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「9月市長会見」(2012年(平成24年)8月28日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月2日更新

 「住民協議会終了後の県と市による協議内容」について

記者

 県による鞆の浦架橋計画撤回表明から2か月が経ちました。住民協議会終了後の県と市による協議内容を見ると, 知事は協議会直後からトンネル案支持を打ち出し,最後までほとんど姿勢を変えなかったように見えます。 このような協議を続けていた際の気持ちをお聞かせください。
 また,県との協議の中で,市は江之浦側の海岸に道路を通すことで迂回路を造るという譲歩案も示されましたが, この案についての気持ちと背景について説明ください。

市長

 県との協議の過程の中で,知事の口から初めて「トンネル案採用」の意向が示されたのは, 3月下旬の協議の時だったと記憶しております。
 その際,私としては「トンネル案では鞆のためにならないし,住民の理解も到底得られない。 また,県と市の考え方が相反していては,鞆のまちづくりのためにならない」との思いから, 「『橋』と『トンネル』をいったん棚上げし,原点に立ち返ってゼロベースで再度議論してはどうか」と提案し,知事も同意されました。
 私としては,このゼロベースでの議論により,何とか双方が折り合える第3の案がひねり出されることを期待しておりましたが, 結果はご承知のとおりでありました。
 この間,「福山市長は,福山市は,『橋ありき』から一歩も抜け出さない」とマスコミを通じて盛んに喧伝されましたが, 本市としては,この問題の原点である生活道路の確保という視点をベースにしつつ,柔軟な姿勢で協議に臨んでいたにもかかわらず, 結果としては,「湾内の改変は景観を不可逆的に改変し,観光振興の面からもマイナスである」と一言で片付けられ, 県から歩み寄りが全く見られなかったということであります。
 お尋ねの「江之浦の迂回路」については,「ゼロベースでの議論」の叩き台のひとつとして,湾内の改変を最小限に留めた 「海側への迂回路の確保」の視点から提案したものであります。
 ご承知のとおり,江之浦から焚場までの区間は,離合が困難なことに加え,迂回路も無いため, 緊急車両の通行や子どもたちの通学などに大きな不安を抱えており,部分拡幅では解消できないからであります。
 いずれにしても,この間の県との協議を通じて,地方自治を担う政治家同士として,「心」の部分で通じ合うことができず, 最終的に民意やこれまでの経過を全否定された形で,知事の有する「権限」の中で一方的に方針が示されたことに対しては, 言葉では言い尽くせないほど,やるせなく思っておりますし,同時に,未だに「理不尽な対応ではないか」と強く思っております。
 また,私自身,首長として,地方自治の枠組みの中で,県と市の関係のあり方を, 今後問い続けていかなければならないと強く思っている次第であります。

記者

 第2回目の住民説明会がまだ開かれていないと思うのですが,県と協議をされているのか,どういう状況になっているか教えてください。

市長

 住民との協議がなかなか思うようにいっていないようですけれども,8月5日の選挙も終わりましたし,9月の声を聞くと, そろそろ県の方と地元の方とで煮詰めた協議がされて,日程が設定されるのではないかと思っております。
 我々と県との関わりでは,そういった相談は,この間一切ありません。

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