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平成29年6月定例市議会 市長説明要旨

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月19日更新

 本日は,6月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には,御多用の中を御参集いただきまして誠にありがとうございます。
 今回提出いたしております諸議案の御審議をお願いするに当たり,当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。

 始めに,先月23日,本市の名誉市民であります小松安弘様が御逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表し,御冥福をお祈りいたします。小松様は,1962年(昭和37年)に簡易食品容器の専業メーカーとして福山パール紙工株式会社(現在の株式会社エフピコ)を創業されました。業界に先駆けて容器のリサイクルシステムを開発されるとともに,障がい者の雇用にも力を注がれ,同社を全国の模範となるトップ企業へと育て上げられました。2013年(平成25年)には,産業振興に貢献されたとして,旭日重光章を受章されております。また,公益財団法人小松育英会を設立され,地域社会の発展を支える人材育成にも取り組まれるなど,その御功績は誠に大であります。更に,小松様個人としても,福山市立大学への御寄附やふくやま美術館への国宝の日本刀の御寄託など,本市の教育・文化振興に大きな御貢献をいただきました。小松様の人材育成や地域貢献に対する御遺志をしっかりと受け止め,市民の皆様が胸を張って誇れる,ふるさと福山を実現すべく市政運営に努めて参ります。

 さて,今月14日,福山ネウボラが市内12か所でスタートいたしました。愛称は,子育て家庭が気軽に相談に来ていただけるよう,「あなたのネウボラ」という意味を込めて「あのね」といたしました。エフピコRiMで行われた開所式には,御多用の中,湯崎知事も駆けつけていただきました。会場は多くの子ども連れの方々でにぎわい,市民の皆様の期待の大きさを肌で感じました。
 私は就任以来,ネウボラの実施に向け,国内の先進地である和光市への職員派遣や担当部署の設置,本市独自のプログラムによる相談員の養成など,着実に準備を重ねて参りました。先月には,ネウボラ発祥の地フィンランドも視察し,子どもと母親だけでなく,家族の健康面,生活面なども把握し,必要に応じて関係機関につないでいる,その体制や仕組みなどを学んできました。特に,ネウボラと医療機関など関係機関との密接な連携の必要性を強く感じ,帰国後,早速,周産期・小児の医療機関,地域の子育て支援団体と連携したサポート体制などについて検討を始めたところであります。
 福山ネウボラは,ひろしま版ネウボラのモデル事業にも位置付けられております。こども発達支援センターや地域の子育てボランティアなど,他市にない特色ある子育て支援との連携を深めることで,独創性のあるものにして参ります。そして,利用者との信頼関係をしっかりと築き,子育てをする幸せを実感していただけるネウボラを構築して参ります。
 ばらのまちづくりについて申し上げます。先般,訪問したブルガリアでは,ばら栽培が産業として確立されており,ばらの持つ成分・機能を生かした様々な商品開発を行っていました。商品の原料となるローズオイル等の分析・証明を行う国立バラ研究所を視察し,今後,同研究所とばらに関する情報交換を行うことについて合意いたしました。また,ばらの一大産地であるカザンラク市を訪れ,ストヤノヴァ市長と都市間連携を深めていくことについても合意いたしました。
 世界バラ会連合主催の2022年「世界バラ会議」地域大会の誘致に向けた動きも積極的に進めて参ります。世界40か国が参加する会議であり,誘致が実現すれば,国内外に向け,「ばらのまち福山」を発信する格好の場となります。戦後復興のシンボルのばらのまちづくりは,市民の間に広く浸透し,昨年,「100万本のばらのまち」を達成いたしました。今後,本市のばらに更に磨きをかけ,国内外の専門家と協力して,ばら栽培の充実や健康・食など様々な分野へのばらの活用方法を研究する中で,福山のばらの新しい魅力を創造して参りたいと考えております。
 福山駅前の再生について申し上げます。本年3月には,目指すべきまちづくりの方向性である「(仮称)福山駅前再生ビジョン」のたたき台をお示しいたしました。現在,再生の軸として,「ビジネス拠点」や「にぎわいの創出」など駅前に必要とされる機能等について議論を深めているところであります。福山駅前の再生を早期に実現するため,まずは,リノベーションによるまちづくりの手法も導入しながら,駅前のエントランスゾーンとしての価値を高めていくことが重要と考えております。このため,来月24日の第3回協議会に合わせ,リノベーション手法の勉強会も開催いたします。福山駅周辺には数多くの歴史・文化資源があり,これらを生かした都市の顔にふさわしい魅力づくりにも取り組みたいと考えております。引き続き,行政が先頭に立ち,明確なメッセージを市民の皆様にお伝えしながら,駅前再生に積極的に取り組んで参ります。
 福山城築城400年に向けた取組について申し上げます。現在,築城400年事業の方向性を示す基本方針の策定に取り組んでおります。先月26日には,第3回の企画委員会を開催し,事業期間を2022年度(平成34年度)までの6年間とするとともに,2019年度(平成31年度)を「入封400年」として節目の年とすることを合わせて決定いたしました。また,市民の機運を醸成するため,記念事業のキャッチフレーズを市民投票で選ぶことといたしました。来月,基本方針を決定するとともに,8月を目途に実行委員会を発足することとしており,それぞれの節目に向け,事業実施について検討して参ります。こうした取組を通じて,福山城だけでなく,市全体の歴史・文化資源等の価値を再認識し,磨き上げ,市民全体の誇りにするとともに,その魅力を市内外に発信して参ります。
 ふくやま未来づくり100人委員会について申し上げます。4回目となる次回は,来月16日に開催し,現在,「駅前」や「観光」,「子育て」など12の部会がそれぞれ描いている福山の未来像について中間発表を行う予定であります。今年2月に委員会を立ち上げて以降,ふくやま未来づくり応援団も現在12人と回を重ねるごとに増え,大変心強く感じております。まちづくりの主役は市民の皆様であり,こうした取組が活力と魅力に満ちた都市の実現には欠かせないものと考えております。今後は,部会の議論に関連のある団体や企業等にも参加を呼びかけるなど,来年3月に完成予定の未来図の実現に向けた環境づくりにも併せて取り組んで参る考えであります。

 最後に,昨年6月の大雨では,瀬戸川などで浸水被害が発生いたしました。これを受け,これまでに,国,県等と連携する中で,再発防止に向け,計画的な浸水対策を進めて参りました。主な対策としては,瀬戸川の河床掘削工事が完了いたしました。土木施設等の災害復旧事業につきましても,計画的に進めており,現在,9割程度の工事が完成しております。また,防災訓練の実施や情報収集・パトロール体制の見直し・強化等により,災害時に迅速かつ適切に対応できるよう取り組んで参りました。引き続き,市民の命と財産を守る取組を進め,市民の皆様が安心・安全で快適に暮らせるまちづくりを進めて参る所存であります。

 次に,今回提出いたしております議案について御説明申し上げます。
 条例案として,「福山市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について」など5件,その他の議案として,「ごみ固形燃料工場プラント設備改修工事請負契約締結について」など10件を提出いたしております。
 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。

 本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。


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