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教育長室から
教育長からの挨拶
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福山100NEN教育8th year 「子ども主体の学び」に向けて,自ら・ともに『鍛える』『支える』
社会が大きく変動し,人々の価値観が多様化している今日において,私たちは,一人一人の違いを尊重し,様々な人々と協働して,すべての人が自分らしく幸せに生きることができる社会を創っていくことが求められています。 「福山100NEN教育」は,だれもが,予測困難な変化を前向きに捉え,より良い社会を創るために,自ら主体的に考え行動できること,そして,ふるさとに愛着と誇りをもち,ローズマインドを胸に,様々な世界で活躍することをめざした教育を進めています。
5月から,新型コロナウイルス感染症が2類から5類に引き下げられ,インフルエンザと同様な扱いに変わります。これを機に,様々なことが従来行われてきた形に戻っていくことが予想されます。学校においても,コロナ禍で縮小や見直しを行っていた行事や教育活動が,再開してきています。保護者や地域の皆様からは,この間学校に行くことが減り,学校と地域,保護者同士のつながりが弱くなった,交流ができず寂しいといった声をお聞きしました。様々な教育活動を通して,子どもたちの生き生きと学ぶ姿を見ていただき,これまで以上に皆様の応援をお願いします。 学校ではこの間,生活や気持ちに多くの制限がかかりながらも,いろいろなことに挑戦する子どもたちや教職員の姿がありました。これまでの「当たり前」ができるようになり,何を従来に戻し,何を変えていくのか,今後も挑戦は続きます。
現代は,将来の予測が困難な時代であり,その特徴である,変動性,不確実性,複雑性,曖昧性の頭文字をとって「VUCA(ブーカ)」の時代と言われています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響,ロシアのウクライナ侵略など国際情勢の不安定化という、まさに予測困難な時代を象徴する事態が生じています。 変化の激しい時代を生きる力,21世紀型“スキル&倫理観”として,学び続ける力や他者と協働して問題解決する力,Grit(グリット)と言われる「やり抜く力・粘る力」が子どもたちに必要です。
「福山100NEN教育」8年目のテーマは,「自ら・ともに『鍛える』『支える』」です。日々の授業を中心にしたすべての教育活動において,子どもたちが切磋琢磨しながら,やり抜く・粘り強く取り組む過程を大切にしていきます。これまで各学校では,一斉・画一を求めてきた従来の学校の価値観・体制を問い直し,試行錯誤しながら様々な挑戦をしてきました。その中で,「子どもは主体的に学ぶ」という認識を教職員が深めてきているからこそ,改めて「鍛える」ことの価値がわかり,一人一人の違いを認めながら子どもたちがさらに伸びていくために「支える」ことができると考えています。
22世紀につながる子どもたちが,より良い世界・未来をつくっていけるように…。 皆様の御理解と御協力をよろしくお願い申しあげます。
2023年(令和5年)4月 教育長 三好 雅章
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教育長が出演し,毎月,福山市が目指す教育について説明しています。