであります。今後,競馬場跡地に係る市民の皆様の意向やニーズを把握するため,市民アンケートも実施することとしており,アンケート結果や懇話会で出された意見を踏まえ,また,市議会の御意見などを伺う中で,今年度中に跡地利活用に係る基本構想を策定して参ります。
 次に,2012年度(平成24年度)普通会計の決算見込みについてであります。大学整備事業などの終了に伴う投資的経費の減少などにより,決算規模は前年度と比べ減少いたしました。歳入では基幹となる市税がおおむね前年度並みの水準を確保したものの,ピーク時との比較では約80億円減少しており,歳出では,障がい福祉サービス事業費などの扶助費や保険会計への繰出金など,社会保障関係費が増加する厳しい財政環境となっております。このような状況の下,夜間成人診療所の整備,こども発達支援センターの開設,小中学校の耐震化など,市民の皆様の安心・安全や本市が直面する喫緊の課題に着実に取り組んで参りました。こうした中にあって,主要な財政指標である経常収支比率は,人件費が大幅に減少したことなどから前年度と比べて改善し,市債残高も前年度に続き減となり,市民一人当りで33万4千円と,前年度より7千円減少するとともに,プライマリーバランスの黒字も確保いたしました。また,財政の健全化を表す健全化判断比率や資金不足比率は,全ての指標が基準を下回り,実質公債費比率,将来負担比率も前年度より改善するなど,本市の財政状況はおおむね健全な状況にあると受け止めております。しかしながら,これらの指標が改善した一因は,本来,国から交付される地方交付税ではなく,市の借入金である臨時財政対策債の増加によるものであり,こうした状況については強く懸念をしているところであります。引き続き,将来世代に過度の負担を先送りしないことを基本に,臨時財政対策債も含めた市債残高などにも意を払いながら,財政運営に取り組んで参ります。少子化・高齢化の進行や生産年齢人口の減少など,社会構造が大きく変化する中,税収が減少し,社会保障関係費は増加するといった流れは今後も続くことが想定され,これからの行政運営の最大の課題であると考えております。行財政改革の取組を一層推進するとともに,市民の皆様の御理解と御協力の下,英知を結集し,この難題に取り組んで参りたいと考えております。
 次に,今回提出いたしております2012年度(平成24年度)の企業会計の決算につきまして,その大要を御説明申し上げます。
 まず,病院事業会計についてであります。市民病院では,506床体制での運営に向け,病棟や外来化学療法室などを備えた西館を増築するとともに,高度先進医療機器の整備を行うなど地域の中核病院として機能強化に努めて参りました。また,呼吸器外科の新設など,診療体制の充実にも取り組んで参りました。収支状況は,患者数の増加などにより,4億9,704万6千円の純利益を計上することができました。今後も,県東部初の500床規模の病院として,安定した経営基盤の下,高度で専門的な医療の提供や広域的な医療連携に努め,地域住民の安心・安全の確保に努めて参る考えであります。
 水道事業会計では,安全で良質な水道水の安定供給を図るため,出原浄水場の更新や中津原浄水場沈砂池耐震補強,配水管の布設替えなどに取り組んで参りました。景気の状況などから給水収益は前年度に比べ減少いたしましたが,経費の節減など効率的な事業運営に努めたことにより,4億8,888万1千円の純利益を計上することができました。工業用水道事業会計では,純利益として4億3,837万5千円を計上いたしており,今後とも,産業基盤として企業活動を支える役割を担って参る考えであります。引き続き,水道事業,工業用水道事業とも中長期的な視点に立った健全な事業運営に努めて参ります。
 下水道事業会計につきましては,昨年度,企業会計に移行して初めての決算となります。安全で快適な生活環境を確保するため,汚水管渠埋設を始め,大津野ポンプ場や中央雨水滞水池の築造,管渠の耐震化・長寿命化などに取り組んで参りました。また,水洗化率や収納率の向上に取り組むとともに諸経費の節減に努めたところでありますが,収支不足が生じたため一般会計からの基準外繰入金により収支均衡を図りました。今後,公営企業として中長期的視点に立った計画的・効率的な施設整備を行うとともに,持続可能な経営基盤を確立する中で,経営の健全化に努めて参る考えであります。
 次に,補正予算について御説明申し上げます。このたびは,通常の内容に加えて,地方交付税の削減に伴う職員給与費の減額に対応したものとして,一般会計ほか8会計の補正をお願いいたしております。
 まず,地方交付税削減に伴う給与減額につきましては,本年10月1日から来年3月31日までの6か月間,交付税の減額分に対応し,特別職と一般職の給与費について,一般会計のほか,特別・企業会計,福山地区消防組合まで含め,全体で5億7,102万6千円を減額することといたしました。このたびの国が地方固有の財源である地方交付税を一方的に削減し,実質的に給与削減を強要するやり方には,私自身,強い憤りを感じております。しかしながら,交付税の減額が市民生活に影響を及ぼすことがあってはならないとの思いから,今回対応したものであります。
 このほか,一般会計につきましては,安心・安全の実現といたしまして,認知症高齢者グループホームなどに対するスプリンクラーなど設備整備への補助を行うとともに,高齢者福祉の充実として,医療と介護が連携する地域包括システムの構築に向け,地域ケア会議などをモデル事業として実施いたします。地域コミュニティの活性化の拠点として,5箇所の地域集会所の整備などについても対応いたしております。公共事業等の追加につきましては,国庫補助事業に係る補助内示の増に伴い,老朽化した市営住宅の外壁改修などを実施するほか,旧市営競馬場のきゅう舎など一部の施設を安全管理の面などから先行して解体いたします。6月・7月の大雨で被災した道路や農道の災害復旧につきましても所要の措置を講じております。緊急雇用対策として,離職者の雇用・就業機会の創出に取り組むほか,篤志家からの寄附につきましても,それぞれ御寄附の趣旨に沿ったものといたしております。職員の問題解決能力の向上と意識改革に取り組むため,全職員を対象に経営・業務改善の手法の一つであるFA(ファンクショナル・アプローチ)研修も計画的に実施していくことといたしております。また,病院事業会計では,大規模災害時に派遣する医療チームの緊急車両を整備するほか,下水道事業会計では,水呑ポンプ場の老朽化した雨水ポンプ設備の修繕費について必要な措置を講じております。
 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で3億3,475万6千円の追加となり,全会計の補正予算額は,3億4,716万8千円の追加となりました。
 決算及び予算以外の議案といたしましては,条例案として,福山市職員の給与の特例に関する条例の制定についてなど8件,その他の議案として,福山市立近田保育所改築工事請負契約締結についてなど3件を提出いたしております。何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。

 本文は,口述筆記ではありませんので,
表現その他に若干の変更があることがあります。