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平成28年第1回定例市議会 市長総体説明

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年2月17日更新

 本日は,2016年(平成28年)第1回定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして,誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております2016年度(平成28年度)当初予算案を始め,関係諸議案の御審議をお願いするに当たり,新年度における市政運営の基本方針と予算案の大要について御説明申し上げます。

 初めに,我が国の社会経済情勢についてであります。先日,国が公表した昨年10月から12月期の実質の国内総生産(GDP)の速報値では,個人消費の低迷などから前期比,年率換算ともにマイナス成長となり,景気の減速が懸念される状況となっております。実質賃金の伸びも物価上昇に追い付いておらず,消費意欲の停滞につながっているものと受け止めております。市内企業の景況感も全体的に悪化しており,更なる地域活性化策が望まれております。こうした中,今月,国において,地方創生を後押しする新たな交付金などを盛り込んだ地域再生法改正案が閣議決定されました。各自治体の地方創生の取組を下支えする継続的な支援制度を構築していただきたいと考えております。

 さて,新年度,私たちのまち福山は,市制施行100周年という大きな節目を迎えます。今日までの市制を顧みますと,1916年(大正5年)の7月1日に,県内で4番目,人口約3万人,面積約5.8㎢の市として誕生いたしました。市制移行により実現した水道敷設は,市民生活やその後の経済発展を支える礎となり,まちの更なる飛躍につながっております。その後,本市は,昭和や平成の大合併などを経て,現在では,人口約47万人,面積約518㎢の広島県東部の中核都市,中国地方で4番目の人口規模の都市として発展して参りました。更には,ここ備後の地は,明治以降,県境が変化するなど歴史的な経過の中で,日常生活や経済活動でのつながりが強くなりました。今日では一定の人口と都市機能等を有する本市が中心となり,備後圏域で新たな広域連携の取組も進めているところであります。
 また,この間,本市は,当時の市域の約9割が被害にあった大水害や市街地の約8割が焼失した福山空襲などの大きな試練を乗り越え,1964年(昭和39年)には,国から備後地区工業整備特別地域の指定を受けました。瀬戸内海地域における中核的な工業拠点として発展するとともに,高い技術力を誇る個性豊かな多くのものづくり企業がこの地で創業するなど,高度経済成長期から現在に至るまで我が国の経済を支えてきております。一方で,戦後復興の希望をばらに託した「ばらのまちづくり」は,市民主体のまちづくりへと発展し,現在の協働のまちづくりの基盤となっております。このような100年の歩みを市民の皆様とともに,記念事業を通じて振り返ることで,先人たちの業績に感謝し,積み重ねてきた歴史・文化・伝統を次世代に誇りをもって引き継いで参る考えであります。
 100年の歴史は,本市が我が国の経済成長に貢献してきたという存在意義に加え,ばらのまちづくりに代表される市民の皆様の郷土への深い愛情や革新的な企業を創る起業家精神に満ちたまちであることを私たちに教えてくれます。
 私は,市長就任以来,協働を市政運営の柱に位置付け,まちづくりを進めてきております。人口減少の進行や経済のグローバル化など,時代とともに社会環境は変化しても,まちづくりの根幹を成すのは「人」です。100周年記念事業の目標の一つである市民全員参加により,市民主役のまちづくりに弾みを付け,地域の自律性をより高めていく必要があります。新年度は,この大きな節目に,市政のかじ取りを担う者として,その重責を感じながら,100周年を飛躍の年とし,次なる100年へ向け,希望に満ちたスタートの年にしたいと考えております。

 こうした考えの下,編成いたしました新年度予算案の概要について御説明申し上げます。
 歳入につきましては,根幹となる市税が給与所得の伸びによる個人市民税の増や家屋の新増築の増加に伴う固定資産税の増などから,前年度より約10億円増え,700億円台に回復するなど主要な一般財源は増加する見込みであります。
 歳出につきましては,障害福祉サービス事業費などの扶助費や,医療・介護に係る社会保障関係費が全体で約18億円増加するなど,財政環境は厳しさを増しております。こうした中,新年度予算では,市民全員参加で喜び祝う市制施行100周年記念事業の推進や競馬場跡地の利活用として,総合体育館等の整備に取り組みます。また,国の一億総活躍社会の実現に係る補正予算に呼応し,新年度に予定しておりました鞆地区の小中一貫校の整備や小中学校の耐震化に係る事業費約26億5,000万円を3月補正予算に前倒しで計上することといたしております。この前倒し分も含め実質的な投資的経費としては,ここ5年間で最も多い額となる約167億円を確保しており,未来志向の積極型予算を編成することができたものと考えております。
 この結果,一般会計の当初予算規模は,前倒し分を除き,1,659億8,500万円となり,今年度当初予算と比べて19億8,200万円,1.2%の減となっております。特別・企業会計を含めた全体では,3,320億5,286万8千円となり,今年度当初予算と比べて24億3,809万9千円,0.7%の増と,3年連続で前年度を上回る予算となっております。

 次に,新年度の重点政策についてであります。このたびは,市制施行100周年を迎える年度にふさわしく,100周年記念事業を中心に活力と成長力が感じられる施策を位置付けております。また,これまでの「チャレンジ!100周年」の施策を再構築し,新たな柱として,より政策間の連携を強化した「未来につなぐ施策~新たな成長戦略~」を加える中で,24施策,約61億円に財源を重点配分いたしております。重点政策の2本柱となる100周年記念事業と未来につなぐ施策について御説明申し上げます。
 初めに,市制施行100周年記念事業の推進についてであります。記念事業は,1世紀にもわたる福山の歴史への感動,今の福山をつくりあげた先人たちへの感謝,そして,新たな未来を創造する夢,この「感動・感謝・夢」が感じられる記念事業となるよう取り組んで参ります。また,記念事業の目標である市民全員参加と100万本のばらのまち福山の実現にも取り組みます。市民提案型イベントでは,「夢・未来100ものがたり~つなげようローズマインド~」と銘打って,市内各所で59の事業が開催されます。また,初めて迎える5月21日の「ばらの日」には,「ばら」を活用した世界記録への挑戦など,100万本のばら達成イベントを行います。いずれも市民主体のまちづくりの取組であり,一人一人の夢の実現につながるとともに,大きな感動を共有することができるものと考えております。6月4日には,100周年記念映画「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」が全国で封切りとなります。ここ福山がスクリーンを通して全国に発信されるため,効果的な都市宣伝につながるものと大変楽しみにいたしております。作品も見応えのあるものに仕上がっており,是非,多くの方に御覧いただきたいと思っております。7月1日から3日にかけては,記念式典・記念ステージを始め,コンサートなど多彩な催しも予定いたしております。市民の皆様とともに,ふるさと福山の100年の歩みを顧みることで,先人たちへ感謝するとともに,100周年を迎える感動の場といたします。
 そして,子どもたちの夢の実現への架け橋となる「夢・未来プロジェクト」も昨年に引き続き実施いたします。将来の福山を担う世代に,夢の実現には,弛まぬ努力と諦めない強い気持ちが大切であることを学んでいただきたいと考えております。ばら祭や夏まつり,ルクシアタといった恒例のイベントにつきましても,特別バージョンで市民の皆様の記憶に強く刻まれるものといたします。
 また,100周年の記念の年に,競馬場跡地につきましても,芦田川との一体的な利活用を視野に入れた総合体育館や公園の整備計画が動き出します。子どもたちの笑顔が弾け,若者から高齢者まで多くの方が健康づくりやウォーキング,ジョギングなどを楽しんでいる,そういった将来像を描き,世代を超えて憩い集える心安らぐ場として参りたいと考えております。このほか,鞆支所・鞆公民館や,かんなべ市民交流センターといった地域の交流拠点施設も完成し,供用開始となります。こうした取組を通じて,市民の皆様の「ふるさと福山」への愛着と誇りをより一層高めて参る考えであります。
 
 次に,未来につなぐ施策について御説明いたします。市民一人一人が輝き,若者や女性にも選ばれる,将来に夢と希望のもてるまちづくりを進めるため,特に,人づくりや地域活性化につながる未来志向の施策を位置付けております。
 まず,次代を担う人材育成についてであります。「教育が福山の未来を創る」といった考えの下,次なる100年を見据え,地域社会のみならず世界で活躍できる人材育成に取り組んで参ります。新年度から,小中一貫教育に持続発展教育(ESD)の観点を加え,「福山100NEN教育」として,児童生徒一人一人の可能性・能力を引き出し,創造性と思いやりを育てる教育を推進いたします。また,教育環境の整備として,計画的な学校施設の耐震化に取り組むほか,鞆の小中一貫校を施設一体型のモデル校として整備して参ります。児童生徒の健全育成のため,中学校完全給食に向けたモデル事業も実施いたします。今後も,本市の子どもたちが,望ましい教育環境で学び合えるよう,学校環境の整備充実に要する財源を確保する中で,計画的に取り組んで参ります。このほか,新たに高校生議会を開催し,若い世代の市政への関心やまちづくりへの参加意識の向上に努めて参ります。まちづくりに対し,若い視点からフレッシュなアイデアを提案していただけるものと期待しております。更には,学びたい意欲を持つ人が,経済的理由で進学を断念することがないよう,青少年を対象とした新たな奨学金制度を創設いたします。こうした「学び」に重きを置いた各施策を実施することで,本市の将来を担う人材の育成に力を注いで参ります。
 次に,人口減少社会への対応についてであります。今年度と同様に,地域経済の活性化と自然減・社会減の抑制の3つの側面から取り組んで参ります。地域経済の活性化としては,新年度,備後圏域の産業支援の新たな拠点「(仮称)fuku‐Biz」をエフピコRiMに開設いたします。事業者が稼ぐ力を最大限発揮できるよう,ビジネスセンスに優れ,熱意のあるコンサルタントを全国公募により配置し,売上向上や創業支援に重点を置いた相談支援業務に取り組みます。自然減の抑制では,子育て支援の充実として,就学前児童の多様な教育・保育ニーズに対応するため,幼保連携型の「(仮称)福山市立大学附属こども園」の整備に取り組んで参ります。また,新年度から,3歳児健診と就学前健診をつなぐ5歳児発達相談も開始いたします。今後は,こども発達支援センター,附属こども園,市立大学などが相互に連携を深め,医療,保育,教育が一体となって,子どもたちの健やかな成長を支える環境を整えて参る考えであります。このほか,子育てしやすい職場環境づくりとして,市内企業を対象にワーク・ライフ・バランスの推進に係る認定・表彰制度を創設いたします。金融機関と連携して,認定企業等への優遇制度を設けることで,多くの企業からの応募につなげたいと考えております。社会減の抑制では,産学官で連携して,企業見学会を始め,市内で活躍する企業を題材とした講座などを実施し,大学生の市内企業に対する認知度を高めて参ります。このほか,移住・定住に関して,若者を始めとする移住希望者へ効果的に福山暮らしのPRを行うため,インターネットを利用した情報発信を強化するとともに,市内企業にも御協力いただきながら都市宣伝を展開して参ります。こうした取組を通じて,まちを活性化させ,若年者の地元定着の促進や大都市圏からの新たな人の流れの創出につなげて参ります。
 次に,連携中枢都市圏構想の推進についてであります。今年度,備後圏域の地域資源の掘り起こしや,地域の経済循環を分析する仕組みづくりなど,びんご圏域ビジョン推進のための土台づくりに取り組んで参りました。この取組により,瀬戸内の魚介類や世界が認めるデニム生地,そして,ワイン,道の駅など,備後圏域らしさを打ち出す糸口がつかめたものと受け止めております。新年度は,これら地域資源を磨き上げ,ブランド力強化などに取り組んで参りたいと考えております。魚介類のブランド化では,ガザミやキジハタ等の種苗放流の充実など,県の資源確保の取組と併せて,圏域内に販路を開拓し,住民の消費拡大に努めて参ります。デニムプロジェクトでは,デニム関連企業と連携を強化する中で,今年度作成するデニムマップを活用した備後圏域のデニムの認知度向上や,販路拡大に向けたバイヤーツアーなどに取り組みます。ワインプロジェクトでは,せらワイナリーや福山大学,民間事業者と連携し,ワインづくりを学びたい方々への研修・指導体制の構築などに努めて参ります。道の駅では,圏域内の道の駅と井原市の拠点となる産直市を活用し,観光地との連携によるネットワーク化や,各道の駅等の特産品の新たな販売ルートづくりに取り組みます。併せて,これらの地域資源を活用した取組の経済波及効果を測定することで,施策効果を把握・検証できる仕組みも構築して参ります。
 また,圏域内の大学と企業が連携し,事例研究等を行う講座や海外研修などを通じて,グローバル人材の育成にも取り組んで参ります。更には,「発達に課題のある子どもに一番優しいまち」を圏域共通の理念とし,子どもたちの特性に応じた成長を地域で支援する体制を構築するため,保育士等の研修を充実するとともに,こども発達支援センターの共同運営を行って参ります。このほか,圏域内の事業者・住民の一体感の醸成や圏域のPRを目的に,各地域の特産品などを展示する(仮称)BINGOフェスティバルも開催することといたしております。
 次に,「協働の更なる深化」についてであります。新年度は,地域まちづくり計画が全学区で策定される予定であります。これにより,地域の特色を生かした福山らしいまちづくりの土台が出来上がるものと考えております。今後は,まちづくりを支える担い手の育成や,市民一人一人が自分の持つ能力や経験をまちづくりにいかに生かしていくかが重要となります。このため,新たに,まちづくりに係る専門スキル等を持つ方を登録する人財バンクを創設いたします。さらに,ばら大学や環境大学など,これまでの人材育成講座を「(仮称)ふくやま人財大学」として再構築し,まちづくりサポートセンターとの連携により,学びの成果が地域活動につながる実践的な機会を提供して参ります。また,地域の市民活動拠点となる(仮称)水呑交流館の実施設計等にも着手いたします。今後とも,住民自治の確立に向け,市民が主役として活躍できるまちづくりを推進して参ります。
 次に,「世界に誇れる『ばらのまち福山』の実現」についてであります。新年度から,5月21日の「ばらの日」に,婚姻届を提出した夫婦にばらの花束を贈る「ばらの日結婚祝福事業」を開始いたします。また,ばら制定都市会議を通じて,「ばらの日」を全国に発信して参りたいと考えております。このほか,産学官連携により,ばら酵母を活用した商品開発など,花以外のばらの魅力発信にも努めて参ります。100万本達成後は,日常生活のあらゆる場面で,ばらを活用した取組を展開し,ローズマインド(思いやり・優しさ・助け合いの心)を福山文化として,定着させて参る考えであります。
 次に,「福山駅周辺の中心市街地の魅力の創出」についてであります。中心市街地等の商店街の活力向上に向け,若者などによる空き店舗を活用した新規出店の支援に力を入れて参ります。福寿会館を活用し,琴の演奏体験など福山らしい和文化を生かした外国人観光客の誘致等にも取り組みます。更には,福山駅とばら公園を結ぶローズロードの魅力を各種イベントと連携することで高め,散策性や回遊性を向上させ,中心市街地の賑わい創出につなげて参る考えであります。また,旧キャスパ跡の活用と伏見町地区の再開発につきましても,本市の都市イメージや駅前の賑わいの上で大変懸念いたしているところであり,事業者の意向を尊重しながら,市として出来得る限りの支援を行って参る考えであります。このほか,「自然と環境にやさしいまち」では,引き続き,市民・事業者・行政が協働により,里山里地の再生・保全や地産地消の推進,環境に配慮した取組を総合的に推進して参ります。新たに,女性農業者の育成などに取り組むほか,環境学習の拠点としてリサイクルプラザの館内等を整備いたします。「いつまでも健康に過ごせるまち」では,健康寿命の延伸を目標に,地域の魅力を探るウォーキングや自転車施策の推進に取り組んで参ります。また,地域での支え合いを基本に,高齢者の居場所づくりや外出・買物支援,介護予防・認知症施策を推進し,生涯にわたって健やかに安心して暮らせる社会の実現を目指します。
 
 次に,新年度の主要施策について,第四次福山市総合計画に掲げるまちづくりの基本目標に沿って,重点政策を中心に御説明申し上げます。
 基本目標の第1は,「安心・安全・環境」であります。だれもが安心して安全で快適に暮らせるまちづくりとして,大規模災害への備えの強化や防災・減災に向け,上下水道施設の耐震化を始め,集中豪雨などによる市街地の浸水被害を軽減するため,雨水をポンプ場に送水する管渠の築造等を行います。また,防災拠点としての機能や災害時の対応力を高めるため,西消防署庁舎の改築や最新鋭の消防車両に更新をいたします。暮らしの安心・安全の確保では,歩行者と自転車が安全に通行できる歩道・自転車走行空間の整備や,快適な住環境のための空家の調査を実施するほか,防犯カメラの設置費用の一部を助成いたします。さらに,環境にやさしいまちづくりとして,希少野生動植物等の保護のため,市民との協働により生息環境の保全や状況把握調査などにも取り組みます。
 基本目標の第2は,「保健・福祉・医療」であります。子どもが健やかに育ち,だれもが健康でいきいきと暮らせるまちづくりとして,新年度,小児慢性特定疾病児童とその家族を対象に,児童の自立促進に向け,適切な療養の確保や相談指導体制,疾病について理解促進のための周知啓発などを充実いたします。高齢者の豊かで実りある生活を支えるため,新たな高齢者保健福祉計画の策定に着手するとともに,市内4か所に地域密着型特別養護老人ホームを整備いたします。また,地域医療体制の充実に向け,福山・府中二次保健医療圏域において,受入困難患者に対応するため,空床確保対策に取り組みます。市民病院においては,(仮称)医療支援センターを設置し,相談窓口の一元化など,一層の「患者中心医療」の推進に取り組むほか,備後圏域内の公立病院等と連携し,医療スタッフの合同研修などを実施いたします。
 基本目標の第3は,「教育・文化」であります。多様に学び,文化をはぐくむまちづくりとして,土曜チャレンジ教室では,新年度に開催回数や対象年齢を拡大し,児童生徒の学習意欲の向上と学力の定着に取り組みます。また,歴史・文化を生かしたまちづくりのため,鞆の浦を始め,国宝明王院や史跡福山城跡など福山地域の文化財の総合的な調査を行い,日本遺産の認定に向け,歴史文化基本構想の策定に取り組みます。更には,日本オリンピック委員会とのJOCパートナー都市協定の締結に向けたスポーツ振興の取組など,未来の福山市を担う子どもたちの健やかな成長につながるよう支援して参ります。
 基本目標の第4は,「活力・交流」であります。産業の力みなぎる活力とにぎわいのあるまちの実現として,引き続き,福山サービスエリアへのスマートインターチェンジの整備に取り組み,山陽自動車道から中心市街地などへのアクセス性を高めて参ります。また,福山港開港50周年を記念し,式典・シンポジウムを開催するほか,大型クルーズ客船の寄港イベントなどを実施いたします。更には,都市ブランド認定・登録制度により,福山らしい産品などを発掘し,販路拡大等の支援を通じて,地域経済の活性化や交流人口の増加につなげて参ります。
 基本目標の第5は,「協働・行革」であります。市民とともにつくる自立したまちづくりとして,引き続き,全市的に市民活動を支援する,まちづくりサポートセンターの充実に取り組みます。また,新年度は,自治体等における業務改善の優良事例を共有する全国都市改善改革実践事例発表会が本市で開催されます。これを機に業務改善の機運をより一層高め,行政内部のイノベーションにつなげて参りたいと考えております。
 以上,重点政策を中心に,新年度予算とその大要について,御説明申し上げました。
 なお,鞆のまちづくりにつきましては,今月15日に,控訴審進行協議が行われ,埋め立て・架橋事業に係る免許申請と,原告側の訴えの同時取下げという形で訴訟が終結いたしました。このたびの訴訟終結が,現在,県が示されている交通処理や防災対策の迅速な進展につながることを期待いたしております。県の方針転換から4年,鞆のまちづくりは膠着した状況が続き,待ったなしの危機的状況となっており,本市といたしましても,県の取組に呼応しながら,まちづくりに一層意を用いて参りたいと考えております。
 一方で,鞆を訪れる観光客は増えており,鞆が長い歴史の中で,はぐくんできた伝統や文化などが改めて国内外から評価されているものと受け止めております。このため,新年度では,住民の皆様とともに,鞆らしさを生かした未来志向の新たなまちづくりビジョンの策定や,まちづくりの拠点となる施設整備などに取り組んで参る考えであります。今後とも,鞆地区の再生・活性化に向け,市として出来得る限りの取組を推進して参ります。

 さて,先月,昨年の国勢調査の速報値が公表されました。本市の人口は,2010年(平成22年)の前回調査と比較して約3,500人増加しており,福山市立大学の開学を始め,保育サービスや地域密着型の高齢者施設の充実等により,新たな人材の流れや雇用の創出,出生数の維持などにつながっているものと考えております。本市の将来を見据え,長期的な視点からまちづくりに取り組んできた成果であると受け止めております。しかしながら,全国的に人口減少が加速化する中,本市も例外ではないと考えており,財政環境も人口減少等を見据え,今後も厳しい状況が常態化するものと予測いたしております。
 こうした中で迎える新年度は,第四次福山市総合計画の総仕上げの年であり,かつ,100周年後の新たなまちづくりビジョンとなる第五次福山市総合計画へと,まちづくりをつなぐ重要な年となります。100年という歴史において,我が福山市が果たしてきた役割やはぐくんできた文化などを,大切に守りながら未来へ継承していかなければなりません。
 今,人口減少対策は,地方共通のテーマでありますが,私は,福山市行政運営方針にお示しした通り,人口減少を抑制しつつ,各世代が幸せを実感でき,心豊かに暮らせるまちづくりこそが,今,求められていると考えております。人口を豊かな暮らしの物差しにするのではなく,一人一人の生活の質を高めることを重視していく必要があります。そのためには,これまでの協働のまちづくりを更に深める中で,地域の自律性が高まるよう,地域社会の発展を支える人材への投資や,だれもが安心して安全に暮らせるよう,地域コミュニティを支え合い・助け合いなど様々な活動の場として育てていくことが必要となります。また,若者や女性にとっても,働く場があり,結婚・出産・子育てのしやすい魅力的なまちであることも大切であると考えております。このため,医療,福祉,教育,交通など各地域共通の課題解決に向け,総合的に行政施策を推進するとともに,産学金官民の多様な主体や行政間の「連携」を深めることで,補完機能や相乗効果を高め,より効果的に施策を展開して参ります。
 今後は,「協働の更なる深化」「人材育成」「安定した雇用の創出」といった3つの大きな基本姿勢の下,いかに厳しい社会環境にあっても,だれもが未来に夢を持ち,心豊かに安心して暮らすことができる,将来にわたって発展し続けるまちづくりを進めて参る考えであります。

 予算以外の議案といたしましては,福山市固定資産評価審査委員会条例等の一部改正についてなど条例案25件,その他の議案として,(仮称)福山SAスマートIC建設工事委託契約締結についてなど9件を提出いたしております。何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申しあげ,提案理由の説明といたします。

 本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。