ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 担当部署で探す > 都市計画課 > 景観に関するQ&A(回答その1)

本文

景観に関するQ&A(回答その1)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月2日更新

どうして景観づくりが必要なのか?


 福山市では,景観法施行以前も広島県の「ふるさと広島の景観の保全と創出に関する条例」等に基づいて景観形成に取り組んできましたが,景観に対する市民共通の理念が未確立であること,制度活用や施設整備など個々の施策の連携が不十分であること,規制等の基準に統一性や強制力がないことなどの課題がありました。
 景観は,生活する人々の身近な環境によりつくられていくもので,景観づくりの取組を進めることで,潤いやゆとりのある生活環境が創造され,また人々がまちへの愛着や誇りを持ったり,地域が活性化されるなどの効果も期待されます。
 2004年(平成16年)には景観法の制定により,市民合意を得ながら景観形成についての方針や規制等,景観に関する施策総合的に取り組むことができるようになりました。
 こうした良好な景観づくりに向けた環境が整う中で,福山市では,第四次総合計画や都市マスタープランにおいて,良好な景観に向けて取り組むことを位置付けています。こうしたことから,景観形成について,市民共通の方針となる景観計画を策定し,市民が愛着と誇りを持って快適な暮らしのできる,また,訪れる方々にも潤いや楽しみなどを感じられる,個性と魅力にあふれるまちをめざして景観づくりに取り組んでいくことが必要です。

景観づくりに向けた市の考え方は? 

 景観については,市民共通の資産として,歴史的景観,自然景観,農村景観,都市景観等の地域特性に応じた総合的な施策を講じる必要があり,美しく風格があり,潤いのある豊かな生活環境の創造及び個性的で活力ある地域社会の実現を図るため,市域全域を対象とした取組が必要であると考えています。
 景観計画は,総合計画や都市マスタープラン,都市計画などに基づいた,福山市のまちづくりを行う中で,景観の部分をどう守り,創っていくかを示すものです。
 景観法の中には,「良好な景観は,地域の自然,歴史,文化等と市民の生活,経済活動等との調和により,形成されるもの」とあることから,この景観計画をもとに,自然,歴史・文化と生活,経済活動それぞれの調和による,良好な景観の整備や保全を図る必要があると考えております。

これまでは景観に関してどのような取組を行っていたか?

 これまで,福山市においては,風致地区などの都市計画制度や,広島県景観条例等を活用した,景観の保全に取り組んできました。
 また,ローズコムなどの公共施設と,市民の憩いの場となる,中央公園の一体整備などにより,新たな景観も創出されています。
 なお,鞆地区,福山城周辺地区,道三川地区,久松通り等においては,景観に配慮した都市整備により,都市景観大賞を受賞しています。

景観計画で何ができるのか?

 景観計画を策定することにより,景観法に規定される,諸制度の活用が可能となります。例えば,地域のシンボルとなるような,景観上重要な建築物,工作物などを,景観重要建造物として指定すると,修景等について,補助の対象となります。
 また,住民参加においても,土地所有者等の3分の2以上の同意により,住民やNPOなどから,景観計画の提案が可能となるほか,関係行政機関,公共施設管理者や各種事業者,住民といった,利害の異なる関係者が,共通の場において,景観資源を生かした,地域振興,景観形成などについて話し合うことができる,景観協議会を設けることも可能となっており,生活者からの視点による,景観形成も期待されます。

景観計画策定において市民の意見はどのように反映させたのか? 

 景観計画は地域の景観のあるべき姿を明示し,良好な景観の形成のための具体的な規制についても定めるものであるため市民の意見を十分に反映させつつ策定を進めることが必要です。
 したがって,計画の策定においては,様々な立場の委員によって構成する福山市景観計画検討懇談会を設置し,意見をいただいています。
 また,広く市民の意見を収集し,計画策定に反映させるため,2008年度(平成20年度)にアンケート調査を実施するとともに,景観計画の案については,パブリックコメントを実施しました。

アンケートの内容と結果は? 

 アンケート調査の内容としましては,居住地,居住年数,景観に関する関心等といった回答者の属性,居住地周辺の景観資源,景観阻害要素の把握,福山市全体における特徴的な景観,景観づくりを行う上での行政の取組や意向等について設問を設定し実施しました。

1 対象地域:福山市全域
2 対象者:15歳から
3 配布数:3,000票(回収率30パーセントを想定)
4 抽出方法:住民基本台帳による地域別無作為抽出
5 実施方法:郵送配布・郵送回収方法

 発送は2009年(平成21年)2月20日に行い,1087通の返送がありました。回収率は36.2%となっています。
 主な設問としては「身近にある景観資源」や,「景観を阻害する要素」,「福山市の特徴的な景観」,「良好な景観を形成すべき区域」などであり,古いまち並みや歴史的景観,河川海岸などの水辺の景観,公園や広場などの整備された緑地景観に対する評価が高い結果となっています。
 具体的には鞆の浦や福山城周辺,明王院,芦田川や山野峡などが多くあげられるとともに,「グリーンラインから見た海や市街地の眺望」,「鞆の浦から見た古いまち並みや瀬戸内海の島しょ部」「福山城からの眺望」など,福山の景観について多くの市民の方が共通の認識を持たれていることが分かりました。
 その他にも地域ならではの意見も多くあったことから,景観計画の中の地域別の方針において代表的なものについては景観資源や「心に残る眺め」などとして記載しています。

景観Q&Aのトップページへ戻る

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)