
刈谷市美術館コレクション 井上洋介 絵本の世界 『くまの子ウーフ』もやってくる!
刈谷市美術館コレクション 井上洋介 絵本の世界 『くまの子ウーフ』もやってくる!
井上洋介《くまの子ウーフ》1969年神沢利子作 ポプラ社
つぶらな瞳で丸々とした身体の、吊りズボンをはいている子熊。
童話『くまの子ウーフ』(作: 神沢利子1969年 ポプラ社)の主人公といえば、こんな姿を誰もが思い浮かべることでしょう。
この子熊を描き出したのは、漫画家、画家、イラストレーターとして知られる井上洋介(1931-)でした。
井上は、武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)に在学中、長新太らに漫画家としての才能を高く評価され、1965年には、第11回文藝春秋漫画賞を受賞しています。1960年、29歳の時、初めての絵本、『おだんごぱん』(訳:瀬田貞二 福音館書店)を手がけ、その後、人気の『くまの子ウーフ』の挿絵を担当することになるのです。また、1990年からは、『まがればまがりみち』(福音館書店)など自作の絵本にも積極的に取り組み、2001年には、『でんしゃえほん』(ビリケン出版)で第6回日本絵本賞大賞を受賞することになります。井上の漫画家として培ってきたユーモアのセンスと豊かな想像力を絡み合わせた奇想天外な絵本の世界は、大人の感性をも刺激するとして注目されたのです。
本展は、刈谷市美術館のご協力により、そのコレクションである『おだんごぱん』『くまの子ウーフ』をはじめ、初公開となる『ものうり草子』(2015年福音館書店)など絵本、童話の32タイトルにおよぶ原画約300点を展示し、絵本作家・井上洋介の魅力に迫るものです。
会 期:2016年1月23日(土曜日)から3月21日(月曜日・祝日)
休館日:月曜日 ※3月21日(月曜日・祝日)は開館
開館時間:午前9時30分から午後5時
観覧料:一般 1,000円(800円) 高校生以下無料 ※( ) 内は前売りまたは20名以上の団体料金
前売り券販売所
天満屋カードサービス(株)福山営業所(天満屋福山店内)、ガレリア・レイノ福山店、福山リビング新聞社、啓文社、フジグラン神辺、さんすて福山、神辺文化会館、福山ニューキャッスルホテル、JR福山駅観光案内所、尾道市立美術館、華鴒大塚美術館、笠岡市立竹喬美術館
前売り券の販売は1月22日(金曜日)まで
※次の方は無料です。(証明となるものを各受付にご提示ください。)
・社会福祉施設に入所されている方。
・福山市,府中市,神石高原町に住所を有する65歳以上の方。(運転免許証や健康手帳など,住所・年齢が確認できるものが必要)
・身体障害者手帳,療育手帳,精神障害者保健福祉手帳を持参する方及びその介護者の方。
《まがればまがりみち》1990年福音館書店
《いもしょって》2011年福音館書店
《ふりむけばねこ》1984年福音館書店
《馬の草子》2012年福音館書店
《おだんごぱん》1960年瀬田貞二訳 福音館書店
《くまの子ウーフ》1969年ポプラ社
《ぐるぐるえほん》1981年フレーベル館
《ものうり草子》2015年福音館書店
《アナボコえほん》1986年フレーベル館
主 催:(公財)ふくやま芸術文化振興財団 ふくやま美術館/福山市教育委員会/中国新聞備後本社
企画協力:刈谷市美術館
協 力:(株)広島こどものとも社
刈谷市美術館コレクション 井上洋介 絵本の世界チラシ [PDFファイル]
関連イベント
1.記念対談「だから、井上洋介の絵本はおもしろい!」
出演:土井章史(トムズボックス代表・絵本編集者)×松本育子(刈谷市美術館館長代理)
日時:2016年1月23日(土曜日)(13時00分開場/14時00分開演)
会場:1階ホール
定員:150名 先着順・聴講無料
2.展覧会よもやまばなしとギャラリートーク(当日の特別展観覧券が必要です)
*展覧会ができるまでの裏話と作品解説
講師:当館学芸員
日時:2016年2月6日(土曜日)/2月20日(土曜日)/3月5日(土曜日)/3月19日(土曜日)14時00分~
会場:1階企画展示室