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広報ふくやま2022年1月号

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広報ID:247428印刷用ページを表示する 掲載日:2022年1月3日更新

枝広市長新春インタビュー全文

新型コロナウイルス感染症対策

田口 明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウイルス感染症対策に追われた1年ではなかったでしょうか。振り返っていかがですか。

市長 明けましておめでとうございます。

 本市でも3度、感染の山が押し寄せてきました。8月を中心とした第5波では病床が足りなくなりかけた時期もありましたが、皆さんにご協力をいただきながら感染予防対策に努めてきました。ワクチン接種も順調に進み、昨年12月からは3回目の接種が始まりました。まだ1・2回目の接種を受けていない人は改めて接種をお願いします。

 また、経済を止めてはならないこととコロナを抑え込んでいくことの2つの観点から感染症対策に取り組みました。経済に関わっておられる方々はまずはしっかりとその事業を継続することに努めなければなりません。そして、コロナの感染予防をしながら、次は新しい事業展開にも繋がっていくような、そんな段階に応じた支援策を本市でも取り組んできました。

 さらに、軽症の方々の宿泊療養のためのホテルも、市が主導して多くのホテル事業者にも協力をいただきながら確保することができました。おかげで、完全だったとは言えないかもしれないですが、一定程度コロナを乗り切ってこれたという思いを今改めて感じています。ただ、今年もコロナウイルスがなくなったわけではありません。引き続き皆さんと力を合わせてこの難局を乗り切っていきたいと思います。

 

デジタル化の推進

田口 そんな中、デジタル化への取り組みも進みましたね。

市長 はい。デジタル社会の到来は待ったなしですね。地方の都市も取り残されることがないように、今さまざまな努力をしています。デジタル社会に取り残されないよう本市でもいろいろな取り組みを先行してきました。まずは行政のデジタル化です。書かない、待たない、そして行かなくても手続きができる市役所の実現に向けて昨年から取り組みを強化しました。証明書の手数料のキャッシュレス決済や印鑑が不要なスマート申請などができるようになりました。またAI(人工知能)が基本的な行政サービスの内容について答えてくれます。12分野のAIチャットボットサービスを開始し、ごみの分別案内や保育所・幼稚園の入所の手続きなど問い合わせが多い質問に答えてくれます。だからわざわざ電話する必要もなくなります。

 また誰一人、デジタル社会に取り残されてはいけません。高齢者の中にはデジタル社会の到来を不安視している方もいらっしゃいます。私たちがめざす行政のデジタル化は簡単に手続きができるシステムを作り提供することです。講習会を開催し、誰もがデジタル社会の恩恵を得られるようにしたいと思います。デジタル化というと「都会の話だろう、大企業の話だろう」と思われますが、実は地方こそデジタル社会の恩恵が大きく感じられます。そのような地方の強みを生かしていきたいと思います。地域や企業もデジタル化が進まないといけません。それを行政がリードしていき、地域や企業のデジタル化を進めていきます。

 

子育て支援

田口 子育て支援にも力を入れてこられた印象があります。

市長 県内でも先頭を切り、妊娠から出産、子育てまでを支援するネウボラという制度を開始しました。これはフィンランドで実践されているシステムです。子育て相談窓口を市内に13カ所設けており、その一つが閉館したエフピコRiMにありました。閉館に伴い、昨年5月に天満屋福山店にネウボラ相談窓口「あのね」と併せて子育て世代からとても人気があった「えほんの国」をリニューアルオープンしました。これからは福山駅前に来て買い物のついでに絵本の読み聞かせをして帰る、そんなことが可能になりました。そうしたえほんの国や相談窓口「あのね」、ふくやま子育て応援センター「キッズコム」といったものが、子育てに関わる世代を力強く応援していきます。

 そして、少し子どもの年代が上がり、科学など世の中のいろいろなことに興味をもち始める世代のために「子ども未来館」をつくろうとしています。昨年、基本構想の策定に向けて委員会をつくりました。有識者などがそこに集まり、専門的な見地から子ども未来館はどうあるべきかという議論がスタートしました。併せて有識者だけの思いではなく、市民の思いをしっかりとくみ取るため、市民の代表の方にも集まっていただき議論の場を設けました。このように専門家と市民、それぞれが望ましい子ども未来館の中身はどうあるべきかという議論を始め、今年はいよいよ基本構想を作り上げていく段階に入ります。子どもたちは福山の宝であり未来にとっての輝きです。子どもたちがさまざまなことに興味をもち、そして大きく羽ばたいて日本を引っ張っていく。そしていずれ福山の発展のために力を貸してくれる。そんな子どもたちをみんなで育てていきたいと思っています。

 

築城400年記念事業

田口 今年はいよいよ福山城築城400年の年ですね。

市長 1622年に福山城が築城され、今年が400年の節目に当たります。2020年から整備を本格化させ、天守や月見櫓などの改修工事に着手し、全国で唯一とされる天守北側鉄板張りの復元も進めています。今年7月には足場が取れ、新たな天守がお目見えします。「江戸時代建築最後の名城」と讃えられた力強さを感じる城に衣替えをしてくれるのではないでしょうか。そして福山城博物館の展示リニューアルにも取り組んでいます。天守の中の博物館には、高齢者や障がいのある方にもやさしいエレベーターを設置し、今までより楽に最上階からの市内の展望を楽しんでいただくことになります。今回の改修にあたり市内外から多額の寄付をいただきました。その気持ちを大切に、立派なものに仕立てていきたいと思っています。本当にありがとうございました。

 2月からはリレーイベントで各地域を巡回し、記念日に向けて意識を高めていき、8月28日の築城400年記念日のグランドオープンでは市民の皆さんと400年を祝いたいと思います。8月のグランドオープン以降、さまざまな魅力が満載です。千人茶会や全国藩校サミット福山大会、そして青年会議所が主催する全国城下町シンポジウムもあります。来年1月にはとんどで盛大に幕を閉じますが、福山城を誇りとする市民の気持ちはこれからも続いていきます。私たちのシビックプライドを醸成してくれる福山城。その気持ちをみんなで共有する1年にしていきたいです。

 

福山駅周辺の再生

田口 福山駅周辺の再生もずいぶん進んでいますね。

市長 就任以来、福山駅周辺の再生を大きな公約の柱に掲げ、着実に進めてきました。駅を降りて一番最初に目に入ってくる風景が観光客や本市を訪問する方にとっての印象になってしまいます。「さびれた街だ」こんな思いだけは絶対に抱いていただきたくない、そんな思いで進めてきました。

 三之丸町で長く閉店していた商業施設跡地にも2棟目が建ち始め、全部で3棟の複合ビルが建つ予定です。伏見町エリアでは小さくともきらりと光る商店が増えてきています。また閉鎖したエフピコRiMも4月に一部がオープンし、9月にはグランドオープンします。周りの地域と一体となったオープンな空間で若い人たちが集う、そんな風景がよみがえってきます。そして中心市街地の再生として、中央公園では昨年5月にオープンしたガーデンレストラン「Enlee」をはじめ、芝生広場で本の読み聞かせが行われるなど開放的な空間になっています。これら駅周辺の再生の取り組みをウォーカブルなまちづくりと呼んでいます。駅を中心に新たなにぎわいづくりが進んでいます。

 

協働のまちづくり

市長 2025年には本市で「世界バラ会議」が開催されます。世界40カ国から国内外含めて、700人のバラの愛好家たちが、福山をめざしてやってきます。私たちにとっては初めての本格的な国際会議です。本市にはリーデンローズや福山城、鞆の浦、神勝寺などの魅力的な建物やエリアがあります。それらを会場に見立てた「エリアMICE」という取り組みを実施します。これからの3年間は「都市環境整備3カ年集中対策」と称し、国際都市にふさわしい環境を整えていきます。大会の記念ばらを選出する「ばらの新品種国際コンテスト」も予定しています。

 また本市はこれまで行政と地域が両輪でまちづくりを行ってきましたが、そうしたまちづくりの拠点施設が老朽化してきています。そこで新たに、旧福山市体育館の場所にまちづくり支援拠点施設を作り、まちづくりに熱い思いをもつ人々がアイデアを出し合える場所を提供します。

 そして本市では老人大学という生涯学習の施設をもっています。多くの高齢者の方々が意欲的に学習に取り組んでいますが、その施設が古くなってきています。そこで、新たにできるまちづくり支援拠点の中に老人大学も入れて、快適な環境の中で習字やカラオケなどに取り組んでいただきたいと思います。ますます高齢者が元気な福山になっていくことを願っています。

 

皆さんへのメッセージ

 今年は福山城築城400年の記念の年です。「城のあるまち福山」が市民の皆さんの誇りとなるよう新型コロナウイルス感染症対策にもしっかりと取り組みながら実施します。そして、市民の皆さん一人ひとりの声を大切にする市政運営に努めてまいります。